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「北区さくらSA*KASOまつり」江戸時代に第8代将軍の徳川吉宗が作り上げた桜の名所

2020/2/8
2020/6/8
「北区さくらSA*KASOまつり」江戸時代に第8代将軍の徳川吉宗が作り上げた桜の名所

※開催中止(2020.2.26現在) http://www.sa-kaso.jp/

飛鳥山公園の桜で彩られる都電荒川線の飛鳥山停留場

現在の東京都23区内で路面電車を走らせているのは、都電荒川線のみです。ピーク時には40路線あったのですが、交通環境の変化に伴って、次々に廃線となってしまいました。荒川区南千住の三ノ輪橋停留場から新宿区西早稲田の早稲田停留場までの路線には、2017年に「東京さくらトラム」の愛称がつけられました。飛鳥山停留場は、例年3月下旬から4月上旬にかけて、隣接する飛鳥山公園の桜で彩られます。飛鳥山公園では毎年の桜の見頃時期にあわせて「北区さくらSA*KASOまつり」が開催されています。2020年は3月28~29日に行われます。

東京都23区内で唯一の路面電車を走らせる都電荒川線

飛鳥山停留場の手前で減速する都電荒川線

江戸時代、第8代将軍の徳川吉宗が享保の改革の一環として桜の植樹が行われた飛鳥山

飛鳥山公園は、都電荒川線飛鳥山停留場やJR王子駅に挟まれています。標高25.4メートルの飛鳥山が公園として整備されたのは、江戸時代に遡るのです。第8代将軍の徳川吉宗が享保の改革の一環として、飛鳥山への桜の植樹を手がけました。当時、江戸近辺の桜の名所というと上野の寛永寺周辺にしかなく、花見の時期は風紀が乱れたようです。そこで、徳川吉宗は安心して花見ができる場所を江戸の庶民に提供しようとしたのです。この享保年間からの伝統が現在にまで引き継がれています。

明治通りに接する飛鳥山公園

享保年間からの歴史が刻まれる飛鳥山碑

1720年から翌年にかけて1270本の桜が植樹されたと伝わりますが、現在の飛鳥山公園には約400本のソメイヨシノを中心に、約650本の桜が育っています。例年3月下旬から4月上旬にかけて、山全体を季節の化粧で彩ります。

約650本の桜が彩る飛鳥山公園

約650本の桜が彩る飛鳥山公園

約650本の桜が彩る飛鳥山公園

約650本の桜が彩る飛鳥山公園

約650本の桜が彩る飛鳥山公園

約650本の桜が彩る飛鳥山公園

約650本の桜が彩る飛鳥山公園

「アスカルゴ」の愛称で呼ばれる「あすかパークレール」

公園内には遊歩道や階段が整備されていますが、自走式モノレールの「あすかパークレール」が設置されています。かたつむりに似た車両は、「アスカルゴ」の愛称で呼ばれています。

公園内の階段

「アスカルゴ」の愛称で呼ばれる「あすかパークレール」

公園内で見逃したくない文化施設や歴史的展示物

飛鳥山公園では、歴史や文化に触れることができる施設や展示物を数多く備えています。北区の自然、歴史、文化を紹介する「北区飛鳥山博物館」、紙を専門とする「紙の博物館」、日本の近代経済社会の基礎を築いた渋沢栄一の生涯を紹介する「渋沢史料館」など、興味に合わせて立ち寄るのもいいでしょう。

飛鳥山公園内の北区飛鳥山博物館

飛鳥山公園内の紙の博物館

飛鳥山公園内の渋沢史料館

また、1973年まで関西地方で活躍したD51853型の蒸気機関車、1978年まで荒川線を走った6080型の都電の車両の展示もあり、歴史を感じることができます。

飛鳥山公園内に設置されるD51853型の蒸気機関車

D51853型の蒸気機関車の機関室

飛鳥山公園内に設置される6080型の都電

6080型の都電の内部

東京都北区の飛鳥山公園は江戸時代の享保年間に、第8代将軍の徳川吉宗によって桜の植樹が行われました。この伝統が現在にまで引き継がれ、園内にはソメイヨシノを中心として約650本の桜が育っています。例年3月下旬から4月上旬にかけて、公園内は薄紅色に彩られます。見頃の時期にあわせて、「北区さくらSA*KASOまつり」が開催されています。

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