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2023年は「かげまつり」!東向島白鬚神社例大祭!下町を巡る神輿山車!

2023/6/2
2023/6/1
2023年は「かげまつり」!東向島白鬚神社例大祭!下町を巡る神輿山車!

東京都墨田区の東向島白鬚神社の例大祭が2023年6月3日・4日に行われます。こちらの祭りは、3年に1度の「ほんまつり」が行われ、それ以外の2年は「かげまつり」と呼ばれています。今年2023年は「かげまつり」に当たります。

「ほんまつり」で行われる本社神輿の渡御は今年はありませんが、各図子(※「睦」や「氏子会」と同じ地域組織の名称)の神輿山車の巡行は行われます!

(以下は、2019年に公開された「ほんまつり」のレポートを再編集しています。2023年5月26日 編集部更新)

東京都墨田区の東向島、隅田川の堤の側に鎮座する白鬚神社(しらひげじんじゃ)。この神社は旧寺島村にあたる東向島・墨田・堤通・京島・八広・押上の6地域の総鎮守として地元で大事にされてきました。実は私はこの中の京島在住なので、日ごろの感謝を込めてお祭りをレポートさせていただきます!

旧寺島村の総鎮守、白鬚神社

白鬚神社の総本社が滋賀県高島市にありますが、こちらから951年にご分霊を迎えお祀りしたことが東向島の白鬚神社の起源であるそうです。そして主祭神は猿田彦、道案内(交通だけじゃなく、商売や厄などの方向を示す)の神様として知られていますね。猿田彦が主祭神であるのは、白鬚神社が隅田川の側にあり、かつて舟運が活発だったことが関係しているのでしょうか?ちなみに総本社の高島市の白鬚神社は琵琶湖のほとりにあり、琵琶湖に浮かぶ鳥居が有名です。

3年に1度のほんまつり!

毎年6月2週目の土日周辺で行われる白鬚神社の例大祭。2019年は6月7~9日に行われ、1日目の7日には神酒所祓と宵宮参り、2日目の8日は例祭祭典と各図子のお神輿渡御、そして3日目の9日は本社神輿が登場し旧寺島村内を回りました!実は本社神輿の登場は3年ぶり。3年に1度のほんまつりに合わせて本社神輿が出されるためで、担ぎ手の皆さんも盛り上がっていました!

図子と呼ばれる氏子集団

通常お祭りは町会と呼ばれる組織でまとまりお祭りの運営、お神輿の渡御等が行われていますが、こちらの白鬚神社は図子(ずし)と呼ばれる組織で氏子が結束しています。祭りを行う内容は基本的に町会の仕組みと同じですが、旧寺島村地域のおもしろいところは、現在の住所区分に基づく町会が存在するのと併せて図子がある点です。昔ながらの地域の結束でお祭りを行っているのですね。

ちなみに図子を辞書で引くと、「大路と大路を結ぶ小路、または辻。」(出典:大辞林)とあり、道路を基点とした町の名称で生まれた呼びかけなのではないかなと思いました。

2日目は各図子のお神輿が町を賑わせる!

2019年のほんまつり2日目の8日は、各図子をお神輿が渡御し町を賑わせました。神社の方に各図子の宮入の時間を聞くと、おおよそ17時から19時の間なのだそう。各図子に宮入の時間を任せているそうで、正確な時間は決まっていないとのこと。ですが、18時を目途に多くのお神輿を見ることができました!

こちらは中睦町会中図子の宮入の様子。こちらは町会と図子が一致しているようです。勇壮に宮入されていました!

続いては堤図子の宮入です!白鬚神社のすぐ近く、そして最も隅田川沿いに位置する図子です。宮入の様子は、とても威勢が良かったです!

こちらは宮元図子。お囃子の屋台が同行しています。

続いて宮元図子が宮入を終えて帰っていく様子。半纏の文字のデザインがおもしろいですね!また堤の上の沿道には屋台がびっしり出ています。

複数のお神輿の宮入を見て境内を歩いて見ると、明日登場予定の本社神輿が鎮座していました!左が十三番の札を付けた本社神輿、右は八番神輿です。こちらの本社神輿は江戸時代の嘉永元年(1848年)に造られたもので重さは300貫(1,150kg)もあるそうです!なぜ十三番と言う名称がついているかと言うと、かつて旧寺島村の三神社(白鬚神社・高木神社・長浦神社)が合同でお祭りを行っていた時の名残だそうで、13基あったお神輿の渡御の順番にそって数字を書いた札が掲げられるようになったそうです。白鬚神社の本社神輿は13基中最後の渡御だったので、十三番の札が付いています。

神社ではお神輿だけでなく江戸時代末期に造られた獅子頭も見ることができます。迫力のある顔ですね!

また掲載の舞台ではお神楽の奉納もされていました!

本社神輿登場の3日目!

ほんまつり3日目の9日、いよいよ本社神輿が登場します!

こちらは朝10時頃の京成曳舟駅の近く。南図子の行列がやってきました!

反対方向を見渡すと、辰巳図子の皆さんが待ち構えています。ここで本社神輿の継承を行うようです!

行列の一番前を歩いていた南図子の長老から辰巳図子の長老へお神輿を導く「大麻(おおぬさ)」の引継ぎが行われます。また木遣りの歌い上げも行われました。

いよいよ本社神輿もやってきました!昨日見た各図子のお神輿と比べると格段に大きいです!

本社神輿の宮入

白鬚神社の近くまでやってきました。宮入前最後の本社神輿図子継承の様子です。最後の三本締めまでぜひご覧ください!

宮入に向け、最後の出発です!

続いて白鬚神社の境内へ来ると、舞台では本社神輿の宮入を前にしてお囃子が奏でられています。太鼓のリズムが雰囲気を上げてくれますね!

 

いよいよ本社神輿、3年に1度の宮入です!

人が押し合うように境内へなだれ込んできます!すごい活気です!

無事本社神輿は3年ぶりの宮入を終えました!役目を終えたお神輿は、なんだか神々しいです。

下町情緒溢れる屋台

本社神輿の宮入、いかがでしたでしょうか?お神輿の威勢がいい様子を見てテンションが上がると、お腹がすきますよね!?笑 そんな方に朗報なのが白鬚神社のお祭りです。下町らしく境内、周辺の道路にびっしり屋台が並ぶのも見どころの一つです。

宮入後は日も暮れ、一層雰囲気が出ます。

境内に焼き鳥屋さんがあるのも下町情緒があっていいですよね!

焼きとん屋さんもあります!

2019年は3年に1度のほんまつりでしたが、お祭りは毎年6月2週目の土日周辺に開催されています。図子と言う独特のお祭り組織を残し、伝統をいまに伝える白鬚神社のお祭り。来年は下町の活気ある白鬚神社のお祭りへ、ぜひお越しください!!

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