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京都の伏見稲荷大神の分霊を奉迎し西東京市に建立された東伏見稲荷神社
日本人の食生活は、国土の約8パーセントの水田から収穫される米によって支えられています。豊かな実りを願い、稲荷神を祀る稲荷神社が、全国各地に約3万の社殿を構えています。その総本社は京都の伏見稲荷大社ですが、東京都西東京市には京都の伏見稲荷大神の分霊を奉迎し、1929年に東伏見稲荷神社が建立されました。本社の伏見稲荷神社で祭神として祀られる宇迦御霊神が伊奈利山へ降りたとされる初午の日には、東伏見稲荷神社でも初午祭が斎行されています。2021年には2月3日に執り行われました。
拝殿の中で斎行される初午祭の神事
東伏見稲荷神社での初午祭の神事は10:00から行われます。拝殿の中が式場となるため、参列するには事前の申し込みが必要です。神事が行われている時間帯は、拝殿の前には大勢の参詣者が溢れ、祝詞(のりと)の奏上など拝殿から漏れ聞こえる声や音を拝聴しています。
稲荷神社の特色が満ち溢れる境内や授与品
中央に拝殿を構える境内の入口では、朱色の神門が青空と色彩のコントラストを見せています。門の左右には稲荷大神のお使いとされる狐が参拝者を出迎えてくれます。
神社の玄関には朱色の鳥居が立ち、白色の石階段で神門と繋がります。
拝殿西の祈祷受付では、稲荷山の杉やお多福の面などを組合せた縁起物の「しるしの杉」などの授与を受けることができ、境内には露店も出店されます。
朱色の鳥居がひしめき合うお塚
東伏見稲荷神社の境内や授与品には稲荷神社としての特色が満ち溢れていますが、最大の特徴はお塚巡りができることでしょう。拝殿北の広々としたエリアに朱色の鳥居がひしめき合っています。
東伏見稲荷神社と東伏見駅を繋ぐ鳥居や参道
東伏見稲荷神社は、西武新宿線の東伏見駅から南西に1キロ足らずのところに社殿を構えています。東伏見駅と神社を結ぶ通りは、東伏見稲荷参道と呼ばれています。東伏見駅前ばかりでなく参道にも鳥居が立っているので、道に迷うことはないでしょう。
東京都西東京市に京都の伏見稲荷大神の分霊を奉迎された東伏見稲荷神社では、毎年初午の日に初午祭が斎行されています。神事が執り行われる拝殿の北の広々としたエリアには朱色の鳥居がひしめき合い、神事の前後にはお塚巡りをすることができます。