「無病息災」「五穀豊穣」や「家内安全」など、その年への願いを込めて、武者絵や美人画が描かれ、灯火をつけた巨大な紙風船が、きらめく星々のごとく真冬の夜空に舞う年中行事です。
この行事を書きとめたものはありませんが、伝説では、江戸時代の科学者である平賀源内が、銅山の技術指導に訪れた際に、熱気球の原理を応用した遊びとして伝えたと言われています。
以前は五穀豊穣や家内安全を願う「虫焼き」(田圃に稲わらを積み火をつけるもので、どんと焼き、天筆とも呼ぶ)と同時に行われ、民族信仰の遺産と位置付けられています。戦争をはさみ一時期中断したこの行事も、地元上桧木内の有志による熱心な取り組みにより、昭和49年に宮田で復活し、秋田県を代表する冬の風物詩となりました。
お知らせ
2024年
当日のプログラム
15時00分 会場オープン
15時30分 ふるさと芸能発表
16時40分 昼風船上げ
18時00分 一斉打ち上げ
19時00分 願い事書き紙風船上げ
20時30分 最終打ち上げ
当日は出店やキッチンカー等が出店予定です。
豆知識
【紙風船の構造】
文字通り、紙風船は紙でできています。
昔は習字用の半紙を使用していましたが、巨大化が進む近年は、幅1メートルほどの業務和紙を使うようになりました。この紙を貼り合わせ、長さ3メートルから8メートル(大きいものでは12メートル)の円筒形を作ります。上部の口は大きさに合わせた紙で熱気が逃げないよう封をし、下部の口には、直径1メートルから3メートルほどの竹製の輪を取り付けます。
この輪に紙風船の揚力源となるタンポ(石油を染み込ませた布玉)を固定して出来上がり。紙風船の制作は、打ち上げ本番2ヶ月程度前(通常は12月)から始まります。上桧木内8つの集落では、時期が来ると老若男女が各集落会館に集まり、紙の裁断から絵柄の選定、描き方といった一連の作業を協同で進めます。
四方を山に囲まれた上桧内地区では、稲作と山仕事が古くからの産業だったため、以前は「五穀豊穣」や「無病息災」を祈願することが多かったのですが、最近は「家内安全」や「商売繁盛」、「交通安全」「合格祈願」もを祈願するようになりました。紙風船は、各自がその年への思い・願いを託し、天に声が届くようにと真冬の夜空に打ち上げます。
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インフォメーション
名称 | 上桧木内の紙風船上げ2024 |
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開催場所 |
秋田県仙北市西木町上桧木内字大地田上桧木内字大地田
西木町紙風船広場 |
開催日 | 2024年2月10日(土) ※毎年2月10日 【次回開催予測:2025年2月中旬頃】 |
主催/情報提供者 | 上桧木内の紙風船上げ保存委員会 |
アクセス | 【鉄道】秋田内陸線 上桧木内駅から徒歩7分 |
関連サイト |
https://www.city.semboku.akita.jp/sig... https://www.city.semboku.akita.jp/eve... https://www.city.semboku.akita.jp/fil... |
※日時・場所・出演者・参加に関する条件・料金等が変更や誤記などにより実際と異なる場合がありますのでご留意ください。