2020年の上半期は新型コロナウイルスの影響で気分転換したくても外出が制限され、ストレスや疲れが溜まっていく一方でしたね。自由気ままに旅行がしたい!と多くの方が思われたでしょう。
今夏から行われている「GoToトラベル」は、新型コロナウイルス収束後の一定期間に限定して、旅行商品の消費を喚起するものです。秋の行楽シーズンは、GoToトラベルを使って疫病退散ツアーを敢行しませんか?
疫病退散に力を持つお祭り「祇園祭(京都)」「天神祭(大阪)」「天王祭(愛知)」はいずれも縮小開催や開催中止となりました。お祭り自体は行われなくとも、本来の意味を見つめ直す機会。毎年お祭りの会場になっている神社や関連施設を訪れて厄を祓いましょう!
Gotoトラベルを使ってコロナ退散!
ここからは、東京をスタート地点とした、疫病退散に力を持つお祭りに関連する各地域へのおすすめの行き方、Go Toトラベルの上手な使い方を紹介します。
交通手段はどうする?おすすめの方法とは
GoToトラベルを簡単に説明すると、旅行代金が日帰りなら最大1万円、宿泊なら最大2万円(そのうちの7割が旅行代金、3割は地域共通クーポンに充てられる)が国から支給されるというものです。
宿泊費と交通機関がセットになっているプランの場合、宿泊費とバス、飛行機、新幹線、船、さらには車で行く場合の高速道路料金などが含まれます。ただし、個人でバス会社や航空会社を手配した場合、割引対象外となってしまうので注意が必要です。
また、東京からGoToトラベルを使って大阪、京都、愛知に行く場合、日帰りだとタイトなスケジュールとなってしまいます。疫病退散ツアー地は、どこも駅から徒歩圏内にあります。割引対象となる新幹線と電車を使って、宿泊と交通機関が一緒のプランでのんびりと各地を巡ってみると良いでしょう。
【京都】祇園祭:八坂神社
京都市内が豪華絢爛の山鉾(車の台の上に家や山、鉾やなぎなたを立てたもの)で埋め尽くされる、全国でも認知度が高い祇園祭は、平安時代に疫病退散を願って行われた「御霊会」が起源です。
859~877年にかけて京の都で疫病が流行したとき、「祇園社(現在の八坂神社)」に66本の鉾を作り、京都の男児たちが祇園社の神輿を神泉苑へ送り厄払いしました。今では祇園祭と名づけられ、町衆が京の都を練り歩く「神賑わい」の意味合いを持つ祭典として、おおいに盛り上がりを見せています。
1868年に名を変えた八坂神社は、平清盛の田楽奉納、源頼朝の狛犬奉納、徳川家康の社領(神社の領地)の寄付など、武家からの熱い信仰を賜っていました。
八坂神社から徒歩3分、高さ7mある鉾が展示され、祇園祭の熱気を大型モニター越しに感じられる体験型施設「祇園祭ぎゃらりぃ」もおすすめです。今年度は祇園祭の開催が見送られましたが、ここでは一年中祇園祭を体感することができます。
<八坂神社>
住所:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側625番地
電話:075-561-6155(9:00~17:00)
アクセス:JR「京都駅」より車で15分、京阪「祇園四条駅」より徒歩約5分
拝観時間:6:00~16:00
HP:http://www.yasaka-jinja.or.jp/
<祇園祭ぎゃらりぃ>
住所:〒605-0074 京都府京都市東山区祇園町南側551番地
電話:075-541-5464
アクセス:京阪「祇園四条駅」より徒歩約6分
開館時間:9:30~19:00
HP:https://gionmatsuri-g.com/index.html
※6月3日よりしばらくの間、11:00~17:00営業。月・火が休館日です。
【大阪】天神祭:大阪天満宮
毎年7月下旬の二日間にわたって行われる日本三大祭りの一つ、「天神祭」は大阪天満宮で催されます。大川に映る箒火(かがりび)や提灯灯り、花火などの華麗な姿から「火と水野祭典」とも呼ばれています。
天神祭の舞台となる大阪天満宮は、949年に創建されました。翌々年の951年、疫病が全国的に蔓延していたころ、神鉾(神様が使うやりのような武器)を大川(旧・淀川)に流し、流れついた浜に斎場を設け、その場所で「禊祓い(みそぎはらい)」を行ったとされたことから、疫病退散に力があるとされています。
本年度の大阪天満宮の天神祭は規模を縮小して、神職のみで諸祭儀が斎行されました。
<大阪天満宮>
住所:〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋2丁目1番8号
電話:06-6353-0025
アクセス:JR東西線「大阪天満宮駅」より徒歩5分
拝観時間:9:00~17:00
HP:https://osakatemmangu.or.jp/
【愛知】天王祭:津島神社
愛知県にある津島神社の創建は540年。全国天王信仰の総本社津島神社では、当時の神職が琵琶湖の東岸から鎌倉辺りまで、各地の有力者の家に赴き、祈祷やお札の配布を行っていました。疫病除けの「天王信仰」を広め、大神様の御神徳に感謝して「天王祭」を開催し、疫病の沈静化に成功しています。
これより、津島神社の御神徳は「疫病・厄難災除け」の神として、織田信長、豊臣秀吉に厚く信仰されていました。今年度の天王祭は、宵祭(よいまつり)の巻蓑(まきわら)舟、朝祭の車楽舟(だんじりぶね)を含む祭舟行事にかかわる全ての行事が中止となっています。疫病退散を願う「神葭流し(みよしながし)」は、津島神社の関係者のみで斎行されました。
天王祭の歴史や津島市の文化の魅力を発信している「津島市観光交流センター」も見逃せません。天王祭のお祭り開催時の映像の上映や、巻藁(まきわら)舟の実物大模型が展示されています。観光交流センターで天王祭の歴史背景を学んでから、津島神社で厄払いするコースがおすすめです。
<津島神社>
住所:〒496-0851 愛知県津島市神明町1
電話:0567-26-3216
アクセス:名鉄「津島駅」より徒歩約15分
拝観時間:9:00~16:00
HP:http://tsushimajinja.or.jp/index.html
<津島市観光交流センター>
住所:〒496-0805 愛知県津島市本町1丁目52-1
電話:0567-25-2701
アクセス:名鉄「津島駅」より徒歩約10分
営業時間:9:00~17:00(定休日:月曜日)
HP:http://hc-ppp.com/tsushimashikankou/
まとめ
東京から関西、東海地方であれば、日帰りで安く、宿泊でのんびりと疫病退散ツアーを実施することができますね。新型コロナウイルスが収束し、1日も早く平穏な日々が戻ることを祈願して、今夏はGoToトラベルを使った疫病退散ツアーに出かけてみてはいかがでしょうか。