一年に一度のご開帳
三重県鈴鹿市へ来ています!鈴鹿と言えば、鈴鹿サーキットや鈴鹿山脈を聞いたことがある方もいるかもしれません。三重県の北部に位置し、名古屋から電車で40分ほどで行ける街です。そんな鈴鹿で、年に一度、3月15日前後の土日を含む3日間しか公開されないありがたい図が出るお祭りがあるとのことでやってきました。そのお祭りの名は「かんべの寝釈迦祭り」です!
かんべと言うのは鈴鹿市の中心部の地名で、江戸時代には神戸藩が置かれ、神戸城もありました。なので町を歩くと、江戸情緒を感じる建物も残っていたりします。
縁日の屋台も見どころの一つ
お祭りの会場「天沢山龍光寺」へ向かう道は、屋台で埋め尽くされています!!200軒もの屋台が並び、縁日が賑わうのもこのお祭りの名物として知られているそうで、まだ午前中ながらすごい人です!
屋台を見ていくと、関西の香りを感じますね。はしまき、焼きそば、カステラと、関東在住の私には新鮮な雰囲気です!
遊べる屋台が多いのもおもしろいです。商品が欲しくて、ついつい熱くなりますよね!
龍光寺の山門まで来ました。立派な作りですね!
境内に入っても、まだまだ屋台は続きます。昔ながらの乾物屋さんもありました。
本堂が見えてきました!前では甘酒の振舞が行われています。思い思いに寄付をして、甘酒をいただくスタイルのようです。飲んでみると、酒粕で作られたおいしい甘酒でした!
寝釈迦様の大涅槃図登場!
本堂の中を覗き込みました。こちらが今回のお祭りの主役「大涅槃図」です!
大きな絵ですね。室町時代に京都東福寺の吉山明兆(きっさんみんちょう)と言う絵僧が描いたとされている絵で、家内安全を願い参拝者が多く来ているそうです。
続いて、隣のお堂では地獄絵図をご開帳してました。物々しい絵です。
蛇女に血の池、まさに地獄そのものです。
新しい季節の到来を伝える「かんべの寝釈迦祭り」
春の陽気漂う時期に行われる「かんべの寝釈迦祭り」。このお祭りの時期まで鈴鹿は荒れる日も多いようで、その天候のことを「釈迦荒れ」「かんべの釈迦の荒れじまい」なんて表現もされているようです。それだけ地域に密着したお祭りなのですね!
ぜひ来年のご開帳の時期には、鈴鹿・かんべへ来てみてください!