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宇都宮市の若山農場で7~8月に開催される「Bamboo Summer Nights」
竹は古くから日本人の暮らしや文化に深い関わりを持ってきました。節の間が中空となっている竹稈は、日用品に活かされることもあります。日本画や水墨画に描かれることも多いですが、栃木県宇都宮市の郊外の若山農場では、竹を利用して光のアートが演出されます。2021年には、7月3日~8月29日の金、土、日、祝日と、8月10日~12日の夜間に、「Bamboo Summer Nights」が開催されています。
日本一の面積を誇る竹林が広がる若山農場
若山農場には日本一の面積を誇る竹林が広がっています。開場以来約100年間、自然循環型農法によって手入れされた竹林は、幾度となく映画やCMなどのロケに利用されています。「Bamboo Summer Nights」の開催日には、熊本を拠点に活躍する「CHIKAKEN」プロデュースによる竹あかり、夜景評論家の丸々もとお氏による光の演出によって、若山農場でしか見ることのできない光のアートが創りあげられます。点灯時間は19:00前後の日没から21:00までです。受付で貸し出される提灯で足元を照らしながら広大な竹林を散策することになります。
農場の入口から栗園を通って竹林に向かいます。園路の両側に並ぶ竹の光をたよりに歩けば、道に迷うことはないでしょう。
球状の竹あかりで照らし出され孟宗竹
栗園を通り過ぎ竹林に入ると、日本で育つ竹類の中で最も大きく育つ孟宗竹が、球状の竹あかりで照らし出されます。
孟宗竹沿いに少し歩くと、竹あかりトンネルが設置されています。
竹林がファンタジックに彩るイルミネーションショー
竹あかりトンネルを潜ると広場です。周囲を竹に囲まれる広場では、イルミネーションショーを楽しむことができます。BGMに従って竹林がファンタジックに彩りを変えます。
イルミネーションショーでファンタジックに彩りを変える竹林は、広場から眺めるばかりでなく、林の中を歩くこともできます。園路沿いには竹あかりが点され、手には提灯を持っているので、夜道は苦にはなりません。
園路沿いには小さな緑の光で輝くエリアがあります。まるでホタルの群れが笹にとまってコミュニケーションをとりあっているかのようです。
細工の施された竹の柱からこぼれる和かな光で照らされる金明孟宗竹
孟宗竹の林の奥には、黄金色の竹稈に鮮やかな緑色と黄色が市松模様に交互に節を彩ることが特徴の金明孟宗竹も育っています。金明孟宗竹の林は、細工の施された竹の柱からこぼれる和かな光で照らされます。
農場の中央には茶屋が設けられています。幻想的な姿の竹林を眺めながら抹茶を味わうと、和の情緒にどっぷりと浸ることができることでしょう。
「Bamboo Summer Nights」が開催される若山農場に公共交通機関を利用して訪れる場合、JR宇都宮駅から路線バスに約30分乗車し、「野沢寺前」バス停で下車するのが便利です。
栃木県宇都宮市の郊外の若山農場では、2021年には、7月~8月の夜間に、「Bamboo Summer Nights」が開催されています。敷地内には日本一の面積を誇る竹林が広がり、竹細工からこぼれる和かな光で幻想的な姿を見せてくれます。