2022年、規模縮小ながら3年ぶりに開催された、日本三大大凧まつりの一つ、「春日部大凧あげ祭り」!2023年は、5月3日と5日の日程で開催されます。
江戸時代から170年も続く伝統行事、大空を舞う凧の共演が楽しみです。
この記事では、過去の開催レポートを交え、2023年の開催情報をお届けします。
目次
江戸時代には養蚕が盛んに行われた春日部の江戸川河川敷で開催される「大凧あげ祭り」
埼玉県東部の春日部市は江戸時代、江戸川の水運に恵まれ栄えてきました。江戸川沿いの西宝珠花地区では稲作の他に養蚕も盛んに行われていました。江戸時代の後期に出羽から訪れた僧侶から、繭の価格があがることを祈って、凧をあげるように勧められました。これを起源として春日部市の江戸川河川敷で、毎年5月の3日と5日に「大凧あげ祭り」が開催されています。
「大凧あげ祭り」が開催される両日ともに、13:00から小凧飛揚、14:00から大凧飛揚が行われます。会場となる江戸川河川敷には朝早くから大勢の人々が訪れます。
江戸川沿いの河原や、土手下に数多くの露店が軒を連ねます。
江戸川の土手下にずらりと並ぶ大きさやデザインの異なる凧
土手下には、大きさやデザインの異なる凧がずらりと並べられています。
ずらりと並ぶ凧の横では凧づくりの体験教室が行われます。
13:00から次々に空に舞い上がる小凧
13:00に小凧の飛揚が始まると、土手下に並んでいた凧が順番に飛揚スポットへと運ばれていきます。足場に固定していた凧が慎重に取り外されます。
飛揚スポットに運ばれた小凧は、次々に空高く舞い上がっていきます。小凧とは言っても、縦約6メートル、横約4メートル、重さ約150キログラムです。地上では数十人の糸の引手が息を合わせて、凧をコントロールしています。
百数十人の引手が力を合わせて揚げる日本一の大凧
大凧飛揚が始まる14:00前になると、大凧が飛揚スポットに運ばれます。大凧に使われる紙は、2014年にユネスコの無形文化遺産に登録された小川和紙です。一つの大凧には1500枚もの和紙が貼り合わされています。また骨組みには和竹が使われています。
大凧は縦約15メートル、横約11メートル、重さ約800キログラムの日本一の大きさです。百数十人の引手が力を合わせなければ空を舞うことはできません。
大凧を揚げるには引手の力ばかりでなく、風の力も必要です。飛揚スポットに運ばれた大凧は、風の向き、強さを確認しながら、飛揚のタイミングを計ります。
最高のタイミングで百数十人の引手が一斉に糸を引き、大凧は上空に舞い上がります。
埼玉県春日部市の東部を流れる江戸川の河川敷では、毎年5月の3日と5日に「大凧あげ祭り」が開催されています。数多くの小凧が次々に上空を舞った後、フィナーレに日本一大きな凧が上空に揚げられます。大凧は縦約15メートル、横約11メートル、重さ約800キログラムです。百数十人の引手が息を合わせて糸を引いてコントロールします。
2023年【春日部大凧あげ祭り】開催情報
■開催地
春日部市西宝珠花・江戸川河川敷(大凧広場)
■開催期間
2023年4月3日(水祝)~5日(金祝)(注意)
※両日とも雨天中止の場合は6日(土)開催
■行事イベント
・小凧飛揚
実施日は、5月3日・5日午後1時~午後5時
・大凧飛揚
実施日は、5月3日・5日午後2時~午後5時
・模擬店
5月3日・5日午前9時~午後17時(両日とも雨天中止の場合6日に延期)
・初節句のお祝い
実施日は5月3日、午前11時~(雨天の場合、5日に延期、両日雨天中止の場合6日)
※初節句の申込受付は2月28日(火曜日)に終了しております
初節句祝い申込者には、名入り凧の受け渡しと家族ごとの記念撮影を行います
・創作凧あげ大会
実施日は5月5日(祝日)、午前9時~午前11時 オープン参加となります。
個人・団体問わず、自作オリジナル凧にて自由に参加できます。(会場にて販売のオリジナル凧に絵や文字をデザインし、制作した凧での参加も可能)
入賞者には賞品の贈呈があります