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歩行者専用の橋として本州一の長さを誇る竜神大吊橋
瀬戸内海の海原の上に1998年に架けられた、全長約2キロの明石海峡大橋は世界最大の吊橋です。綱の張力だけで吊り下げられる橋に不安を感じなくもありませんが、海や谷を容易に越えることができます。茨城県の奥久慈県立自然公園内の竜神峡に架かる竜神大吊橋は、歩行者専用の橋として本州一の長さを誇っています。吊橋は例年11月上旬から下旬にかけて紅葉で囲まれ、「竜神峡紅葉まつり」が開催されています。2020年は新型コロナウイルス感染防止のため、スタンプラリーや特産品の直売、そば打ち体験などのイベントは中止となりましたが、紅葉の美しさに変化はありません。
竜神峡のV字形の渓谷を繋ぐ竜神大吊橋
竜神大吊橋へはJR水郡線の常陸太田駅から路線バスを利用すれば、45分前後で訪れることができます。バスが竜神峡の坂道を上りはじめると、車窓を紅葉が流れていきます。
常陸太田駅からの路線バスは竜神大吊橋目前の南の袂に到着します。バスを下車し1分以内に、南端から竜神大吊橋に足を踏み入れることができます。
竜神大吊橋は竜神峡に広がるV字形の渓谷を繋いでいます。長さ約375メートルの橋の上からは左右に竜神峡の自然の光景が広がります。
竜神峡の渓谷には竜神川が清らかに流れ、竜神大吊橋の下では竜神ダムが川の流れをコントロールしています。橋の高さはダムの湖面から約100メートルです。
竜神大吊橋の中央付近には透明のアクリル板が嵌め込まれています。覗き窓からは真下の谷底を見ることができます。スリルを体感する足はきっと、すくんでしまうことでしょう。
カリヨンや展望コーナー、四阿、遊歩道が整備される竜神大吊橋の北
ロープで吊られた橋の揺れを感じながら北端まで行くと、「木精の鐘」というカリヨンが設けられています。2人でボタンを押さないと鳴らない愛の鐘は、愛、希望、幸福の3種類の澄んだ音色を響かせます。
竜神大吊橋の北西端には展望コーナーや四阿が設置されています。
竜神大吊橋の北西の袂からは竜神峡を巡る遊歩道が整備されています。
地元の特産品や充実した郷土料理のメニューを準備する水府物産センター
竜神大吊橋を中心として竜神峡の紅葉が楽しめますが、橋の南の水府物産センターでは地元の特産品が販売され、レストランで食事をすることもできます。
水府物産センターの1階のお土産コーナーでは、地酒をはじめ、常陸秋そば、こんにゃくなどの地元の特産品が並んでいます。
水府物産センター2階のレストラン森の風では、常陸秋そばをはじめ地元でとれた素材を利用した各種定食のメニューが充実しています。窓越しには竜神大吊橋を間近に見ることができるので、充実感たっぷりの食事をとることができます。
茨城県の奥久慈県立自然公園内の竜神峡に架かる竜神大吊橋は、例年11月上旬から下旬にかけて紅葉で囲まれます。「竜神峡紅葉まつり」が開催されています。橋の上からは左右に竜神峡の自然の景観が広がります。中央付近に設けられた透明の覗き窓からは真下に渓谷の谷底を見ることができます。