※2021年は新型コロナウイルス蔓延の影響で、以下のとおり縮小開催されることとなりました。
「基本方針」
1.昨年と同様程度の「神事」は斎行する。
2.「花火」は実施しない。
3.「陸渡御」は実施しないが、神霊移御の儀・遷幸之儀・還幸之儀・本殿における還御祭を、「神事」として斎行する。
4.「船渡御」は実施しない。「計画概要」
7月24日
・宵宮祭(本殿)
・鉾流神事
・行宮宵宮祭(西区千代崎)7月25日
・本宮祭
・仮御旅所祭(神霊移御の儀・遷幸之儀・還幸之儀)
・還御祭(本殿)
閉門時刻:両日とも午後6時半(平常時刻)※すべて神職及び関係者のみで斎行いたします。
一般の方の参列・見学はされない様にお願いいたします。
新型コロナウィルス感染拡大防止の為、ご理解ご協力をお願いいたします。※本年度はライブ中継配信の予定はございません。
2022年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。(2021年7月19日 編集部)
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2021年7月19日 編集部更新)
買って応援!渡御は行われないけれど、みんなで今年の天神祭を盛り上げよう!
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天神祭は、京都・祇園祭、東京・神田祭に並ぶ日本三大祭りのひとつで、「水上祭」「火と水の祭礼」と称されています。
天神祭に行くなら神事である「船渡御(ふなとぎょ)」は観ておきたいところ。かがり火を燃やしながら大川を行き交う様子は圧巻です。
また、打ち上げられる花火が水面に美しく映り、幻想的なムードを醸し出す「奉納花火大会」も目が離せません!
今回はそんな大阪・天神祭の「船渡御」と「奉納花火大会」を楽しむために知っておきたいポイントをご紹介します。天神祭に出かけたいと考えている方は是非ご覧ください!(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2020年6月4日 編集部更新)
そもそも天神祭とは?
天神祭は大阪市・大阪天満宮を中心に開催されるお祭りです。その歴史はとても古く、1000年以上にわたり大阪市に根付いている伝統のある祭典です。厳粛な神事と豪華な渡御の行列のコントラストが天神祭の魅力といえます。
大阪の繫栄を祈願する天神祭
大阪・天満宮での天神祭の起源はなんと1068年前!天暦5年(951年)に催された「鉾流神事(ほこながししんじ)」は現在でも行われています。
天神祭は、6月25日に大阪天満宮で行われる「装束賜式(しょうぞくたばりしき)」の神事始めから、7月25日の「本宮(ほんみや)」に至るまで、さまざまな催しが行われます。7月24日の「宵宮(よみや)」と25日の「本宮」は天神祭の本番とされテレビ中継もされており、大阪の夏の風物詩となっています。
なお、伝統ある天神祭ですが、女性だけで神輿を担ぐ「ギャル神輿」と呼ばれるユニークな催しも開催されています。ギャル神輿は大阪天満宮に参拝を認められている正式な巡行です。オーディションで選ばれた大阪の元気女子の神輿巡業は必見です!
天神祭のフィナーレを飾る船渡御と花火大会
7月24日早朝、堂島川に漕ぎ出した斎船(いつきぶね)から流される神鉾が、天神祭「宵宮」の始まりの合図です。
天神祭最終日、25日「本宮」では「陸渡御(りくとぎょ)」「船渡御」の神事が催されます。これは大阪天満宮に祀られている菅原道真の御神霊に大阪市内の様子をご覧いただく神事です。「陸渡御」では山車や神輿、「船渡御」では地車囃子船や神鉾講船など、金幣船が列をつくり道真公の御供をします。賑やかで華やかな渡御が大阪天神祭を大いに盛り上げます!
そして天神祭のフィナーレを飾るのは「天神奉納花火大会」。船の明かりの上に約5,000発の花火が輝く様子は幻想的で、忘れられない夏の思い出になること間違いなしです。
大阪の川を船の行列が往く「船渡御」
大阪・天神祭は都市の中の大川を行き交う「水上祭」として知られています。夕刻の薄暗い大川を行きかう船団はかがり火や提灯を灯らせ、水上パレードさながらの神事は神秘的です。
天神祭を彩る鮮やかな衣装は必見!陸渡御の行列
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大阪天満宮から船渡御のスタート地点である大川の船着き場・天神橋までは陸渡御が行われます。大阪天満宮・表門を15:30に出発し天神橋付近の船着場を目指します。
約3,000人もの行列の先頭を行く催太鼓は「からうす」と呼ばれ、一見の価値があります。からうすは太鼓台を大きく揺らしながら太鼓を打ち鳴らす独特な演奏法のことを指します。
かがり火が大阪の川赤く染める!天神祭りの伝統行事、船渡御
約2時間の陸渡御の行列が天神橋付近の船着場に到着すると、いよいよ天神祭の一大神事「船渡御」がはじまります!
18:00頃から約100隻の船が大川へと漕ぎ出していきます。100隻の船には総勢10,000人もの人が乗り込み、二手に分かれて上流と下流とに向かって進んでいきます。道真公の御神霊が乗る「御鳳輦奉安船(ごほうれんほうあんせん)」、催太鼓船、だんじり囃子船などの祭祀関係の船は、天神橋から大川を遡上し、飛翔橋で折り返し天神橋へ。その他の協賛関係の船が中心となる船団は、飛翔橋付近から下流に向かって進み、天神橋あたりで上流します。2つの船団は、陸に上がるまでの間に様々な水上パレードを披露します。
奉拝船とよばれる乗合船には一般参拝者が乗り込むことができます。辺りが暗くなると、かがり火や提灯が水面に映り、非常に荘厳な雰囲気が醸し出されます。天神祭の船渡御は、水上祭を船の上から体験できる大変貴重な機会です。
天神祭のフィナーレ「天神奉納花火大会」!見どころと注意点は?
天神祭を締めくくるのは約5,000発を打ち上げる天神奉納花火大会です。上空に打ち上げられる花火と水面に浮かぶ船渡御の見物に、毎年約130万人もの人が集まります。
天神奉納大会花火大会の見どころ
奉納花火大会は「紅梅花火」の打ち上げでスタートします。道真公ゆかりの「紅梅」の名を冠したオリジナルの花火です。様々な種類の花火の中でも、蚊取り線香のCMでも使われた「仕掛け花火」はとりわけ有名で、天神奉納花火大会の代名詞のひとつになっています。
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「風物詩・花火」
天神祭奉納花火
2018年7月25日(水)19:30~20:50
伝統的な祭りでここだけのオリジナル花火”紅梅”を堪能
大阪府大阪市北区、都島区
川崎公園・桜之宮公園 https://t.co/fQkXuyyvCB pic.twitter.com/Bm9GwSysoJ— ✿「風 Ⅱ」✿ (@kimagasenohaha) 2018年7月24日
天神祭の花火大会を間近で堪能するには、船渡御の乗合船がおすすめです。船内では夕食とお酒が用意されていて、船に揺られながら頭上に咲く花火の大輪を楽しむことができます。例年乗船チケットは売り切れが続出するそうなので、予約する際はお早めに!
天神奉納花火大会へのアクセスと注意点
天神奉納花火大会の観覧は、有料の奉納花火特別観覧席と大川にかかる橋の上などから眺める方法とがあります。また、大川沿いのホテルやレストランでは花火観覧の特別プランが用意されています。
花火大会の時間は19:30~20:50。小雨決行ですが、荒天の場合は中止されます。また、雨天順延はありませんのでご注意ください。花火の打ち上げ場所への最寄り駅はJR大阪環状線の桜ノ宮駅です。奉納花火特別観覧席を利用する場合も同じく桜ノ宮駅が最寄駅です。
花火の打ち上げ場所から近く、迫力ある花火が楽しめる定番人気スポットは15:00頃から場所取りが行われます。打ち上げ場所と桜ノ宮駅から近い桜之宮公園は、例年混雑が激しいスポットのひとつです。
人混みを避けて花火を楽しみたい方は、打ち上げ場所から少し離れた橋の上から花火を観覧することをおすすめします。大阪市都島区網島町、造幣局の通り抜け口にかかる川崎橋は、例年あまり混雑しない穴場スポットです。また、橋の東側にあたる川崎地蔵尊付近まで進むと、ゆったり花火を観覧することができるでしょう。
天神祭で船渡御と花火を堪能してみませんか?
大阪・天神祭の知っておきたいポイントをご紹介しました。天神祭について詳しく知りたい、目玉イベントの船渡御や奉納花火大会をぜひ見に行きたい、そんな方の参考になれば幸いです。
毎年多くの人が集まり大いに賑わう大阪の一大夏祭り・天神祭、ぜひ一度足を運んでみてください!