広島県のご当地グルメとお祭りをご紹介!今回は、やっぱり外せないラーメンについて!広島県東部に広がるラーメン「尾道ラーメン」をご紹介いたします。
尾道ラーメンとは?
広島県東部にある尾道市は、温暖な港町。情緒ある昔ながらの雰囲気を残す町並みに、歴史ある寺院など見どころが多く、映画の舞台やたくさんの作家や芸術家が滞在した町でもあります。そんな尾道で生まれた「尾道ラーメン」は80年以上の歴史を持つと言われています。鶏ガラで取った澄んだダシと瀬戸内の小魚から取ったダシに醤油を合わせたスープがベースですが、表面に浮く背油ミンチがこってり感を出したのが特徴のラーメン。今回は、そんな尾道ラーメンのルーツである店舗をご紹介いたします。
尾道ラーメンのルーツは「朱華園」
2019年6月に惜しまれつつ閉店した「朱華園」。創業者は台湾出身の朱阿俊(しゅうあしゅん)さんです。朱阿俊さんは、造船業に従事していましたが、戦争が終わり造船業が衰退したことで失業したのをきっかけに、屋台で「中華そば」を販売。その後、「朱華園」という名前で尾道に店を構えたそうです。当時の中華そばは、牛骨と豚骨で取ったスープでしたが、1960年ごろから鶏ガラをベースに瀬戸内の小魚のダシを合わせて取ったものになり、このスープが「尾道ラーメン」のルーツとなりました。閉店後、現在では、創業者奥様が娘さんと一緒に「朱華園」の味を引き継ぎ、2020年11月に、中華そば「朱」を新規オープンされました。
つたふじ本店
「朱華園」と人気を二分するのが「中華そば つたふじ本店」。カウンターのみの小さなお店です。スープは鶏ガラだしと魚介だしと醤油味、尾道ラーメンの特徴の背油がのったインパクト大の見た目です。
こってりしているのか?と思いきや、ちょうどいいバランスのスープ。背油は溶けるというよりしっかりと弾力を感じます。中細麺がちょうどスープに絡み、食べ進めると、とても懐かしさを感じるラーメンでした。見た目はパンチがありましたが、女性でもスルッといただけます。
平打ち熟成麺の壱番館
東京新宿にも支店がある「壱番館」。こちらも尾道では人気店の一つです。通信販売から人気となり、その後お店を出した「壱番館」のラーメンの特徴は麺!平打ちの細麺で、食べ終わる最後までコシが続きます。
尾道のお祭り「尾道ベッチャー祭」
毎年11月初旬に広島県尾道市で開催される、「尾道ベッチャー祭」は氏子が3鬼神「ソバ」「ベタ」「ショーキー」に扮し、子どもたちを追いかけ回します。手にした「祝い棒」で叩かれると、1年間無病息災で過ごせると言われており、祭り期間中は子どもたちの賑やかな声に包まれます。
まとめ
広島県尾道市の「尾道ラーメン」の名店をご紹介いたしました。80年以上の歴史のある「尾道ラーメン」現地ではもちろん、都内にも店舗を出店されているので、一度召し上がってみてはいかがでしょうか??