お祝いの日にお赤飯を食べるのは、古くからある慣習です。しかし、お赤飯の由来や意味を知らない方も多くいるのではないでしょうか?
この記事を通してお赤飯の歴史や意味を知れば、そのありがたさが深まるかもしれません。ぜひ最後までご一読ください。
納得!赤い色にまつわる赤飯の歴史
昔は神様へのお供え物やお祝い事には赤米という、炊き上がるとお赤飯のような色になるお米が使われていました。
しかし、江戸時代以降は品種改良により赤米が徐々に姿を消したため、白いお米を小豆で赤く色付けしていたものが赤米の代用として広がります。それが現代でも食べられているお赤飯の始まりと言われています。
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赤飯に伝わるこんな意味
お赤飯には邪気を払う力があるとして、もとは神様へのお供え物とされていました。
それが室町時代には厄除けや招福の意味を込めて祝いの席で食べられるようになり、江戸時代後期には一般庶民にも広く流通したようです。
お祝いの日にお赤飯を食べるのはなぜ?
お祝い事があった時や、おめでたい場面や行事でよく食べることのあるお赤飯。そもそも、そのような場で赤飯を食べるようになった理由とは何でしょうか。
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日本に伝統的に伝わる「赤」の意味について知ろう!
日本では昔から赤色には魔除けの力があると言われています。その背景には、「火」や「太陽」への信仰が関係しています。
また、朱色の塗料は色褪せないことから、赤は不老不死を象徴する色でもあります。そのため、神社の鳥居や還暦のお祝いなど、日本の伝統的なものには赤が多く使われているのです。
伝統を裏付ける赤飯のパワー
お赤飯の健康への効能は、現代の栄養学・生理学によっても明らかにされています。お赤飯は「ポリフェノール」や「カリウム」が豊富で、老化の防止や高血圧の予防、むくみ改善にも効果的です。さらに「鉄分」や「たんぱく質」、「ビタミンB群」なども含まれており、不足しがちな栄養を簡単に補える嬉しい料理なのです。
実は簡単!お赤飯を作ろう
お祝いの献立で定番のお赤飯。お餅屋さんや和菓子店などで予約したり、気軽に購入できるスーパーのものを用意したりすることもできますが、せっかくなら出来立てもちもちのお赤飯を食卓に並べてみませんか?
ここからは簡単に作れるお赤飯をご紹介します!
こんなに簡単にできる~炊飯器を使って作る赤飯~
お赤飯は蒸すのが大変で、作るのが面倒だと思っている方も多くいるのではないでしょうか。実は炊飯器を使えば、簡単に作れます。
まずは、もち米と小豆を洗ってから水気を切っておきましょう。
そして、小豆を一度煮立て茹でこぼした後に、再沸騰後、指で潰せる柔らかさまで弱火で煮て冷まします。
炊飯器にもち米・煮汁と炊飯器の規定量までの水を入れ、小豆を入れて炊いたら完成です。
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「お赤飯の素」というものも売られている!
さらに時間がない!という方は、市販のお赤飯の素を使うのもおすすめです。炊飯器に洗って水切りしたもち米、お赤飯の素、規定量の水を入れよく混ぜて、スイッチを入れるだけで出来上がります。誰でも簡単に作れるので、卒業式や入学式のお祝いに作ってみるのも良いですね。
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まとめ
昔からお祝いの席で食べられてきたお赤飯。赤色は邪気を払い、パワーをくれます。そしてお赤飯は縁起が良いだけでなく、健康にも良い料理です。現代の生活にも、手軽に美味しく取り入れていきたいですね。