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川越酉の市は小江戸の12月3日の風物詩!限定御朱印が登場し、紅葉も楽しめる

2022/12/4
2022/12/9
川越酉の市は小江戸の12月3日の風物詩!限定御朱印が登場し、紅葉も楽しめる

川越の酉の市

埼玉県川越市。県下3番目の35万人もの人口を誇る都市ながら小江戸と呼ばれる伝統的な町並みが知られ、多くの観光客が訪れる街です。その風景を構成するのは、川越藩時代から残る時の鐘や喜多院をはじめとした寺院群、そして商人の繁栄が作り上げた蔵造りの町並みと、川越の歴史の積み重ねを街の景色から今に感じることができます。

この歴史ある川越で毎年12月3日に行われている、師走のお祭りがあります。「川越酉の市」です!

川越酉の市

酉の市当日、お祭りが開始される10時に合わせて会場へとやってきましたので、ここからはその様子をご紹介していきます!

川越熊野神社が舞台

川越酉の市が開催される舞台は、川越熊野神社。川越駅と蔵造りの町並みのちょうど間にある神社です。

川越酉の市酉の市当日の熊野神社拝殿の様子。

川越熊野神社の創建は戦国時代末期の1590(天正18)年とされ、紀州熊野本宮大社より勧請されたと伝わります。そのため神社の御社紋は熊野大神の使いである八咫烏。足が3本あり、導きの神として知られる八咫烏ですが、サッカー日本代表のシンボルマークに使用されていることでも有名です。境内を見渡すと至る所に八咫烏の姿があり、見どころとなっています!

川越酉の市参道に掲げられた、八咫烏が描かれた提灯。

川越酉の市かわいらしい金と黒の八咫烏も飾られる。

午前10時、酉の市の開始を前に神事が執り行われます。と言うのも川越酉の市は、川越熊野神社境内社である大鷲神社の例祭日に合わせて開催されているのです。時間になると、関係者の皆様が大鷲神社前へ集合していました。

川越酉の市

宮司さんが社殿の前へ進み、神事がスタート。

川越酉の市

お祓いも行われていきます。

川越酉の市

厳かな神事が終わると、さあいよいよ熊手販売の開始です!

熊手が威勢良く売られる

拝殿の周りや参道横に立ち並ぶ、熊手を販売する露店の数々。午前中からライトへも火が灯り、煌びやかに熊手が魅せられていきます!

川越酉の市

川越酉の市

たくさんのお店が出ていて、これは熊手選びも迷ってしまいそうですね。じっくりと各店の熊手を見ていきましょう!

川越酉の市

川越は、しめ縄飾りの立派な熊手が多いよう。その巻き方には迫力を受けます。

川越酉の市

川越酉の市

拝殿周りの路地の様子はこんな感じ。狭い通りに露店が並ぶのは雰囲気があります!

川越酉の市

対してこちらは参道横の開けたスペース。ゆっくりと熊手を見ることができるかも。

川越酉の市

酉の市の熊手には七福神や鯛、米俵や大判と言った縁起物が乗せられることが多いですが、こちらの酉の市で目立っていたのはうさぎ。来年、2023年の干支です!

川越酉の市

川越の酉の市は師走に行われると言うこともあり、来年に向けての干支飾りが人気なのでしょうか。どのお店にもうさぎが登場した熊手があります!

川越酉の市

かわいらしい白うさぎの姿も。

川越酉の市

こちらは三者三様です!

川越酉の市

大量の小判を従えた天狗の熊手。これは縁起が良さそうに感じますね!

川越酉の市

おかめが真ん中に据えられた熊手もありました!ちなみに埼玉県南東部の川口市周辺では、おかめの面を付けた熊手を売るお店が多かったことから、おかめ市と言う名で熊手市が開催されているのでこちらもぜひチェックしてみてください。

川越酉の市

また埼玉県の酉の市は、11月の酉の日に開催される都内のものとは違い、12月に各地で日をずらしリレー形式で行われているのもユニークです。12月3日の秩父の妙見さまの大祭である秩父夜祭を起点に山から野に降り、3日の川越、4日の鴻巣、5日の深谷、6日の行田、8日の熊谷、10日の大宮、12日の浦和、14日の春日部、15日の川口、17日の蕨、23日の鳩ヶ谷と言った順番で12月に酉の市が続いていきます。各地の酉の市をはしごしてみるのもおもしろいかもしれません!(熊谷、大宮、浦和では〝市〟と書いて〝まち〟と呼ぶ。川口、蕨、鳩ヶ谷はおかめ市)

川越酉の市

かっこめ熊手、アマビエ御朱印

熊手を見た後は、拝殿へと向かいましょう。こちらでは12月3日限定のかっこめ熊手の頒布が行われています。しかも今年の川越酉の市は、1922(大正11)年にはじまって以来なんと記念すべき100回目!このおめでたい年に合わせて、先着数量限定でアマビエ御朱印の授与も行われました!ちなみに川越が市制になってからも100周年とのことで、街全体で盛り上がっています。

川越酉の市

かっこめ熊手をいただきました!稲穂が付いて美しいです。こちらは一つ1000円で頒布されていました。

川越酉の市

そしてかっこめ熊手と一緒に無料で授与いただけるのが、こちらのアマビエ御朱印。今年限定のものですが日付も入るのが嬉しく、かわいらしいデザインですね!

川越酉の市

お囃子の披露、グルメ露店も

境内の神楽殿とお披露目されている山車では、定期的にお囃子の演奏が実施されています!神事の後には、この日1回目の演奏が行われました。お囃子の音が響き渡るのは、お祭りの雰囲気を上げてくれますよね!

川越酉の市

拝殿裏では山車でのお囃子の披露も行われます。こちらは毎年10月に開催される、川越まつりでも運行する連雀町の山車です。川越城を築城した戦国武将、太田道灌の人形が出ることで知られています!

川越酉の市

お囃子の聞こえはじめると、多くの人が山車の前に足を運んできていました。

川越酉の市

お囃子を楽しんだ後は、熊手と並び境内各所に開かれるグルメ露店もチェックポイントです!

川越酉の市

拝殿の前にはたい焼き屋さんが。

川越酉の市

たこ焼きや焼きそばと言った、お祭りの定番グルメも楽しめますよ。焼き上がりの香りが漂ってくると、食欲がそそられます!

川越酉の市

紅葉の時期でもある

川越酉の市が開催される12月上旬は、紅葉の終わりがけのタイミングとも重なっています。川越熊野神社境内の山車蔵の横には、大きなイチョウがあり見ごろを迎えていました!

川越酉の市

また川越市内の紅葉の名所としては、古刹の喜多院がよく知られています。お庭では赤く鮮やかに染まったモミジを楽しむことができました。

川越酉の市

川越酉の市

拝観料を払えばお庭だけでなく、江戸城から移設されてきた三代将軍徳川家光公誕生の間・春日局化粧の間や五百羅漢を見ることもできおすすめです。ぜひ酉の市と合わせて喜多院へも訪れてみてはいかがでしょうか!

川越酉の市

毎年12月3日に開催される、川越酉の市。ぜひ来てみてください!

 

■川越熊野神社へのアクセス

西武新宿線 本川越駅より徒歩6分

東武東上線 川越市駅より徒歩12分

喜多院より徒歩9分

時の鐘より徒歩7分

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