株式会社オマツリジャパン(本社:練馬区、代表取締役:加藤優子)では、教育連携・地域貢献事業の一環として、奈良県立奈良商工高等学校(奈良市柏木町)の生徒たちと一緒に「地域の祭の魅力」を伝えるコンテンツづくりを行いました。
ウェブメディア「オマツリジャパン」で、生徒たちの作った記事が順次公開されています。
「総合的な探究の時間」をサポート
この教育連携・地域貢献事業は、奈良県立奈良商工高等学校(以下、奈良商工)の「総合的な探究の時間」で、2年生の生徒11人を対象に行われました。「総合的な研究の時間」とは、特定教科にとらわれず、生徒たち自身が主体的に課題を設定し、成果や研究結果を発表することを狙いに2022年から高校学習指導要領に加わったカリキュラムです。
奈良商工では、2023年度に「奈良のイベントだより」をテーマに探究学習を進める際、高校生が地域のお祭りについて調べようとしてもインターネット上に検索できる情報が少ないという課題に直面したそうです。そこで、お祭り総合情報サイト「オマツリジャパン」の「オマツリライター」(※登録した個人・団体がサイト上に記事を投稿できる仕組み)制度を活用して、自分たちでお祭りについての記事を作り、多くの人に、自分たちの住む地域のお祭りを知ってもらいたいと発案。指導担当の教諭を通じてオマツリジャパンに協力の依頼がありました。これを受け、オマツリジャパンでは2023年6月に「地域におけるお祭りの意義と現状」、および取材手法やコンテンツ制作についてのノウハウについて講義を提供。教育連携はオマツリジャパンでも初の試みです。
生徒たちが取材対象としたのは、2023年の夏から2024年初めにかけて行われた、県内外から大勢の人が集まる大規模なものから地域に根ざしたものまで多彩なお祭り。高校生オマツリライターたちの目に映る「祭り」の姿をご覧ください。
奈良商工の皆さんからの感想
・「探究の時間」を企業と一緒に進めていくとは思ってもいなかった。しかし、この授業のおかげで色々な祭りに行きたいなって思えるようになり、詳しく知ることができたからすごくありがたいと思った。実際に祭りに行って記事を書くことで、色々なところにこの祭りが素敵だと知ってもらえることもできるし、自分も関心がどんどん深くなっていくしとても良かった。
・いろんなお祭りのことを知って、奈良のお祭りの良さがたくさんわかりました。
・リモート講座を受けて、記事の作り方とかを学んだり、リモート講座する前にビジネスメールを考えたり、将来で必要なことを沢山経験させていただいて、すごく楽しいです。みんなで1つの課題を取り組むのは難しいけど、沢山話し合って案を出し合って話しをするのが楽しかったです。私は集団行動がすごく苦手だったのですが、この探究の授業で人との関わり方や話し合いの進め方なども学べました。苦手を少し克服できた気もします。最後まで楽しい記事を伝えるためにこれからも記事の作り方とかインスタ投稿も頑張っていきたいと思います
・4月から探究という授業を始めて本当に沢山の事を学ばせてもらっています。普通の授業では体験できない企業とのリモート会議や記事の投稿、実際行った事を発信するなど様々な体験をさせてもらいました。今まで学んだ事を今後にも活かしていきたいと思います。
・最初は何をしたらいいのか分からなかったけど、お祭りに行って、「自分たちの視点からターゲットを絞った記事を書く」という経験のないことが出来ました。自分はあまりお祭りを知らなかったし行く機会もなかったけど、オマツリジャパンさんがきっかけになって色々なお祭りを知ることができて、行く機会が生まれたと思っています。興味も持つことができてお祭りの魅力も知れました。これからも機会があれば地元のお祭りに参加して行きたいと思っています。
・周りの人とも楽しく話しながら協力して活動できるのでとてもいい授業だなと思いました。記事を作ったりチラシを作ったりインスタに投稿したりなど普段しない変わったことなどができて将来に使えるような経験をできたなと思います。
・少人数での活動なので意見が言いやすかったりして毎週楽しく活動出来ています。この探究の授業でオマツリジャパンという外部の企業の方と協力させて頂けることになるとは思っていなかったです。オマツリジャパンへの投稿も、インスタグラムへの投稿もみんなで頑張って奈良のお祭りの魅力が沢山の人に伝わればいいなと思います。
・学校生活で記事を書くなどの授業はこれまでもありましたが、見てもらう規模が違う記事は初めて書きました。奈良県のお祭りをみんなで調べるなどたくさんのことを学びました。
指導担当の玉関先生から
このたびの取り組みは、本校の「総合的な探究の時間」における「奈良のイベントだより」というテーマに沿った活動が発端です。生徒たちの立てた「一度きりの青春だから、外に出て思い出作ろう」というスローガンを元に、コロナ渦を経験した彼らが、「祭り」の魅力を探究して発信していくことになりました。今回のコラボ企画は、生徒の「奈良の祭りは、発信手段により、さらに多くの人に周知してもらえるのではないか」というアイデアを、オマツリジャパン様に汲み取って頂き実現しました。生徒が祭りに飛び込んで取材し、苦慮しながらも作成した記事をご覧頂ければ幸いです。
(奈良県立奈良商工高校教諭 玉関 りえ)
株式会社オマツリジャパンから
各地のお祭りがこれからも盛り上がり、続いていくためには若い人の力が不可欠ですが、全国のお祭りで高校生の参加者が減少しているという話をよく耳にします。
そのため、今回、奈良商工高等学校の玉関先生からご連絡いただいた時はとても嬉しく、オンラインで講演させていただいた時も高校生の皆さんが真剣に、そして笑顔で講演を聴いてくれてとても楽しい時間を過ごしました。
オマツリジャパンの記事は、基本的に、経験ある「大人」が書いた記事を、専門性を持った専業のエディターが編集しています。そのため、無意識に読者層も「大人」を想定しておりましたが、今回、高校生の皆さんに執筆してもらったことで、みずみずしい感性が反映された記事が出来上がりました。きっと若い世代に共感してもらえるコンテンツになっているのではないかと期待しています。また、高校生の視点から地域のお祭りを見るとこのように映っているのかという点でも大変興味深く読ませてもらいました。
そして、今はお祭りに直接関わっていなくても、高校生の皆さんがこの授業を通じて、お祭りや地域に興味を持ち続け、文化を守り未来に繋げていくことを心から願っています。
(株式会社オマツリジャパン創業者・代表取締役 加藤優子)