※2020年は新型コロナウイルス蔓延の影響で中止となりました。
2021年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。
（2020年11月4日 編集部）
東郷公園は埼玉県飯能市の北西部の御嶽山を整備した公園です。園内には東郷平八郎や乃木希典の銅像が建立され、日本の歴史を感じることができます。広大な敷地内には多くの種類の落葉樹が育ち、秋には季節の化粧で園内を彩ります。毎年11月の「もみじまつり」には数多くの人が訪れています。
（この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2020年11月4日 編集部更新）
飯能市で屈指の紅葉スポット「東郷公園」
埼玉県南西部に位置する飯能市は、本国のフィンランド以外では唯一のムーミンのテーマーパーク「メッツァ」がオープンしたことで広く知られるようになりました。市の北部の宮沢湖に面して「メッツァ」の建設が始まると、湖畔の光景が一変しました。紅葉スポットとしても人気のあった「レイクサイドパーク宮沢湖」が閉鎖されてしまったのです。ところが飯能市内には紅葉の名所は数多くあるので、いたるところで秋の景色を楽しむことができます。宮沢湖から北西約10キロに整備されている「東郷公園」もそのひとつです。
2019年3月に飯能市にオープンしたムーミンのテーマーパーク「メッツァ」
「東郷公園」の紅葉
毎年11月に開催される「もみじまつり」
※2020年開催中止
「東郷公園」は1万5000坪にも及ぶ広大な敷地面積をもっています。園内にはモミジやカエデ、イチョウ、ケヤキなどが育ち、例年11月中旬から下旬には、秋の彩りで包まれます。毎年、11月第3週の土日または第4週の土日には「もみじまつり」が開催され、おまつり期間中の夜間にはライトアップも行われます。2019年は11月23日（土・祝日）に前夜祭、24日（日）に本祭が行われる予定です。前夜祭ではライトアップされたモミジを背景としてジャズの演奏、本祭では様々な音楽演奏や舞踊などのイベントが予定されています。
「もみじまつり」の開催を知らせる「東郷公園」入口の掲示
頂上に「秩父御嶽神社」が社殿を構える御嶽山を丸ごと整備した公園
「東郷公園」は、高麗川の河原からせり上がる御嶽山を一山、丸ごと整備した公園です。山の頂上には「秩父御嶽神社」が社殿を構えており、公園は神社の境内でもあるのです。鳥居を潜れば世界が変わり、社務所もカエデの紅葉で彩られます。
「東郷公園」の前を流れる高麗川
鳥居の左右の紅葉と黄葉
カエデの紅葉で彩られる社務所
敷地は山の傾斜を利用しているため、園内の道はほとんどが、なだらかではありますが坂道です。鳥居を潜ればすぐに石の階段が現れ、両側から紅葉が覆いかぶさってきます。
鳥居を潜ってすぐに表れる石の階段
石段に左右から覆いかぶさる紅葉
石段に左右から覆いかぶさる紅葉
彩りの変化を楽しみながら石段をゆっくり登ると、木立の中に赤くて小さな橋が見えてきます。その先には灯篭や手水舎が並ぶ広場があり、一休みしながら広場を取り囲む紅葉を楽しむことができます。
園内に架かる赤くて小さな橋
灯篭や手水舎が並ぶ広場
紅葉に包まれる東郷平八郎元帥や乃木希典将軍
広場から上方に目をやると石柱で囲まれた空間に大きな銅像が立っています。日露戦争で連合艦隊司令長官として日本海海戦を戦い、バルチック艦隊を殲滅した東郷平八郎元帥の銅像です。軍服姿の元帥も秋には心を穏やかにされることでしょう。
園内に立つ東郷平八郎元帥の銅像
紅葉に包まれる東郷平八郎元帥像
紅葉に包まれる東郷平八郎元帥像
東郷平八郎元帥像の近くには、日露戦争に参加し被弾した戦艦三笠の甲板が展示されています。
園内に展示される戦艦三笠被弾甲板
東郷平八郎を偲ぶエリアから坂道を下ると、元帥と同時代を生きた人物の姿が見えます。日露戦争では陸軍の軍人として旅順攻囲戦を指揮した乃木希典です。乃木将軍の銅像にも色づいたカエデが温かく語りかけています。他にも園内には、バルチック艦隊の主砲弾や中国の旅順港で引き上げられた水雷などの展示もあり、紅葉だけでなく歴史を感じることができます。
園内に立つ乃木希典将軍の銅像
園内に立つ乃木希典将軍の銅像
東郷公園一面を彩る紅葉
東郷公園一面を彩る紅葉