築地の波除神社
日本の台所として発展してきた築地。この一角に築地で働く人々から信奉されてきた波除神社があります。こちらでは、6月10日頃に行われるつきじ獅子祭や11月の酉の市も有名ですが、毎年1月7日の人日の節句には七草神事が行われ、多くの方で賑わう神社です!今回はその七草神事の様子をご紹介していきます!
2022年の1月7日朝、築地へとやってきました。築地市場跡地と場外市場の境目にある波除通りの突き当りに波除神社があるので、早速行ってみます!
波除神社の前に到着しました!築地にある数々のお店の名が書かれた提灯が掲げられています。
お正月の装いで、めでたい雰囲気がいいですね!
波除神社ではお正月にも茅の輪が設置され、大祓のご利益をいただくことができます。茅の輪くぐりをし、社殿に向かいお祈りをしましょう!
つきじ獅子祭が有名とご紹介しましたが、その際に使用される獅子頭を見ることもできますよ!
境内には2体の獅子頭が安置され、その前には鏡餅などのお正月のお供えがされていました。
人日の節句に行われる
1月7日は人日の節句。ひな祭り(上巳の節句)や子どもの日(端午の節句)などと並ぶ五節句の一つの日です。五節句の一番はじめに来る人日の節句は正月の節目の日ともされ、正月飾りを外したり、七草粥を食べる日としても知られています。
この日、11時から波除神社では毎年七草神事が行われます。11時間近になり、参拝客の数も増えてきました!
11時、神職の方々が出てきました!獅子頭の前で神事が行われていきます。
お祓いや祝詞奏上などの神事が進んで行きます。
七草粥のお振舞!
神事が終わると、七草粥のお振舞のスタートです!鳥居前で限定数量での配布が行われました。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの七草が混ぜ込まれ、利尻昆布で味付けをしているんだとか!寒い中、あたたかいお粥はとてもおいしそうです!
七草粥をいただけました!ゆずで香りづけされていると言う上品なもの。食べてみると優しい味わいで、本当に寒い中染みわたります。このようなお振舞をしてくださるお祭り関係者の皆さまには感謝ですね!
限定御朱印も登場!
七草神事に合わせ、人日の節句当日限定の御朱印が2種提供されています!イラストと文字で七草が表現された御朱印で、参拝の栞と合わせていただくことができるので要チェックです!
当日は難しいと言う方は、お正月限定御朱印もありますよ!今年の干支、虎が描かれたもので、こちらは10日頃まで提供されているとのことです。お近くの方はぜひ社務所まで行ってみてください!
周辺情報・アクセス
波除神社の鳥居を潜り左前には、築地魚河岸の入口があります。こちらは築地市場移転の際に整備された場所で、仲卸など約60店舗が連なっていますので、魚介類をはじめとした食材を探しに尋ねるのにおすすめです!
築地一帯に広がる場外市場も変わらぬ活気がありますよ!野菜を扱うお店では、七草粥用のセットの販売もされていました。
築地場外では、市場飯も魅力の一つです!お寿司屋海鮮丼をはじめとした魚介系のお店が立ち並ぶのはもちろんですが、実はお肉系の名店もたくさんあるんですよ!一説には、水産関係で働く市場の方がご飯には魚以外を食べたくなるからと言う話があるからとか。
まずご紹介したいのが、新大橋通り沿いにお店を構えるきつねやさんのホルモン丼です!昭和22年(1947年)創業のこちらですが、大鍋で八丁味噌をベースに牛ホルモン煮込んでご飯にかけて出すのが名物となっています。じっくり煮込まれたホルモンの味は絶品ですので、ぜひお試しください!
続いては、明治40年(1907年)創業の鶏肉専門店 鳥藤さんが提供する親子丼!見てください、語らずともおいしそうなこのビジュアル!鳥、卵の旨みがたまらません。こちらもぜひ食べていただきたい一品です!
■波除神社へのアクセス
都営大江戸線 築地市場駅より徒歩約5分。
東京メトロ日比谷線 築地駅よろ徒歩約7分。
都営バス築地六丁目バス停より徒歩約3分。
波除神社の七草神事は毎年1月7日に開催されています。ぜひお正月の節目の日に来てみてください!