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誰も起源を知らない!謎の仮面が乱舞する「ケベス祭」とは?

2021/7/13
2024/5/21
誰も起源を知らない!謎の仮面が乱舞する「ケベス祭」とは?

日本には様々な祭りがありますが、その中には紀元や由来を誰も知らないものがあります。
今回は、7月13日のオカルト記念日にちなんで、秘学・神秘(的なこと)・超自然的なものを意味する「オカルト」の言葉にぴったりな、「ケベス祭」についてご紹介します。

由緒も不明!?奇祭の中の奇祭「ケベス祭」とは?

ケベス祭(ケベスさい)とは、大分県国東市の岩倉八幡社で毎年10月14日に開催される火祭りですが、肝心のケベスが何者だか分かっておらず、紀元や由来が不明という謎に包まれたお祭りです。

2000年に国の選択無形民俗文化財に指定され、かつては旧暦の9月14日に開催されていたことから、「九月祭」とも言われていました。

ここでは、オカルトという言葉にふさわしいお祭りとも言えるケベス祭について詳しく解説します。

神が磐に降り立つ櫛来社・岩倉八幡のお祭り

ケベス祭が開催される岩倉八幡社の正式名称は「櫛来社」です。
神が磐に降り立つことが原点の信仰に基づき、祭りは櫛来社に奉納されます。

祭りの由来は「火鍛冶の神・宇佐八幡が近くの海岸に現れた」「神功皇后が朝鮮出兵の際に火を焚き潔斎した」など諸説あります。

また、「ケベス」の名前は「蹴火子」から転じたとも言われますが、真偽は不明です。
しかし、火による「祓い清め」であることは確かなようです。

氏子である10の集落が毎年交代で番を務め「当場(トウバ)」として潔斎を待ちます。

ケベス面に祝詞を上げ神霊を面に迎える「ケベスどん」

櫛来社の社殿では、神官がケベス面に祝辞を上げ神霊を面に迎えます。
ケベスは地元では「ケベスどん」と呼ばれます。そのケベスどんが面を着け、神官が「勝」の呪文を背に書き、気合を入れることでケベスどんが「神」となります。

境内に山積みされた柴に火を入れ、鉦・太鼓・笛の楽子による練楽が四拍子で奏でられ、神官やケベスどんの行列が境内を回ります。

 

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白装束の「トウバ」と奇怪な面を着けた「ケベス」の闘争

ケベス祭は、白装束の「トウバ」と奇怪な面を着けた「ケベス」の闘争が主な内容です。

燃え盛る柴にケベスが突進しようとするところを、火を守るトウバの若者が防ぎ、ケベスとの攻防が繰り広げられます。

 

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赤く燃える火、白装束、杖による力比べでお祭りは盛り上がり、ついにケベスは火を獲得し、周囲に火をまき散らします。

その後はトウバも火のついた柴を持ち、参拝者に容赦なく火の粉を浴びせますが、このトウバが振りまく火の粉を浴びると無病息災になると言われています。

 

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まとめ

誰も起源を知らないケベス祭ですが、地元の人々の心に深く根付いている奇祭で、無病息災のご利益のあるお祭りです。

ケベスとトウバの闘争は見応えがあり、お祭りを盛り上げます。
参拝する場合は、多少火の粉がかかっても良いような服装や帽子を着用しましょう。

今回紹介した内容を参考に、ケベス祭への参加を旅行のプランに入れてみてはいかがでしょうか。

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