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約200品種の梅が植栽される小田原フラワーガーデン
寒さの厳しい冬から暖かな春の訪れを知らせてくれるのが梅の花です。中国原産の花木は朝鮮半島を経由して奈良時代には日本に渡ってきていたと言われます。江戸時代には盛んに品種改良が行われ、現在では300種類を超える梅が、全国各地で栽培されています。神奈川県小田原市のフラワーガーデンでは、約200品種の梅が植栽され、例年1月下旬から3月上旬にかけて園内を梅の香りで包みます。梅の開花に合わせて「渓流の梅園梅まつり」が開催され、2021年は1月23日~3月7日の期間で行われています。
季節を問わず花と緑を楽しむことができる植物公園
小田原フラワーガーデンは、四季の花が楽しめる植物公園として小田原市の北西部に1995年にオープンしました。梅、桜、チューリップ、バラ、ハナショウブ、アジサイなどの多種類の植物が栽培され、季節を問わず花と緑を楽しむことができます。
3ケ月の長期間にわたって梅の花を観賞えきる「渓流の梅園」
一年を通して季節の彩りで包まれる小田原フラワーガーデンで、最も豊かな表情を見せてくれるのが初春です。「渓流の梅園」では関東地方では最多級の種類の梅が植栽され、早咲きから遅咲きの品種が順番に開花するため、3ケ月の長期間にわたって、梅の花を観賞することができます。
「渓流の梅園」には約480本の梅が育っていますが、園内にはハナショウブ池、水路、ウッドデッキなどが設けられ、梅の彩りに演出を施し、エリア毎に雰囲気が変化します。スマホやカメラ用のスタンドも準備されているので、ベストショットが得られることでしょう。梅の樹の袂にシートを敷いて食事を楽しむ人の姿を見ることもできます。
「渓流の梅園」の名梅10選
「渓流の梅園」では約200品種の梅を鑑賞することができますが、その中から10品種をご紹介します。
2021年の「渓流の梅園梅まつり」
「渓流の梅園梅まつり」の開催日には、「渓流の梅園」入口前のアルカディア広場には露店が姿を見せ、季節の花々の鉢植えの販売が行われます。2021年は新型コロナウイルス感染防止のため、例年企画されている梅園ガイドツアー、着物のレンタルや着付け、梅の花かざぐるま作り、梅盆栽のコケ玉作り、梅丸ちょうちん作り、からくり工作教室、「足柄茶」うまみ茶体験会などのイベントや体験教室は全て中止となりました。
小田原フラワーガーデンは、伊豆箱根鉄道大雄山線の飯田岡駅から南西に約1.6キロのところにあります。飯田岡駅からの道は急ではないながらも上り坂が続きます。小田原駅東口から伊豆箱根バスの「県立諏訪の原公園」行きに乗車して「小田原フラワーガーデン」停で下車すればガーデンの正門です。
神奈川県小田原市のフラワーガーデンでは、関東地方では最多級の約200品種の梅が植栽されています。例年1月下旬から3月上旬にかけての長期間にわたって園内は梅の香りで包まれ、「渓流の梅園梅まつり」が開催されています。