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例年11月中旬から12月上旬に行われる長谷寺の「紅葉ライトアップ」
神奈川県の南部で相模湾に面する鎌倉市は、1192年に源頼朝が幕府を開いた後に大きく発展しましたが、由比ヶ浜の北に堂宇を構える長谷寺の創建は奈良時代に遡ります。夏にはアジサイの花が埋め尽くす境内は、例年11月中旬から12月上旬には紅葉で彩られます。2021年は11月20日~12月12日の期間で「紅葉ライトアップ」が行われています。
1300周年を記念する十一面観世音菩薩像の「御足参り」
長谷寺は「鎌倉の西方極楽浄土」と称されることもあります。観音堂に安置されるご本尊の十一面観世音菩薩像は、木彫仏として日本最大級です。奈良時代初期の721年に、徳道上人が1本のクスノキから造った観音像は、2021年で1300周年を迎えます。例年は12月18日の「観音会」にのみに行われる「御足参り」が、2021年には毎日実施されています。大きな足先に触れれば、観音様のご慈悲を実感することができるでしょう。
紅葉を眺める和み地蔵が描かれた御朱印
観音堂の正面北側に設けられた朱印所では、紙面の中央にご本尊の十一面大悲殿の文字が記された御朱印や、紅葉を眺める和み地蔵が描かれた御朱印を頂くことができます。オリジナルの御朱印帳も数種類準備されており、和み地蔵や紫陽花、紅葉などがデザインされています。
長谷寺の境内を彩る紅葉
長谷寺は観音堂を中心として、観音山の裾野から中腹に境内が広がっています。一年を通して季節の彩りで包まれ、秋には紅葉を楽しむことができます。
夜間にライトアップされる堂宇や池
「紅葉ライトアップ」の期間には太陽が沈むと、観音堂がブルーライトで照らし出されます。境内に点在する堂宇も、紅葉とともにライトアップされます。
「紅葉ライトアップ」で最も人気スポットとなっているのは、山門の西に水面を湛える放生池と妙智池の周囲です。ライトアップされた紅葉が水面に映り込み、池に水を補う小滝は時間とともに色彩が変化します。
神奈川県鎌倉市の北に堂宇を構える古刹の長谷寺は、「鎌倉の西方極楽浄土」と称されることもあります。観音山の裾野から中腹に広がる境内は、一年を通して季節の彩りで包まれます。秋には紅葉が堂宇を装飾し、例年11月中旬から12月上旬の夜間には「紅葉ライトアップ」が行われています。