滋賀県近江八幡市で開催される「左義長まつり」は、日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)で行われる火祭です。
ちなみに「左義長」とは、新わらで編んだ3mほどの三角錐の松明(たいまつ)の上に数mの青竹を立て、赤紙や薬玉、巾着、扇などで飾ったものになります。
火祭にちなんでか、鮮やかな赤色が多く使われている、国選定の無形民俗文化財でもあるお祭りになります。しかも、こちらの左義長まつりは、あの織田信長も参加したと伝えられている歴史あるお祭りです。ここでは、「天下の奇祭」とも呼ばれている左義長まつりについてご紹介します。
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2020年2月25日 編集部更新)
#左義長まつり で投稿された映え投稿をご紹介!
左義長まつり2日目。山車同士の喧嘩。
これぞ左義長。 pic.twitter.com/9si6Pm2OlN— 唄ひ手冥利 (@utaite_myori) 2019年3月17日
左義長まつり 第一区 第二區 鏡割り pic.twitter.com/rUPt2CxZ1t
— tomoya (@nt_higashi) 2019年3月16日
左義長まつりの基本情報
【場所】滋賀県近江八幡市宮内町257
【アクセス】JR琵琶湖線近江八幡駅下車、バス「大杉町」まで7分、バス下車後徒歩5分
【駐車場】有り
【開催日時】2019年3月14日(土)、15日(日) 3月14日は13時~17時30分、15日は10時30分~22時40分
左義長まつりについて
「左義長まつり」は、日牟禮八幡宮の『左義長まつり』は、織田信長が安土城下で毎年正月に行なったものが近江八幡に継承されたもので、近江八幡での左義長としては、豊臣秀次が八幡山城を築き城下町を開いたのと同時に創始したと推測されています。
織田信長は左義長当日、自ら「黒の南蛮笠に描き眉、赤色の礼服に唐錦の側次・虎皮のむかばきといった出立ちで入場」したと信長の家臣・太田牛一の記した『信長公記』(巻十四)に記されています。この天女をイメージして女装した信長の出立ちが現代の左義長や男衆の外装に色濃く反映されています。
左義長まつりの見どころ
左義長まつりの見どころは、やはり「けんか」ではないでしょうか。
「けんか」とは、まず、かつて織田信長が女装して左義長まつりに参加をしたように、揃いの踊り半纏を着て化粧した若者が、3月14日(土)の午後より、拍子木を持ち赤い下駄を履いて「チョウヤレ」の掛け声とともに、町内を御渡りします。翌日の15日(日)は、朝から各町内を練り歩きます。同日の午後より、左義長同士のぶつかり合いが繰り広げられるのですが、それが「けんか」と呼ばれるものになります。鮮やかな赤の左義長のぶつかり合いは、さながら美の競演のよう。麗らかな春の一日、あなたも華やかな左義長まつりに足を運んでみませんか。