川口神社が舞台
埼玉県南東部に位置する川口市。約60万人の方が暮らす、埼玉県で2番目の人口を誇る自治体です。江戸時代には日光御成街道の宿場町として、明治に入ってからは鋳物等を作る工業都市として発展してきた市になります。このような歴史的に栄えてきた街のお祭りは盛大なことが多いですが、年の瀬を飾る「川口神社おかめ市」はまさにそんなお祭りです!
毎年12月15日に行われるおかめ市ですが、川口の総鎮守でもある川口神社で行われた今年のお祭りの様子をご紹介していきます!
境内を埋め尽くす熊手露店
川口神社の境内へとやってきました!入口にはアルコールとマスクが置かれ、感染症対策が行われています。また例年ですと川口駅から川口神社までの道が歩行者天国になり、約300もの屋台が軒を連ねるとのことですが、今年は境内のみでの開催です。
境内へ入ったら、まずは社殿にご挨拶。川口神社のご祭神は素盞嗚尊、菅原道真、宇迦之御魂命、保食命、金山彦命の5柱です。金山彦命は特に鉱物や鍛冶の神様でもあるので、鋳物の街との繋がりを感じますね!
社殿を振り返ると、早速屋台が境内にびっしりと並んでいます!
お祭り屋台の定番、ばななちょこややきそばを売るお店もありました!さらに進むと、熊手市のお店ももうすぐです!
熊手露店の登場です!豪華な熊手が左右にたくさん掲げられています!
13時から21時まで行われているおかめ市ですが、暗くなると熊手が灯りに照らされ独特の雰囲気を醸し出しますね!
大小さまざまな熊手が販売されています!
大きな熊手は、装飾も多くなり見事ですね!
ところで、おかめ市と呼ばれているこのお祭りですが、都内では11月の酉の日に行われる酉の市が有名ですよね。同じように熊手の販売が行われますが、なぜ名称が違うのでしょうか。その理由を調べてみたところ、おかめの面を付けた熊手を売るお店が多かったからと言う説があるそうです。事実、おかめを付けた熊手がたくさん販売されていました!また埼玉県内では12月に熊手市が多く立ちます。
ちなみに、おかめ市と呼んでいるのは埼玉県の中でも川口市周辺のようです。他の地域では都内と同じように酉の市と呼んだり、日付を当てた○○市と呼ぶことが多いようです。
来年は寅年と言うことで、虎が配された熊手も多く並んでいます!
干支の虎に鯛に小判と、縁起が良いですね!
天狗が乗った熊手もありました!
おかめならぬ、般若面の熊手も。こちらがあれば、気を引き締めた一年が過ごせそうです…!
あちこちで熊手を求める人がいます。お気に入りの一つを見つけて帰りたいですね!
威勢の良い声が飛んでいたり、三本締めが高らかに行われているのも熊手市の魅力ですね!
川口神社のおかめ市へやってきました!
縮小開催とは言え、盛大な雰囲気。至る所で威勢の良い声と三本締めが響いています!埼玉の熊手市は12月に行われるのですね〜#祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/y5fJYdf1CT— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) December 15, 2021
グルメも楽しめる!
川口神社のおかめ市では飲食屋台もたくさん出ているので、お祭りグルメも楽しめるのが嬉しいところ!今年は境内のみの縮小開催ですが、それでもすごい量の屋台が出ています!なお全てテイクアウトのみで、境内での飲食、飲酒は禁止されていました。
お祭りのお土産に人気の、唐辛子を売る屋台がありました。
焼き魚を出してくれる屋台も。これはたまらないですね!
こちらは定番のお好み焼きです!
チキンステーキも良い香りを漂わせています!
大判焼きも魅力的ですね!他にはばななちょこ、クレープなどのスイーツもありました。
川口神社おかめ市の屋台街はまるでラビリンス…。至るところからおいしそうな匂いが漂ってきます!#祭り #熊手市 #オマツリジャパン pic.twitter.com/1vts5jOhNt
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) December 15, 2021
アクセス
JR川口駅より徒歩で約10分、埼玉高速鉄道 川口元郷駅より徒歩で約15分。
川口神社おかめ市は、毎年12月15日に開催されています!一年の締めくくりで縁起をもらいに、ぜひお祭りへ来てみてください!