目次
古代から世界をリードする文化が産み出されたギリシャのアテネ
2021年の夏には世界のスポーツの祭典のため、各国からトップアスリートが東京に集結します。歴史や文化、生活習慣の異なる国々から大勢の人々が来日する機会に、海外に目を向けると視野を広げることにつながることでしょう。世界初のスポーツの祭典が開催されたのは1896年、ギリシャのアテネでした。地中海に突き出すバルカン半島の南端では古代から世界をリードする文化が産み出されました。首都のアテネは約3400年前に世界で最も古い都市国家となっていたのです。現在でも市内には、アクロポリスやアゴラなど古代の遺跡が溢れています。
アクロポリス遺跡
アクロポリス遺跡のパルテノン神殿
アクロポリス遺跡のエレクティオン
古代アゴラ
古代アゴラのヘファイストス神殿
古代アゴラのアグリッパ音楽堂
古代からの歴史をもつギリシャ古典劇やオリジナリティーが満ち溢れる舞踊のイベント
3000年を超える歴史をもつギリシャでは豊かな文化が育まれました。宗教的にはギリシャ正教を信仰する人が多く、アテネのミトロポレオス大聖堂を中心に、「主顕現祭」、「聖ゲオルギオスの日」、「復活祭」などの記念行事が行われます。夏にはギリシャ古典劇をメインイベントとする「アテネ・フェスティバル」、「エピダウロス・フェスティバル」が数か月にわたって開催されます。
アテネのミトロポレオス大聖堂
「アテネ・フェスティバル」のメイン会場となるイロド・アティコス音楽堂
「エピダウロス・フェスティバル」のメイン会場となる古代劇場
大衆的な音楽や舞踊にもオリジナリティーが満ち溢れ、全国各地で民俗舞踊フェスティバル企画もが盛んです。アテネ市内のネオス・リガスなどの小劇場つきのレストランであれば一年中、ギリシャ料理を味わいながら伝統文化に触れることができます。また、飲食店街で見かける音楽カフェではブズキなどのバルカン半島の民俗楽器のサウンドが響いています。
ネオス・リガスでの民俗音楽パーフォーマンス
ネオス・リガスでの民俗舞踊パーフォーマンス
モナスティラキの民俗音楽カフェ
多種多様の飲食店がひしめき合うグルメスポットのアテネのプラカ地区
遺跡や音楽、舞踊にはギリシャの歴史や文化が漲っていますが、料理にもユニークなメニューが揃っています。プラカ地区などは飲食店がひしめき合うグルメスポットとなっています。カジュアル食堂の「タベルナ」や、レストラン、カフェ、ファーストフード、スブラキ店、ギロピタ店など、店舗スタイルも多種多様です。
アテネのプラカ地区のグルメスポット
アテネのプラカ地区のグルメスポット
アテネのプラカ地区のグルメスポット
アテネのプラカ地区のグルメスポット
カジュアル食堂の「タベルナ」
スブラキ店
ギロピタ店
ギリシャ・グルメ6選
飲食店街を歩いていると種類の豊富さに圧倒され、同じ店の前を何度も通り過ぎることもあるかもしれません。ここでギリシャ料理の代表的なメニューを6種類ご紹介します。「ファソラーダ」は、白インゲン豆やカンネリーニなどの白くて小さい豆をトマトや野菜と一緒に煮て作るスープです。
ファソラーダ
「サガナキ」はケファログラヴィエラ、カセリ、ケファロティリなどのチーズを油で焼いたアペタイザーです。
サガナキ
「ドルマダキア」は、お米と具材をブドウの葉で包み、じっくりと煮込みます。
ドルマダキア
「サジキ」は、ヒツジやヤギの乳から作った水切りヨーグルトにキュウリなどを和えた料理です。
サジキ
「ムサカ」は、アラブ地方から伝わり、ギリシャやトルコなど東地中海沿岸の国々に広まりました。ナスやジャガイモ、マッシュポテトをミートソース、べシャメルソースで重ね焼きたラザニアのような料理で、ギリシャの代表的な家庭料理として定着しています。
ムサカ
「スブラキ」は、細かく切った肉の串焼きです。串に刺したまま食べるばかりでなく、パン生地でロール状に包むこともあります。テイクアウト専門の店舗も数多く見かけることができます。
スブラキ
スブラキロール
スブラキロール
ギリシャでは古代から世界をリードする文化が産み出され、アテネにはアクロポリスやアゴラなど古代の建造物が溢れています。古代からの歴史をもつギリシャ古典劇、舞踊、音楽、グルメにも豊かなセンスが活かされ、多種多様の魅力が満ち溢れています。