宇都宮市の夏の風物詩として定着している「オリオン七夕まつり」
七夕には織姫と彦星が一年に一度7月7日に、天の川を渡って出会うという伝説に基づき、全国各地で短冊に願い事を書いて竹笹に飾り付ける習慣が根づいています。栃木県の宇都宮市では市内のメインストリートのオリオン通り商店街で、「オリオン七夕まつり」が開催されています。2021年は7月1日~8月8日に行われました。
オリオン通り商店街は1948年に、宇都宮市の中心に設けられました。1967年には全長約280メートルにわたってアーケードが設置され、北関東随一の広域型商店街となり発展を遂げています。数十年前から夏には「オリオン七夕まつり」が開催され、宇都宮の夏の風物詩として定着しています。
アーケードに吊るされる「バトン飾り」、竹笹、「黄ぶな」
「オリオン七夕まつり」の開催期間中には、オリオン通り商店街のアーケードに端から端まで4本のバトンを飾る「バトン飾り」が吊るされます。バトンの間に混じって竹竿も設置され、約800枚の願い事を書いた短冊が飾り付けられます。通りの中央の「黄ぶな」が、とても印象的です。宇都宮市では昔、天然痘が流行った時に、市の中心部の田川で黄色いフナが釣れ、病人がその身を食べたところ完治したという伝説が伝わっています。それ以来、張子の「黄ぶな」が、宇都宮市の人気の郷土玩具となっています。オリオン通り商店街の両側には多種多様の商店や飲食店が軒を連ねていますが、「オリオン七夕まつり」の開催期間中には、通りの中心線にアクセサリーなどを販売する露店が列を作ります。
夜間にライトアップされる七夕飾り
彩り豊かな七夕飾りは、日中にはアーケード越しの太陽の光で輝きますが、夜間には街路樹や商店からの光に照らされ、趣の異なる光景を見せてくれます。
七夕飾りの下で楽しめるご当地グルメの宇都宮餃子
オリオン通り商店街は宇都宮市内で最も人通りの多いメインストリートです。両側には商店や飲食店がぎっしりと並びます。飲食店の中には宇都宮のご当地グルメの宇都宮餃子をメニューに加える店舗も数多くあります。室内ばかりではなく通りに椅子やテーブルを設置する店も見かけます。七夕飾りの下で、ご当地メニューを味わうこともできます。
栃木県の宇都宮市ではオリオン通り商店街で、毎年夏に「オリオン七夕まつり」が開催され、夏の風物詩として定着しています。全長約280メートルのアーケード街には、端から端まで「バトン飾り」や竹竿が吊るされます。中央に飾られる宇都宮で郷土玩具として人気の「黄ぶな」がとても印象的です。