埼玉・大宮の氷川神社
埼玉県の県庁所在地、さいたま市を構成する大宮区。その区名の由来となった「大いなる宮居」氷川神社は、武蔵国の一宮として知られています。また旧武蔵国域内の埼玉県や東京都を中心に広がる氷川神社の総本社でもある神社です。
この氷川神社で、毎年4月5日から7日の三日間で開催されているお祭りがあります。「鎮花祭(はなしづめさい)」です!ここからは大祭が行われた、最終日の7日の様子をご紹介していきます。
童女が登場!神事が行われる
お祭りのはじまりは9時45分から。ということで朝の氷川神社参道へとやってきました。氷川神社の参道は日本一の長さを誇り、約2kmに渡り真っ直ぐ続く緑生い茂るケヤキ並木が有名です。緑の中に朱色が映える鳥居をくぐり、氷川神社の境内へと進みましょう。
鳥居を抜け左手を見ると、花しづめの舞を披露する童女の皆様がスタンバイ!桜のかんざしを付け、桜の枝を手に持つ春らしい格好です。こちらの童女の皆様は氏子の中から選ばれ、千早という装束を着て参加します。年上の4人は”乙女”、年若の2人は”つぼみ”と呼ばれているのも特徴的です。
9時45分になり、神職の皆様が出てきました!こちらも帽子に桜の小枝を付けています。
童女の皆様も神職に続き出発です!
社殿に向かい、一列で進んでいきます。美しい光景ですね!
橋を渡り進むシーンも。氷川神社は湧水の多く出る水源地でもあり、境内にはいくつもの池があるのも見どころポイントです。
楼門もくぐり抜けます。
楼門を入って左手にある祓殿へと一行が到着しました。こちらで神事が執り行われていきます。
お祓いが行われる場面も。頭を下げて、清めていただきましょう。
神事が終わると、童女の皆様は舞殿へと移動します。
準備万端で、舞がはじまるのが楽しみですね!
対して神職の皆様は社殿へと移動。こちらで10時から大祭が執り行われます。
神事がはじまり、本殿の御扉が開けられました。
お供物をする献饌、祝詞奏上等が行われていきます。
4月に行われる鎮花祭ですが、古来から桜の花が散る時期は疫病が蔓延すると考えられており、その疫神を鎮めるためのお祭りとして実施されてきたそうです。氷川神社をはじめ、全国の神社で同様のお祭りが実施されています。
花しづめの舞が美しく
社殿での祝詞奏上が終わったところで、神事と並行して舞殿では花しづめの舞がはじまりました!
生演奏で今様の曲が奏でられる中、舞が行われます。
一曲目は、桜の枝を片手に持っての舞です。
4人で美しく舞っていきます!
武蔵一宮 氷川神社では、毎年4月5〜7日に鎮花祭が開催されています。本日7日はその中でも大祭の日。舞殿では地元の童女による花しづめの舞の奉納が行われています!
桜のかんざし、手には桜の枝を持っての舞で美しいですね!#埼玉 #祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/UgllloZmNU— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) April 7, 2023
二曲目は桜の枝に加え、鈴も手に持っての舞です。つぼみの2人が鈴を配っていきます。
今度は琴が奏でられ、「さくらさくら」に合わせ行われていく舞。華やかな雰囲気で惹きつけられますね!
回りながらの舞もあります。
4人で向き合って舞われていく瞬間も。
反対に全員が外側を向き舞う場面もありました!
つぼみの2人も参加し、最後は6人で舞います!
桜を付け、桜を持っての春らしい舞。晴れやかな気持ちにさせてくれる舞ですね!
氷川神社の鎮花祭で奉納される童女の舞。後半は琴が奏でられ、さくらさくらに合わせて舞われていきます!#埼玉 #祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/YbYiQTfHDh
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) April 7, 2023
鈴が置かれ、花しづめの舞は終了となりました。
毎年4月5日から7日の三日間で開催される、氷川神社の鎮花祭。新しい季節を迎えるにあたっての疫病除けの意味合いもあるこのお祭り。ぜひお祭りに参加し花しづめの舞を見て、新たな季節を迎えてみてください!
氷川神社へのアクセス
■大宮駅まで
・上野駅からJR高崎線、宇都宮線で25分
・池袋駅からJR湘南新宿ラインで25分
・川越駅からJR川越線で20分
・熊谷駅からJR高崎線で37分
■大宮駅から氷川神社まで
・徒歩で約16分