久多花笠踊
「久多花笠踊」は,室町時代に流行した風流踊の伝統を残すと伝えられる奉納踊です。地元で花笠と呼ばれる、美しい造花で飾った灯籠を手に持ち、太鼓に合わせて歌い踊ります。
8月24日の夜に、それぞれの花宿ごとに町内の人びとが集まり、花笠の行灯の蝋燭に火を灯して持ち、各花宿から出発して上の宮神社に集まります。「神殿」と呼ばれる者が、花笠を受け取り社殿に供えて祈った後に、花笠を人びとに戻します。棒を持った「より棒」と呼ばれる者が、互いに棒を打ち合い、その後、締太鼓を打って歌い、花笠を持って踊ります。次に大川神社に移動して踊り、志古淵神社に向かいます。
現在、5ヶ所の花宿で作られた十数基が奉納されています。
平成9年に,国の重要無形民俗文化財に指定されました。
ぜひ会場に足を運んで、美しい花笠踊をご覧ください。
2024/8月下旬頃(予定)
京都府京都市左京区久多中の町362