一般社団法人マツリズム(東京都文京区、代表理事 大原学)は、2021年4月から6月までの2か月間、大学生を対象にしたプログラムを実施している。今回は、コロナ禍で2年連続中止となった石川県能登町で受け継がれてきた海の祭り「とも旗祭り」をテーマに、海の祭りを未来へつないでいくため、地域の人々と協同してできることをチームで考えるプログラムである。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で開催する。
コロナ禍と祭り
一般社団法人マツリズムが今春、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として実施した意識調査によると、コロナ禍で失われる可能性が高い日本文化として回答された1位は“祭り”、そして回答総数400名の約7割が祭りはなくなってはならないと考えていることが判明した。
また、この調査の中で、特に沿岸部、「海」の地域の人たちが、「祭りはなくなってはいけないものだと考える」と回答した割合が39.3%(全体での同回答は28.5%)と祭に対する意識が高く、また20代の祭への参加意向の高まりを受け、大学生によるオンラインの課題解決型プログラム「Mission for 能登 海の祭ismプロジェクト」を実施することにした。
このプロジェクトは、石川県能登町及び能登小木港スマイルプロジェクトとともに実施するもので、全5回のセッションにより構成されている。これまでに3回(4月23日Session1、5月2日Session2、5月16日Session3)をオンラインで開催してきた。参加大学生及び石川県能登の地域の人々や祭りの担い手のチームビルディングセッション、漁協関係者含む地域の人々との対話などを通し地域(能登町)のことや海の祭り(とも旗祭り)を知り、各チームが5月30日に東京・中央区の石川県アンテナショップで行うワークショップ・プレゼンテーションの準備を進めている。
とも旗祭りの担い手で能登町役場勤務の灰谷貴光氏からは、「とも旗祭りは港町小木の人たちのアイデンティティでもあるし、地域コミュニティにとっても大きな存在。二年連続で祭りの中止が決まってしまい、今後どうなってしまうだろうという大きな不安があるが、このプログラムが苦難を乗り越え未来につなぐきっかけの一つになるのではと期待していますし、それを大学生と一緒にやることで何が生まれるのだろうというワクワク感でいっぱいです。」と、祭りが中止になる状況下でのプログラムが地域の希望になる可能性に期待している。
イベント概要
5月30日に、東京・中央区のいしかわ百万石物語江戸本店(石川県アンテナショップ)で開催するイベントでは、「Mission for 能登 海の祭りismプロジェクト」に参加中の10名の学生、及び地元・能登町の人々により構成された3チームがまとめたプレゼンテーションが行われる。とも旗祭りの新たな魅力を、工夫を凝らした自由な形式のプレゼンテーションを通し感じることができる。会場は常に換気を行うほか、規定の1/3以下の定員での案内とし、密を避ける形で安心して参加することができる。コロナ禍での祭の開催に関心をもっている方、地域の魅力について、祭を通して浮彫りにしていきたい地域の方、石川県や能登町に関心がある方、取材希望のメディアの方など、参加してみてはどうだろうか。
イベント名:Mission for 能登 海の祭ismプロジェクト
日程:2021年5月30日(日)
会場:いしかわ百万石物語江戸本店(石川県アンテナショップ)
東京都中央区銀座2-2-18 TH銀座ビル
開催時間:ワークショップ1 11:00~12:30
ワークショップ2 14:00~15:30
※途中入退室可能
※ワークショップ1、2どちらも同じ内容である
URL: https://peraichi.com/landing_pages/view/tomobata
概要:
●Session 1~4
学生と能登町の方によるグループセッション
●ワークショップイベント※ご参加いただけるのはこちらのイベントです
参加者と能登町の方が企画したワークショップ
「能登町小木のとも旗祭りの魅力を多くの方に届ける!祭の開催」
・海と日本プロジェクト説明、能登町と「とも旗祭り」の映像(15分程度)
・各チームのワークショップ(20分×3チーム)
参加方法:
事前申込制。[email protected]へ、「5/30 ワークショップ参加申し込み」とタイトルに明記し、①名前(参加者全員)、②参加希望のワークショップの時間帯、③電話番号(当日の緊急連絡がある場合に使用します)を添えて連絡する
応募締め切り:5/25(火)
※各回定員10名。先着順で、定員を超えた場合は参加不可の場合あり
問い合わせ先:[email protected]
料金:無料
対象者:子どもから大人まで参加可能
【団体概要】
団体名称:一般社団法人マツリズム
本社所在地 :東京都文京区本郷3-40-10 三翔ビル本郷4階 social hive HONGO
電話番号:050-5319-9350
代表理事:大原 学
設立:2016年11月
URL:http://www.matsurism.com
活動内容:「祭りの力で人と町を元気に!」をモットーに、地域の祭りの担い手を応援する団体である。
担い手不足に悩む地域の祭りと都市部の若者や外国人をつなげ、祭り文化の次代への継承と地域活性化に挑戦する。
Mission : 祭りの力で、人と町を元気に
Vision : 多様な人が混ざり合い支え合う感謝と受容の社会をつくる
一般社団法人マツリズムは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、次世代へ海を引き継ぐため、海を介して人と人とがつながることを目的として、本事業を実施している。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトである。