2019年からスタートした、観光経済新聞のオマツリジャパンコラム記事連載!2022年も「お祭り」をフックに、旅に出たくなる記事の連載をして参ります!奇祭好き、ケンカ祭り好き、お神輿好き…等、様々なライターさんに記事を執筆いただく予定ですので、ぜひご覧ください♪(オマツリジャパン編集部)
千葉で楽しめるねぶた祭り
お祭りに興味のない方でも、青森のねぶた祭りなら、その名だけでも聞いたことがあるはずだ。規模としても知名度としても日本を代表する祭りの一つと言っても過言ではないだろう。そんなねぶた祭りが関東近郊でも何箇所かで開催されているのをご存じだろうか。私がねぶた祭りにハマったのも、10年ほど前に知人から東京都立川市の「羽衣ねぶた」に誘われたのがきっかけだったりする。
千葉県柏市の柏駅前で毎年7月に開催される「柏まつり」も、関東でねぶたを堪能できるイベントの一つだ。駅前に設置されたステージで「踊りコンテスト」などのさまざまな催し物を楽しめるほか、駅から放射状に伸びた通りには多くの出店が肩を並べ、屋台グルメに舌鼓を打つことができる。
柏ねぶたの魅力はなんといっても、本場青森のねぶた師、千葉作龍氏による素晴らしい造形のねぶたを楽しめること。現地さながらに、交通規制をした大通りを運行されるねぶたの迫力に酔いしれてほしい。
もちろんねぶたの周囲には、現地と同じように「跳人(はねと)」と呼ばれる人々がねぶた囃子(ばやし)に合わせてぴょんぴょんと跳ねている。「ラッセーラ、ラッセーラ」の掛け声に血沸き肉躍ること間違いなしだ。恥ずかしさを押し殺して一緒に「ラッセーラ」を叫ぶと、より楽しめるだろう。
ねぶたが駅前ステージに到着すると、観客が跳人と一緒に跳ねることができる体験コーナーが始まる。両足を交互にケンケンするだけの簡単な動きなので、気軽な気持ちで参加してみることをお勧めする。
毎年、跳人として柏まつりに参加している自分にとって、ここで跳ねないと夏が始まらないというくらい思い入れのある祭りだ。パンデミックが終わったら、またぜひ遊びに行きたい。