2023年9月15日から18日の日程で、茨城県石岡市では「石岡のおまつり(常陸国総社宮例大祭)」が行われます!
関東三大祭りの一つと呼ばれる大祭。例年40万人が訪れます。この記事では、2019年の現地レポートとともに、2023年の開催情報をお届けします。
茨城県石岡市がお祭りの舞台
茨城県石岡市。上野駅からJR常磐線特急に乗り小一時間で行ける茨城県南部のこの地が、今回のお祭り「石岡のおまつり」の舞台です!
石岡市は明治初期までは常陸府中(ひたちふちゅう)や常府(じょうふ)と呼ばれ、常陸府中藩が置かれるなど茨城県内で栄えた地域の一つでした。そのような賑わっていた地域のお祭りは、見応えがあるに違いありません!
石岡のおまつりは正式名を「常陸國總社宮例大祭」と言い、関東三大祭りの1つにも数えられています!毎年9月第3月曜日の敬老の日に合わせた三連休に開催され、1日目を神幸祭、2日目を奉祝祭、3日目を還幸祭と呼んで実施されています。今回私は2日目の奉祝祭へ行ってきました!
必見!奉納相撲大会
お祭りの中心地「常陸國總社宮」へやってきました!境内へ入ると、まず目に入ってくるのがこちらの土俵です!
時間は朝の10時半すぎ、奉納相撲の開催に向けた式典が行われていました。厳粛なムードです。
小学生から大人までたくさんの力士が集まっています。式典がはじまると早速試合開始です!
いきなり激しい試合展開!土俵際から技が繰り広げられました!
続いて拮抗し合った後に飛びました!迫力があります!
ぶつかり合う際の音がすごいです。
2日目は總社明神神輿が登場
奉納相撲を見たら、境内を進み奥の拝殿へ向かいましょう。こちらでは2日目に登場する「總社明神神輿」渡御に向けた儀式が行われています。
こちらがその總社明神神輿です!
拝殿から白い布と共に神主さんが出てきました。この布の中に神様がいるようで、お神輿へと移られています。
儀式が終わったところで、拝殿から神職の皆さんが出てきました。厳かな雰囲気ですね。
神職の皆さんが境内からいなくなると、若い衆の出番です。いざ總社明神神輿が担ぎ上げられます!
お神輿が出て行った境内では、次に巫女舞がはじまりました!行事が目白押しですね!
はじめに浦安の舞が行われ、その後には染谷十二座神楽と続きます。染谷十二座神楽は石岡市に古くから伝わるお神楽で、種まきや田うない(田を耕す様子)など稲作に関する演目があるのが特徴的です。
お神輿の宮出に合わせて、巫女による浦安舞がはじまりました!#石岡のおまつり pic.twitter.com/k6PRqNjZOu
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) September 15, 2019
舞が奉納されている裏では、どんどんお神輿が進んでいます。時にはこのように山車とのすれ違いのような見応えがある場面もあるので、ぜひお神輿を追いかけてみてください!
27基の幌獅子が勢ぞろい!
石岡のおまつりの見どころの1つに幌獅子があります。幌獅子はその名の通り獅子舞の胴体部分(獅子小屋)が幌で覆われたものなのですが、その規模がでかい!そして市内各所にたくさんいると言うのが特徴的で、見るものを圧倒します!
こちらは若松東町の幌獅子。赤青二色の幌がきれいですね!
続いて守横町です。幌に町名を模った「丸に守」のマークが付いていますね。
次は六軒町の幌獅子。特に顔の迫力があるように感じます!
ちなみに幌獅子や山車がどこにいるのか瞬時にわかるシステムが用意されています!GPSを使用していて新しいお祭りの楽しみ方ですね。会場にあるモニターで確認できるので、ぜひ見てみてください!
祭りの担い手で賑わう名店でランチ
石岡のおまつり期間中は街中のお店が賑わいます。私はとりわけ賑わっている、路地を入った先のお蕎麦屋さんへ訪問しました。
のれんをくぐりお店へ入ると、祭り衣装を着た男達で賑わっています。蕎麦はもちろんカツ丼を食べている人が多くそそられますが、私は壁に書かれているおすすめの冷やしたぬきをいただきました!これは暑い中お祭りを見た後には絶品です!!
幌獅子大行列、そして山車が12町から集結
15時からは、幌獅子大行列がはじまります!
地元の子どもたちが幌獅子の前にスタンバイ。稚児行列が盛り上げます!
幌獅子が一直線に大集合です!幌獅子は地元の皆さんを1つにするようですね。老若男女問わず、その場にいる皆さんが盛り上がっています!!
石岡のおまつりの魅力の1つに、幌獅子(ほろじし)があります!左右に首を振りながら進んでくる獅子舞は迫力があります!
周りで盛り上げる女子男子の勢いも魅力的です!#石岡のおまつり #獅子舞 pic.twitter.com/kUtDMyCXjX— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) September 15, 2019
幌獅子の後には12町から集まった山車が続きます。山車は三階部分に神話や偉人、童話を基にした人形が飾られ、二階部分でお囃子が奏でられているのが特徴的。木組みに彫られた豪華な彫刻も必見です!
青木町の人形は神武天皇でした!
金丸町は弁財天。神々しいですね!
こちらは桃太郎です!
また山車の二階ではお囃子と共に、お神楽も行われます。おかめがいい顔してますね!
ひょっとこも負けじと踊ります!
お囃子にのせて踊る、ひょっとこの動きがおもしろい!#石岡のおまつり pic.twitter.com/whfdQZr97v
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) September 15, 2019
そして、石岡のおまつりで一番度肝を抜かれたのがこちらです!この女性の皆さんは「おっしゃい隊」と呼ばれ、石岡のおまつりには欠かせない見どころの一つになります。
今回はお祭り全体の年番町でもある國分町のパフォーマンスを見させてもらいました。「おっしゃい、おっしゃい、おっしゃいなー」の掛け声が響き渡ります!
石岡のおまつりは、15町が持ち回りで年番町(その年の代表)を引き継いでいます。今年の年番は國分町。國分町はお祭りを盛り上げる「おっしゃい隊」も気合が入っていて、山車の前で「おっしゃい、おっしゃい、おっしゃいなー」の声が響いてます!演舞に手話を取り入れているのと画期的ですね! pic.twitter.com/PMOyVcVaT6
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) September 15, 2019
帰り際、石岡駅前にも幌獅子がいました。街中どこでもお祭りムードなのが嬉しいですね。
石岡のおまつり、いかがでしたでしょうか?関東を代表する伝統のお祭りの一つ、歴史が深い分たくさんの見どころがあります!三日間行われる石岡のおまつりは、行く日によって違った良さがあります。ぜひ来年はお好みの日に石岡へお越しください!!
2023年の開催情報!
日程:
2023年9月15日(金)〜18日(日)
場所:
常陸国総社宮( 茨城県石岡市総社2丁目8−1)
主なスケジュール:
・9月15日(木)<例祭(祭典のみ)>
10:00 例祭(第一祭典)斎行
14:00 第二祭典斎行。講中・崇敬者参列。
・9月16日(土)<神幸祭>
10:00 町内間挨拶の儀
10:30 全町安全祈願大神札授与式
13:00 總社大神輿発與祭
13:45 幌獅子總揃
14:00~16:00 總社大神輿渡御・供奉行列
~21:00 市中にて神賑行事
・9月17日(日)<奉祝祭>
10:00 土俵祭
10:30 奉納相撲開始
11:00 講社祭・特別祈願祭
13:00 明神神輿発與祭・巫女舞・染谷十二座神楽奉納
15:00 幌獅子大行列
18:45 山車大行列
20:30 年番町安全祈願祭
~21:00 市中にて神賑行事
・9月18日(月・祝)<還幸祭>
13:10 仮殿発與祭
14:00~16:00 總社大神輿渡御・供奉行列
16:40 還幸祭・年番引継ぎ式
~21:00 市中にて神賑行事