伊豆の修善寺は静岡屈指の人気観光スポット。2022年はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも注目を集めました。修善寺は紅葉スポットとしても人気ですが、その魅力はどんなところでしょうか?
2022年11月末に修善寺を訪問した筆者が、その見どころをレポートします!
目次
人気紅葉スポット「修善寺」の楽しみ方は?
紅葉のピークが12月まで続き、全国的にみても遅くまで紅葉が楽しめる修善寺。例年の見頃は、
・修善寺温泉周辺:11月下旬~12月中旬
・もみじ林:11月下旬~12月上旬
といわれています。
2022年は例年に比べ少し色づきが早かったようですが、筆者訪問時(11月27・28日)にも、温泉街ではまだ青葉の木も多かったので、12月に入ってもしばらくは楽しめそうだと思いました。
修善寺の紅葉の見どころは、温泉街、自然公園にあるもみじ林、テーマパーク内の日本庭園と多彩で、いろんな紅葉が楽しめました。
順にご紹介します!
修善寺の紅葉、まずは温泉街から
修善寺の紅葉名所といえば、まずは修禅寺のある修善寺温泉周辺です。
修禅寺
「修禅寺」は、温泉街の中心近くにあります。
ちなみに、地名は「修善寺」ですが、お寺の名称は「修禅寺」と、漢字が違うんですよ。
門の周辺の紅葉は錦絵のようでした。
門をくぐって左手の鐘楼周辺にたくさんのもみじがあります。完全に赤く染まっている木もあれば、まだ青い葉が目立つ木もあり、複雑な色合いがパッチワークのよう。
虎渓橋
修禅寺に近い虎渓橋からの眺めです。目の前に、桂川と温泉街、そして紅葉した木々が広がります。
上の写真の真ん中右寄りの屋根の下には、「独鈷(どっこ)の湯」があります。こちらは伊豆最古の温泉といわれ、修善寺温泉のシンボルでもあります。
一見足湯のように見えますが、入浴はもちろん、足湯としても使用できないとの注意書きがあります。
その代わり、「独鈷の湯」の上の道沿いに、「河原湯」という足湯施設があるので、足湯を楽しみたい方はそちらで!
河原の散策路にももみじが並んでいます。さすが紅葉の名所。
桂橋
「河原湯」を越えてさらに桂川の上流に向かって進むと、桂橋が見えてきます。
赤い橋と紅葉、そして川の流れが美しい、人気スポットの1つ。
赤く染まっている木もあれば青々とした葉も残っており、どちらも鮮やかでした。
こちらは桂橋から見た、さらに上流の楓橋。
真っ赤に染まる紅葉も美しいですが、様々な色が混じり合う眺めも奥行きがあって、素晴らしかったです。
竹林の小径
こちらも人気スポット。四季を通して青々とした竹林も美しいですね。
その竹林越しに対岸を見ると,緑の竹林と紅葉とのコントラストがすごい。
楓橋
竹林の小径を抜けた先にある楓橋も人気スポット。名前のイメージ通りの、紅葉の美しい橋です。
こちらも大人気の撮影スポットになっていました。
約1000本のもみじが色づく「もみじ林」へ
修善寺温泉周辺から約2kmのところに修善寺自然公園があります。ここには1haの広さに約1000本のもみじが植えられた「もみじ林」があり、こちらも人気の紅葉スポット。
園内は起伏がある地形を活かしているので、いろんな眺めが楽しめます。
富士山が見える「富士見台」もあります。残念ながら筆者訪問時は曇り空で見ることができず。
「もみじ林」は、修善寺温泉周辺に比べ紅葉の進みが早いようです。
紅葉のピークを少し過ぎると楽しめるのが、落葉が絨毯のように広がる敷き紅葉。「もみじ林」は敷地が広く、また起伏があるので、敷き紅葉のグラデーションを上からも見ることができるんです。
修善寺温泉からもみじ林まではバスで行くことができます(所要約5分)。徒歩でも30分ほどですが、ほぼ上り坂なので、脚力に自信がない方にはバスがおすすめです。
「修善寺 虹の郷」では池に映るライトアップが映えすぎる!
もみじ林を出て、さらに坂道を登って行くと、「修善寺 虹の郷」があります。
徒歩10分足らずですが、バスで行くこともできます(所要約2分)。
「修善寺 虹の郷」は、イギリス村やカナダ村、伊豆の村などを配したテーマパーク。地形を活かした構造で、花や緑などの景色が楽しめます。犬と一緒に入園できることでも人気。
こちらでは、日本庭園や匠の村で紅葉が楽しめます。11月12日~12月4日はライトアップも行われていました。
紅葉が見られるのは、伊豆の村方面。
ゲートをくぐると、もうそこに紅葉が!
ちなみに階段下のハートのフォトスポットは、夜にはこうなります。
日本庭園
こちら、日本庭園の入口。
期待感が高まるディスプレイです。中に入ると…
まだ薄明かりが残る中のライトアップが、より赤を際立たせていました。
こちらの見どころは、なんといっても池に映る紅葉。明るいうちも美しいのですが…
夜になるとリフレクションが鮮やか!
池のほとりの東屋も、雰囲気がいいですね。
匠の村
「修善寺 虹の郷」のもう1つの紅葉スポットは「匠の村」。
こちらには、和紙工房や木工制作のできる施設があるのですが、なんといっても斜面を覆うようなもみじがすごい!
日本庭園と匠の村で、それぞれ違うタイプの紅葉が楽しめました。
サンクスイルミ
「修善寺 虹の郷」では2023年3月26日まで「サンクスイルミ」も開催されています。様々なイルミネーションスポットや光のショーもあるので、こちらもおススメ。
修善寺の紅葉を一日で満喫するには
この記事でご紹介した修善寺の紅葉スポットは、一日で巡ることも可能です。
例えば午前11時頃に伊豆箱根鉄道修善寺駅に到着できれば、修善寺駅から路線バスで修善寺温泉へ(所要約10分)。修善寺温泉周辺で昼食を含めて3時間ほど散策して、14時台のバスで「もみじ林」へ(所要約5分)。そして徒歩またはバスで16~17時頃に「修善寺 虹の郷」のライトアップへ、というコースなら、いずれのスポットも満喫できます。
「修善寺 虹の郷」からの帰路は、2022年は土休日のみ20時に修善寺駅行きのバスがありました。
修善寺温泉までのバスは通年安定して運行がありますが、もみじ林・虹の郷行きのバスは、季節運行の便や虹の郷営業日のみ、土休日のみなどの便があるので、ご注意ください。