埼玉・熊谷が舞台
埼玉県北部の都市、熊谷市。江戸時代には五街道の一つ、中山道の宿場町が置かれ、交通・経済の拠点として発展してきた街です。明治に入ると熊谷県の県庁所在地だったこともある等、埼玉県北部地域の中心的な街として知られています!
近年では日本一暑いまち(2018年7月に、国内観測史上最高の41.1度を記録)、ラグビータウン(2019年ラグビーワールドカップ開催都市)としても話題に上がる熊谷市ですが、教科書にも載る偉人を輩出している街でもあるんです。その人の名は、熊谷次郎直実!鎌倉時代の武将で、平家物語「敦盛最期」に登場し、幸若舞の演曲にもなっています(時代劇等で織田信長がよく舞っている題材です!)。そんな熊谷次郎直実ですが、源頼朝の御家人としても歴史に名を残しており、今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代の人物なので登場に期待されます!
この熊谷市で、小正月前後の1月第3日曜日に行われているお祭りがあります。「熊谷初市祭」です!今年は本日1月16日に開催されましたので、現地からその様子をご紹介していきます!
10時、神事からスタート!
今年は10時から16時の間で行われる熊谷初市祭。市内を流れる星川の周りに、たくさんのだるまが並ぶお祭りです!熊谷宿の繁栄を願い江戸時代にはじまったと伝えられるお祭りで、毎年多くの熊谷市民で賑わいます。ですが今年は昨今の状況から縮小開催となり、だるま露店が出る場所も一部スペースに限っての実施となりました。それでもお祭りを開催してくださる関係者の皆さまには感謝ですね!
お祭りがはじまる10時、まずは神事からスタートです!
祭壇に向かい、祝詞奏上等の儀式が進められていきます。
祭壇横には大きなだるまが置かれ、まさにだるまのお祭りと言う様相ですね!
真っ赤なだるまが並ぶ!
縮小開催とは言いますが、神事を行った会場の周りにはたくさんのだるまが並びます!
真っ赤なだるまが一同に並んでいる姿は圧巻!一個一個少しずつお顔が違うので、お気に入りのだるまを探してみましょう!
大きいものから小さいものまで、様々なだるまが並びます!
本日は大学共通共通テストが行われていますが、合格祈願の白だるまもありました!
緑、ピンク、青に金まで!カラフルなだるまも並びます。
こちらは今年の干支に因んだ、虎のだるま!かわいらしいですね!
こちらにはアマビエに、違う柄の虎もだるまの姿でいました!
オーソドックスなだるまも負けてはいません!凛々しい眉に髭、お腹の福の文字が頼もしいです!
近隣の方々が次々に訪れます。お目当てのだるまには出会えたでしょうか?
名入れのサービスもされていました!黒、白の筆を持ち換え、目の前で書いてくれるのは嬉しいですね!
熊谷初市祭は、毎年1月第3日曜日に開催されています。ぜひお近くの方は、次回来てみてください!
熊谷うどん、アクセス
埼玉県は、実はうどんの生産量が全国2位。隠れたるうどん県で、武蔵野うどんとも呼ばれるコシのあるうどんが愛されています!ここ熊谷にもうどんの有名店が複数あり、熊谷うどんと言う呼び名も存在します!お祭り会場の星川近く、熊谷駅構内でも食べられるお店がありますので、ぜひお祭りに合わせて埼玉の味を楽しんで行ってください!
■熊谷市へのアクセス
JR高崎線で上野駅より約65分。
JR湘南新宿ラインで新宿駅より約60分。
秩父鉄道で秩父駅より約70分。
※熊谷駅よりお祭り会場のある星川通りへは、徒歩約6分です。