どうも。奇祭ハンターのMacです。
今回は、八代龍王のウォーターダイブで竜汁プッシャーとなる(?)「北関東の春を代表する奇祭中の奇祭」、栃木県が誇る重要文化財、間々田のジャガマイタを紹介します。
間々田のジャガマイタとは?
「間々田のジャガマイタ」とは、「ジャーガマイタ、ジャガマイタ」と叫びながら全長15メートルを超える巨大な蛇(じゃ)をかつぎ、町中を練り歩く祭です。栃木県の間々田地区に約400年前から伝わる、五穀豊穣と疫病退散、雨乞いを祈願する奇祭なのです。
その起源は、一説には釈迦が誕生した際に八匹の竜(八大竜王)が祝福の甘露を降らせたという『八代竜王信仰』があるのだとか。
早速、会場の間々田八幡宮へと行ってみましょう。
会場の間々田八幡宮へは、JR間々田駅から徒歩約30分。コミュニティバス(間々田線、四丁目公民館下車)だと徒歩5分ですが、時間帯が合わなかったので、結局のんびり駅から歩きました。
➀蛇づくり
朝8時頃。道中で、この日最初に出会った第一竜王(セッティング中)と早速遭遇! 竜はわら、竹、シダなど素朴な素材を使って七町内がそれぞれ工夫を凝らして作られます。八代竜王信仰ですが、残念ながら町内の数的に竜は7体までです。
②蛇寄せ・終祓式
朝10時頃。七町内から龍が続々と集まってきました。く~。この竜を先導する男の背中よ。写真のレッドドラゴン以外にも、ブルーやブラックなどの地区ごとにバリエーションがあります。バックで太鼓の演奏がムードを盛り上げます。
巫女さんが何やらビラを配っているので「祭りの説明かな~」と思いきや、写真募集のビラでした。間々田神宮、広報用に写真を集めるのにも力を入れているようです。
午後11時頃。蛇を八幡宮本殿前に集める「蛇よせ」、そして正午頃からはお祓いし、口に御神酒を注ぐ「修祓式」が行われます。
③水飲みの儀
そして待つこと、さらに2時間。午後1時頃からようやく「水飲みの儀」が始まりました。豪快な水しぶきをあげながら弁天池に思い切り蛇の頭を差し入れ、水を飲ませ、そのまま担ぎ手もろとも池にダイブするこの祭の最大の見せ場です。
実は朝からこの瞬間を撮るために、早朝からカメラマンたちが八丁堀の周りをぐるっと取り囲み、熾烈なベストショットバトルを繰り広げていたのでした。池の中を暴れ回る竜の姿を撮りたいと待ち望むカメラマン。しかし、中には池にダイブするのを嫌がる竜もいて、本部からめっちゃディスられていました。「あれ~、おかしいな。あの竜は風邪でも引いたのかな~?」
「水飲みの儀」を終えた竜はこの後、八幡宮から町内へと戻り、町を練り歩き、各家の玄関に頭を入れて厄払いしました。夕方には間々田小学校校庭などに集まり、蛇がぶっ壊れるほど激しくもみ合う「蛇もみ」が行われました。
今回のオミヤゲジャパン
今回のオマケ。最後に、神社で購入することができるありがたいグッズと、ご当地の名産品を紹介します。
間々田八幡宮では、お守りや絵馬など、各種のジャガマイタにちなんだ関連グッズを購入することができます。ジャガマイタのデザインがなかなか可愛い。しっかり、令和元年モデルをゲットしました。
祭では間々田の地酒その名も「じゃまつり」の一点押し(もちろん、ビールなんかも売っています)。また小山市は、地元ブランド牛の「おやま和牛」でも有名。おやま和牛の串焼きは要チェックですよ。