一般的に「鬼」は、怖い、悪いなど、ネガティブなイメージをもってしまうことでしょう。節分でも、「鬼は外」と叫ばれてしまいます。ところが、埼玉県北部の武蔵嵐山には「鬼」を大切に祀る神社があります。鬼鎮神社でも、毎年2月3日に節分祭が行われています。豆まきのときのかけ声は、「福は内、鬼は内、悪魔そと」なのです。
鬼鎮神社は、東武東上線の武蔵嵐山駅の北東約800メートルのところに社殿を構えています。1182年頃、鎌倉幕府の御家人であった畠山重忠が鎌倉街道沿いに菅谷館を建造した際に、鬼門に厄除けとして創建されたと伝えられています。