※2021年は新型コロナウイルス蔓延の影響で中止となりました。
2020年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。(2020年12月3日 編集部)
毎年1月14日に行われる宮城県では珍しい尺玉(開花直径約330m)が打ち上がる登米市の石越どんと祭冬の花火大会。石越総合運動公園がお祭り会場になります。石越町は宮城県の北部に位置し岩手県との県境にある町です。
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。 2020年12月3日 編集部更新)
16:00頃から古守札焚上祭、神事(御祓い・玉串奉納など)が行われ、終了後に点火されます。結構早い時間から点火されるので燃え尽きないか心配になりますが、正月飾りを持ち寄る地元住民が次々と集まるので燃料は問題なさそうです。
祭壇で自宅から持参した正月飾りを燃やし、一年間の商売繁盛、無病息災、家内安全等を祈ります。お賽銭を入れた人には紅白のお餅が用意されているので受け取って退出します。どんど焼きが終わった人には甘酒やお神酒が無料配布されていました。
さて、お祭り会場では牛もつ鍋や玉こんにゃくなど身体が温まる屋台が立ち並んでいますが、その中でも登米市に古くから伝わる郷土料理「油麩はっと」に目を惹かれました。「はっと」とは、小麦粉を水でねって熟成させたものを薄くのばして茹で上げたものであり、ツルツルとした食感ですいとんに似ています。
出汁や具材は登米地方の中でも地域や家庭により様々らしく、今回は油揚げと麩を主に使ったものでした。しつこくなく優しい味で、薬味のネギも風邪予防になり石越に来たからには食べるべき一品です。
また、商工会の屋台で販売されているものについては、300円の購入金額につき1枚の抽選券が貰えます。隣接したテントでは抽選会が行われており、1等は石油ストーブが当たるのですが、見事にクジ運のなさを発揮して砂鉄ストーブ(ホッカイロ)を当てた事をお伝えしておきますw
19:00からは花火の打ち上げで、担当煙火店は宮城県の芳賀火工になります。企業からの協賛によるものが多く商売繁盛、無病息災、家内安全等の願いを込めた花火が打ち上がります。東日本では珍しい6号玉(開花直径約220m)が見られるのも特徴の一つです。
各種祈願花火
また、会場内はライティングが良かったので、久し振りに自撮りにも挑戦してみました。あまり撮影に熱中し過ぎると折角の花火を見逃してしまうのが困りものですw
メッセージ花火
企業協賛の花火ほどではありませんが個人によるメッセージ花火も打ち上がりました。子供や孫の健康や成長を願う内容が多く、花火に想いを込める文化は素晴らしいです。
市民協賛 あじさい花火
終盤には市民の皆様からの協賛で「あじさい花火」大スターマインが打ち上がります。第1~14区、遠沢、長根、新道、駅前など地区ごとに協賛金が集められている様です。
特別記念企画
フィナーレは平成最後を飾る8号玉(開花直径約280m)31連発とファイナルスターマイン。昨年は30発だったので、平成31年に合わせた打ち上げ数です。来年は新元号の元年なので、まさか1発からの再スタートにはなりませんよね?笑
今回のまとめ
適度な混み具合で会場の雰囲気も良く、また行ってみたいと思えるお祭りでした。花火も見応えがあり、芳賀火工が担当する冬の現場では最大規模の花火大会です。日付固定の開催日なので来年以降はしばらく休日には当たらないのが残念な点です。
また夏には花火は打ち上がりませんが、ふるさと夏祭りin石越も開催される様で、休憩処のブースではPR活動もされていました。(開催予定地:石越小学校)