博多・櫛田神社の春祭り
九州最大の都市、福岡市。約160万人が住む大都市ですが、その中でも商人の町として発展してきた博多の名はよく知られています。そしてこの博多の総鎮守、櫛田神社はお祭り好きの方々なら馴染みのある神社かもしれません。と言うのも、博多三大祭と呼ばれるものがありますが、その二つ「博多祇園山笠」、「博多どんたく港まつり」に関わっているのがこの櫛田神社なんです!(もう一つは筥崎宮で行われる「放生会」)
そして毎年5月3、4日に行われる博多どんたくの初日と時を同じくして行われているのが、今回ご紹介するお祭り「櫛田神社 春季大祭」になります!
春季大祭が行われる、櫛田神社へとやってきました!お祭りの開催に合わせ、のぼりや提灯が出て雰囲気があります!
こちらは勇ましいのぼり旗ですね!
神事を行い、博多どんたくの成功を祈る
春季大祭が行われる時間となり社殿へとやってくると、神職の方々が続々とやってきて神事がはじまりました。
福岡市民総出で行われる、博多どんたく港まつりの初日と同日に行われる春季大祭。その関係性はと言うと、厳密には博多どんたくは櫛田神社のお祭りではありませんが、博多松囃子(後ほど登場)のスタート地点が櫛田神社になっていたり、数日前には傘鉾に御神入れを行うなど、共存したつながりになっています。またこの春季大祭では、博多どんたくの成功の祈念も行われます!
まずはお祓いがされていきます。
参列者の皆様にもお祓いが行われ、場が清められました。
続いて献饌です。お酒をはじめ、野菜やフルーツなどがお供えされています。
祝詞の奏上もされました!博多どんたくの無事の開催を願いたいですね!
社殿の中には、櫛田神社の見どころの一つ、大きな天狗の面が複数飾られています。魔除けの力があるとのことで、ぜひ神事と合わせてみて見てください!
博多松囃子、稚児舞の奉納
春季大祭によって博多どんたくの成功が祈念されましたが、実はその前に博多どんたくに欠かせない「博多松囃子」、「稚児舞」の奉納が行われていました!朝8時、境内にはたくさんのお祭り関係者が集っています。
地元の小学生が演じる稚児と演奏する皆様です。
博多松囃子、そして稚児舞がはじまりました!お囃子の音色、そしてこの熱気はこの場にいるものを湧かせます!
博多どんたくが3年ぶりに開催!そのスタートを飾る櫛田神社の松囃子と稚児舞がはじまりました!
このお祭りの熱気、空気感、たまりませんね!#祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/R7jK9sj9Ak— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) May 2, 2022
見事な舞、演奏を続けていきます!
黄金の扇子を使っての舞も!
古式な雰囲気が絵になりますね!
冒頭と終わりには、大人による挨拶口上が行われます。
その後は社殿を前に、記念撮影も実施されていました!
三福神が登場
博多松囃子、稚児舞が終わると、何やら人だかりの後ろから愉快そうな方々が。こちらも博多どんたくに欠かせない、「三福神」です!
馬に乗って登場した三福神。左から福禄寿にちなんだ福神、真ん中二人はなんと夫婦の恵比寿、そして右は大黒です!
社殿へ挨拶を済ませ境内から出ると、そこから博多どんたくの巡行がスタートします。櫛田神社が、博多どんたくに欠かせない存在の起点になるわけですね!なおこの三福神は、お祭り期間中に市内を回って福を分けて行ってくれる存在でもあります!
そしてこちらが、数日前に御神入れされた傘鉾の一つになります。こちらも古式の雰囲気を残す、ぜひチェックしたいポイントです!
山笠も見られる
お祭りを楽しんだ後は、境内を散策してはいかがでしょうか。さまざまな見どころのある境内ですが、その中でもお祭り好きの目を惹くのはなんと言っても山笠!社殿左奥に展示されていますので、ぜひ見てみてください!
また社務所では、博多どんたくに必須のしゃもじの販売も行われています!なぜしゃもじかと言うと、博多どんたくではしゃもじを打ち鳴らしながら踊りを踊っていくためです!ぜひこのしゃもじを持って、踊りを見に行ってはいかがでしょうか。
周辺情報
境内の南神門を抜けると、すぐに現れる川端通商店街。こちらも期間中は博多どんたくの横断幕が掲げられ、お祭りの雰囲気を味わえます!
また商店街の入り口から反対へ進むと、このような飲食店街もあります。その端には博多名物のうどん屋「かろのうろん」もありますので、ぜひチェックしてみてください!