大分県日田市の初夏の風物詩「日田川開き観光祭」が5月20日(土)・21日(日)に開催されます。2日間で合わせて約1万発の花火が打ち上がるほか、音楽大パレードや水郷日田どんたくカーニバルなどのイベントもあります。
こちらの記事では、2022年の開催レポートと合わせて、2023年の開催情報をお届けします。
日田川開き観光祭とは
日田温泉の初夏の風物詩といえば「日田川開き観光祭」。
筑後川の鵜飼シーズンの開幕に合わせて行われるイベントです。
花火大会の会場となるのは筑後川本流の上流部分を流れる三隈川。
夕方になると屋形船が浮かび、中洲より上げられる花火が山に囲まれた盆地に響き渡ります。
花火大会概要
ここ数年は北部九州の集中豪雨やコロナの影響で同イベントは中止でございましたが、今年は3年ぶりに完全開催と称して、2022年5月21日(土)、22日(日)の2日間に渡って行われました。
花火の打上担当は、福岡県粕屋郡篠栗町に本社がある西日本花火(有)です。2日間で約1万発の花火が日田の夜空を彩りました。
最大5号とはいえ、至近距離から次々に打ち上げられる花火が迫ってくるのは圧巻です。
筒場リポート
最終日の5月22日、西日本花火(有)の木塚剛社長に筒場を案内していただきました。
――すごい数ですね
木塚社長:昨日よりは少し物量が減っていますが、うちの花火の数はごまかしなしの数ですからね。それに90%以上が自社製です。
――そうなんですね、どおりで花火の筒が多いと思いました。社長さんも花火を作っていらっしゃるのですか?
木塚社長:はい、社員総出で作っていますよ。だいたい9人くらいで花火を作成しております。
――奥にある台船は変わった形ですね
木塚社長:この台船は、川の中央に置くと全長が66mに広がって、9ヶ所の星打ちと、3か所から打上花火が上るようになります。
――打上場所が結構近いので迫力ありますよね
木塚社長:そうですね、おかげさまで「体感花火」と呼ばれて皆さまに喜ばれていますよ。
――日田の花火は3年ぶりの開催です。コロナの影響だけなく集中豪雨による被害も重なり大変だったことと思いますが
木塚社長:集中豪雨では、日田もですが、天ケ瀬が大打撃をうけてしまって、ようやく復興の目途がたってきたところです。今年は秋に日田と天ケ瀬で同時に花火の打上をする予定です。
――おもてなし花火ですか?地元の方も楽しみでしょうね
木塚社長:日田の人たちは花火が大好きなんですよ。こうやって2日間も花火大会を開催しているのもその証拠ですが、花火大会を心待ちにしてくれていると思うと、本当に嬉しい限りです。
※日田では、訪れた方々を歓迎する「おもてなし花火」の打上が行われています。
過去、いろんな場所から撮影した画像
花火大会の開幕
5月22日の最終日は北西の風2m、日田の花火は色んな場所から花火を見れるため、風向きによって花火を見る場所を決めることが多い。
本来なら正面より屋形船と花火を絡めたいところだが、風向きが微妙だったため、体感花火を体験しようと筒場近くの裏側より観覧することにした。
お隣の家族連れはワタクシが三脚を置いていたのを見て、ここからだったら花火が奇麗に見えるのだろうと思ったらしい。
真夏の様な暑さも和らいだころ、夕焼け空が日田を覆いつくす。
3年ぶりに花火が上り出すと、あちこちより熱い歓声と拍手が起こりました。
SNSの反響
Instagramより
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Twitterより
🏫③いよいよ明日は、3年ぶり(コロナのため)の #日田 #川開き #観光祭!🏮👘🎆🎆花火がバンバン、屋台がドンドンです。
写真📸
#吹奏楽部 の花車に #美術 クラブの生徒が昨日、遅くまで残った #ディズニー 仕様のイラストボードが取り付けられてゆきます。 pic.twitter.com/cMctTzwpNw— 🏫藤蔭高等学校【公式】学校法人日田佐藤学園 (@TOIN_D_Course) May 20, 2022
先週末、#日田川開き観光祭 が3年ぶりに開催されました。メインの花火大会、密を避けるため、今年はとある少し離れた場所から観賞。かなり上にあがったものしか見えませんが、盆地に響き渡る音の迫力と美しい光、日田に夏の訪れを告げる #花火🎆を堪能しました。#観光祭 #大分 #日田 pic.twitter.com/EgNhnUuggA
— 老松酒造株式会社【公式】🍶 (@oimatsushuzo) May 23, 2022
こんばんわ😊
昨晩の当社の花火見られた方、楽しんで頂けたでしょうか?✨
3年振りの観光祭もついに終わりましたね😭
また来年もよろしくお願いします!また開催に当たり各方面にて従事された方々お疲れ様でした🙇♂️#観光祭 #日田 #花火大会
#川開き #ドライブイン古城 pic.twitter.com/xRLgAK5kbs— 金比羅うどん ㈲ドライブイン古城 (@cojyo_udon_hita) May 22, 2022
3年ぶりかぁ🏮#観光祭 pic.twitter.com/8yvARFYAtr
— バス釣りの零 (@fatboy2929) May 21, 2022
まとめ
新型コロナウイルスが猛威をふるい全国の花火大会が中止を余儀なくされた昨今ですが、日田川開き観光祭も同じく花火大会の中止となっておりました。更に追い打ちを掛ける様に集中豪雨により甚大な被害をもたらしました。
この3年間の間にも復興に向けてのミニ花火は行われていたもの、今年の日田川開き観光祭は、3年ぶりの完全開催とあって多くの人で賑わいました。
西日本花火特有の割の強い花火は、すごい勢いで夜空に広がって響き渡ります。
フィナーレの花火が終わると、大きな拍手と歓声がいつまでも続いていました。
初夏の風物詩が3年ぶりに戻ってきたことに感謝しか思い浮かばなかったです。
2023年開催情報
【第76回日田川開き観光祭】
日時:2023年5月20日(土)・21日(日)
会場:日田市三隈川周辺、JR日田駅前、中央公園及びパトリア日田
《主なイベント》
■大花火大会
5月20日(土)・21日(日)両日開催 午後7時40分~午後9時
■音楽大パレード
5月20日(土)午前10時~
■水郷日田どんたくカーニバル
5月21日(日)午前10時~