ターミナル駅の高崎駅で販売されるバラエティー豊富な駅弁
現在の日本列島には網の目のように鉄道が走っています。群馬県の高崎駅は、新幹線が上越線方面と信越本線方面に分かれる分岐点となるばかりでなく、JRの在来線が5路線乗り入れるターミナル駅となっています。高崎駅で電車を乗り換えることも多いでしょう。このタイミングで駅弁を買って乗り換えた電車の中で食べると、豊かな旅情を感じることができます。高崎駅には改札の中にも外にも駅弁屋が設けられ、バラエティー豊富な弁当を販売しています。この中から4種類をご紹介します。
だるま弁当
高崎市は交通の要衝となっているばかりでなく、全国一のだるまの生産量を誇っています。「だるま弁当」の容器はだるま形です。茶飯風の炊き込みご飯の上に、筍・こんにゃく・栗・牛蒡・鶏肉などの具材が載せられています。容器のだるまの口の部分には穴が空けられているため、食べ終わった後には貯金箱として利用することができます。
峠の釜めし
「峠の釜めし」の容器は、益子焼の土釜です。1958年に誕生した駅弁は「日本随一の人気駅弁」と評価されたこともあり、信越本線が軽井沢まで運行されていた時代には、横川駅に列車が到着する度に「峠の釜めし」を求める人の行列ができていました。薄い醤油味の炊き込みご飯に、鶏肉、ささがき牛蒡、椎茸、筍、ウズラの卵、グリーンピース、紅しょうが、栗、杏が載せられています。
鶏めし弁当
「鶏めし弁当」は1934年に販売が開始されました。茶飯の上を鶏のそぼろと照り焼き、コールドチキンが覆っています。つくねのような舞茸入りの鶏肉団子と、こんにゃく玉、栗、漬物などが添えられています。
上州舞茸弁当
「上州舞茸弁当」のメインは、醤油味の舞茸の炊き込みご飯です。おかずは、舞茸入り肉団子、舞茸佃煮風味の他に、栗甘露煮、鶏照り焼き、舞茸金平風味、エビの天ぷらなどと充実しています。
一年を通して数多くのおまつりやイベントが開催される高崎市
全国各地から大勢の人々が訪れる高崎市では、一年を通して数多くのおまつりやイベントが開催されています。年明けの1月6日、7日には、市の西部の少林山達磨寺で、「少林山七草大祭だるま市」が開催されます。早春には上毛三山の一つ榛名山の麓は梅の花で彩られ、「榛名の梅祭り」を楽しむ人々で賑わいます。梅に続いて季節の移り変わりが感じられるのは桜の名所、高崎城址公園や観音山白衣大観音では、「桜まつり」です。秋には市北部の「はにわの里」がコスモスで彩られ、年末年始には高崎駅周辺は「高崎光のページェント」のイルミネーションで輝きます。
数多くの路線が乗り入れるターミナル駅の高崎駅では、バラエティー豊富な駅弁が販売されています。だるま弁当、峠の釜めし、鶏めし弁当、上州舞茸弁当などを味わうと旅情も膨らむことでしょう。高崎市は一年を通して様々なおまつりやイベントが開催されているので、季節感を体感することもできることでしょう。