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【会社で見ちゃダメ!】奇祭体験アンビリバボー、男根神輿を最前列で全力警備してみた!

2024/6/4
2024/6/4
【会社で見ちゃダメ!】奇祭体験アンビリバボー、男根神輿を最前列で全力警備してみた!

どうも。奇祭ハンターのまっくだ。毎年4月の第一日曜に川崎市の金山神社で開催され、計4基の男根神輿が練り歩くことで人気の川崎のかなまら祭に今年、新たな動きがあると言う。真っピンクに輝く祭りの象徴とも言えるエリザベス神輿の練り歩きを、最前線で群衆から守る10名を募集すると言うのだ。その名も「お神輿お守り隊」。

主催者側にとっては警備の強化につながるし、参加者側にとっては人気のエリザベス神輿を最前線で見守る貴重な奇祭体験ができるというわけだ。これは何とも気になる話ではないか。これは取材せねば無作法というもの。早速、行ってみたゾ!

境内の様子はまるで海外フェス!?


「ウォーリーを探せ!」ばりに混んでいる境内の様子。境内は日本人よりもむしろ海外観光客の方が多く、露店も英語表記が標準という店が多い。


男根キャンドルを始め、境内では男根をモチーフにしたフードやグッズが所狭しと並び、独特の異様な雰囲気を作り上げている。


彼らが口にしているのが観光客に大人気の「子宝飴」。それにしてもシュールな光景だ。桜とアレで境内が真っピンクに染まる一日、それがかなまら祭。

かなまら祭りは毎年ように訪れているが、年々海外の観光客が増えているように感じる。もはや祭りというよりフェスと呼称したくなる程の熱気だ。

かなまら祭りのバイブスを充分に浴びた所で、そろそろ〈奴ら〉が駅前に集まる時間だ。さぁ、とくと見せてもらおうか! その「お神輿お守り隊」とやらの実力を!

結成、お神輿お守り隊!


これが今回、物好きにもエリザベス神輿を守るために集まった10名の猛者たちだ。オイオイ、いい面構えをしてるじゃねぇか。中には首都圏タウン情報誌、月刊「散歩の達人」の名物編集長にしてYouTuberの全力編集長も紛れ込んでいやがった。いや編集長、もはや「散歩」の域を超えてませんか?


ミッションについて、段取りを確認中。神輿巡業は普通、境内を出て行って還って来るものだが、今回エリザベス神輿の巡業は、境内を出て大師公園に到着するまでの一方通行。つまり、帰りの任務はないわけだ。

「お守り隊」おそろいの帽子(デザインは毎年変わる予定。これは集めたくなるやーつ)をもらって一体感を強めた後は、関係者として境内へ自由に出入りできるフリーパスもゲット。満を持して境内へ。エリザベス神輿の出立まで、しばし待機。

エリザベス神輿と女装との知られざる関係とは?

 


こちらが今回、エリザベス神輿の担ぎ手の一員であるラムちゃんとレムちゃん(仮称)。存在感がハンパない。

とは言え別に、酔狂で女装やコスプレしているわけではない。これにはれっきとした由来があるのだ。今ではすっかり「かなまら祭」のシンボルとなったエリザベス神輿だが、きっかけは1987年に神田(現在は浅草橋)の女装クラブ〈エリザベス会館〉のメンバーが手作り神輿を抱えて行列に参加したことに端を発する。

そして翌年の1988年、WHO(世界保健機構)が、エイズの僕滅と偏見や差別解消のために「世界エイズデー」を提唱。この時、かなまら祭のご利益の現代的な解釈として「エイズ除け」が加わった。この流れで1989年エリザベス会館の会員がかつぎ、エイズ除けを祈願する神輿として作られたのがエリザベス神輿なのだ。だからエリザベス神輿の担ぎ手が女装するのにはちゃんとした由来があるわけだ。

いよいよ、エリザベス神輿が出陣!


巡業の時間となり、いよいよエリザベス神輿が街中へ。お守り隊のメンバーが、最前線でエリザベスをがっちり警護。警備の人もいるにはいるのだが、興奮のあまり、見物客のラインを突然超えて飛び出して来る方も稀にいらっしゃるのでね。


担ぎ手は老若男女問わず、中には海外の方も。


エリザベス神輿のかけ声は「でっかいまーら、かなまら!」という独特なもの。沿道の人たちに呼びかけ、盛り上げる様子をお守り隊が和やかに見守る。何ともピースフルな光景だ。


位置がずり下がってきたラムちゃんのブラを元に戻すのも、お守り隊の重要な役割(?)


堂々たる姿のエリザベス神輿。沿道からだと普通、ここまで近くに寄って神輿を拝むことはできない。


ほら、しっかりロープが張られているでしょ。てか、改めておそろいのピンクのTシャツを着て詰めかける人々の熱気が凄過ぎる。もうノリノリ。サッカー・スタジアムかよっ!


川崎大師商店街の入口を抜けて、開けた交差点ではエリザベス神輿を高らかに持ち上げる大技を披露。雄々しい縦ゆれの躍動に、会場のボルテージは最高潮に達した。

ちなみに日本に男根祭りは数あるが、普通、男根神輿の男根は横に寝かした形状で担がれることが一般的だ。このように男根が天に向かって凛々しくそそり立つ姿もまた、かなまら神輿の特徴なのだ。五穀豊穣ではなく精力絶倫。イエス、ザッツかなまら。

遂に大師公園へ到着!


お守り隊が見守る中、ヒヤリとするような危ない瞬間もなく、無事に神輿が公園へ到着。大歓声の中、一本締めで終焉となった。


無事にミッションを達成し、お守り隊の10人でパシャリ。あんたらいい仕事した人間の顔してるぜ。うん、てか、一人増えてるよね。スルーできないぐらい圧が強過ぎる(「ラムちゃんは仲間になりたそうにこちらを見ている」)。


神輿が巡業しているお守り隊の任務中は個人的な写真撮影はできないため、最後に各々がエリザベス神輿とパシャリ。全力編集長は最後までやはり全力だった。

年々増え続ける観光客とそれに呼応して増大する警備費といった背景の中、新たな試みとして導入された今回の試みはいかがだったろうか。「お神輿お守り隊」は、来年も実施予定。アンビリバボーな奇祭体験のため、ぜひ応募されてはいかがだろう。きっと人生観が変わるかも(知らんけど)。

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