2023年7月29日、30日の日程で埼玉県比企郡小川町で「小川町七夕まつり」が行われます!
和紙で有名な小川町の七夕まつり。この記事では、2022年の開催レポートとともに2023年の開催情報をお届けします!
埼玉・小川町の夏祭り
埼玉県の中部、比企郡に位置する小川町。古くから江戸と川越や秩父、さらには群馬などの北方諸県を結ぶ宿場町として発展し、盆地に広がる古い街並みを残す市街地は「武蔵の小京都」と言う名称で呼ばれています。また1300年以上の歴史があるとされる小川和紙の名産地として知られ、商工業の盛んな街と言った側面もある町です(埼玉県を代表するヤオコー、しまむらと言った2つの企業の発祥も小川町)。
そしてその小川和紙が活躍するお祭りが、毎年7月に開催されています。その名も「小川町七夕まつり」!
小川町七夕まつりは毎年7月下旬に開催されるお祭りで、2022年は7月23、24日に行われています。お祭りの誕生は戦後間もない1949年(昭和24年)。洋紙が台頭してくる時代背景の中、和紙の普及を図ろうとスタートし、今年で第74回を数えるまでになりました!また小川和紙は2014年に、埼玉県初のユネスコ登録(無形文化遺産)もされています。
ここからは、3年ぶりの開催となった初日(7月23日)の小川町七夕まつりの様子を、小川町近隣で育った筆者の目線でお伝えしていきます!
小川和紙がふんだんに使われた竹飾り
お祭り会場への玄関口となる小川町駅を出ると、歩行者天国となったメイン通りに広がる竹飾りの数々。小川和紙の普及を目的にはじまったお祭りと言うだけに、竹飾りにはカラフルな和紙がふんだんに使われています!
日本三大七夕まつりの一つ「仙台七夕まつり」を参考にはじまったそうですが、今では独自の発展を遂げ、北関東一の竹飾りコンクールが開催されるまでになりました(今年は感染症対策の観点から中止)。
数々の竹飾りがありますが、特徴的だったのがスポーツを象ったぼんぼり。バスケットボールや剣道、奥にはサッカーボールもあります!
今年は、会場全体で107本の竹飾りが掲げられているとのことですが、一本一本に違いがあり、見応えがありますね!
メイン通りだけでなく、こんな横道にも竹飾りが!千羽鶴の吹き流しも見事。
夏祭り、浴衣を着て散策するのも良いですね!
竹飾りは道路だけでなく、町中のお店の軒先にも飾られています。こちらは小川町らしく、紙屋さんの竹飾りです!
こちらも紙屋さん。小川町には複数の紙屋さんがあり、紙漉き体験などを行うことができる場所もあるんです!
駅前の食堂の前にも飾られています!
続いては小川町名物の一つ、女郎うなぎを提供する福助さんです!武蔵の小京都を代表する歴史ある建物に掛かる飾りは映えますね!
お次は、こちらも名物、忠七めしを提供する旅館二葉さんです!黄色の飾りが掲げられていました。旅館二葉さんは国の登録有形文化財の建物の宿で、美しいお庭があることでも知られています。
屋台引き回しが見どころ!
日も暮れ始める頃、お祭りをさらに盛り上げる屋台引き回しがはじめられます。その出発式が16時半に執り行われ、鏡開きなどが実施されました!
屋台引き回しへの出発式で、見事な鏡開きが行われました!小川町は3つの酒蔵がありますが、酒蔵人口密度日本一の町なんだとか!#小川町七夕まつり #祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/xzWAdozECn
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) July 23, 2022
さあ、屋台が町内各所へと引き回されていきますよ!
お囃子もスタートし、屋台が動きはじめました!
屋台が町内引き回しに出発!お囃子も奏でられ、お祭りの雰囲気がさらに上がってきました!#小川町七夕まつり #祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/hAHWEZbuEg
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) July 23, 2022
屋台の天井に描かれた見事な雲龍も見どころです!
お囃子が町中に響き渡るのはいいですね!笛の音色、太鼓の音が心地よく響きます!
提灯の先導で進む屋台。
屋台の裏側へも回ってみました。祭半纏がかっこいいです!
竹飾りのある通りへとたどり着いた屋台。こちらでもさらに気合の入ったお囃子が奏でられていきます!
太鼓の叩き方がハンパない!奥の七夕飾りと相まって、最高です!#小川町七夕まつり #祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/Wc7hGvG0y2
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) July 23, 2022
屋台だけでなく、小川駅入口交差点にもステージが用意され、両日とも13時から20時まで小川祭ばやしの披露が行われています!
屋台を見逃した、と言う方はこちらがおすすめです!
小川町七夕まつりが今日明日と開催中です!
いまはステージで、小川祭ばやしの披露が行われています。段々と金物の音も増えていっていい感じ!#祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/lxauSuF3mm— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) July 23, 2022
グルメ、遊べる露店も!
お祭りに欠かせないのは、やっぱり露店ですよね!今年は感染症対策から例年とは違い、飾り付け区域と飲食区域を分けての実施となりましたが、露店が出ています!
飾り付け区域にあるのは遊べる露店。人形すくいや宝つりなどが並んでいますね!
お祭りの定番、射的ができる露店も出ていました!
人形はこんな風にすくえます。
金魚すくいもありました!夏の思い出に、お家に連れて帰れると良いですね!
グルメの露店は、町役場横の駐車場に集約。こちらも飲食区域に入るまで、竹飾りが出迎えてくれます!
この地域の名物、味噌だれで食べる焼き鳥がありました!
埼玉以北の北関東ではよく見られる、いか焼きの姿も!
お祭りグルメの鉄板、お好み焼きも欠かせないですね!
お祭りは両日とも20時まで。日が暮れてからの露店も味があります。
紙漉き体験もできる
お祭りの開催に合わせて、紙漉き体験ができる場所もありました!さっさっさっ、と木枠を揺らして紙漉きを行っていきます。
その後は乾燥です。20分ほどでできあがるとのことで、お祭りを見ている間に紙が完成するのは嬉しいですね!
また小川和紙をもっと本格的に知りたいと言う方には、小川町和紙体験学習センターがおすすめです。こちらでは小川和紙の歴史を学べ、展示物の見学などを行うことができます(お祭り期間中は閉館となっていましたので注意)。
アクセス
・池袋より東武東上線で約70分。
・川越より東武東上線で約40分。
・高崎よりJR八高線で約60分。
・八王子よりJR八高線で約80分
2023年の開催情報!
【日時】
2023年7月29日(土曜日)11:00〜21:00
7月30日(日曜日)10:00〜20:30
【会場】
小川町駅周辺
【スケジュール】
29日(土曜日)
・竹飾り 11:00~21:00
・七夕まつり作品展 11:00~20:00
・小川和紙まつり 11:00~20:30
・屋台引き回し 17:00~19:00
・小川祭ばやし 11:00~21:00
・小川町商工会青年部イベント 11:00~21:00、12:00~19:00
30日(日曜日)
・竹飾り 11:00~20:30
・七夕まつり作品展 11:00~20:00
・小川和紙まつり 11:00~20:30
・屋台引き回し 15:00~16:00、17:00~19:00
・小川祭ばやし 11:00~20:30
・小川町商工会青年部イベント 11:00~20:30、12:00~19:00
【お知らせ】
・飾り付け区域と飲食区域を分けて開催します。
・参加者によるインスタグラム等を活用した「フォトコンテスト」を実施します。
・例年実施していた花火大会は実施しません。
・子どもから大人まで楽しめるイベントや出店があります。