こんにちは!夏が来ますね!
夏と言えば祭り! そろそろお囃子の音が頭の中で空耳アワーを繰り広げているお祭り好きも多いのではないでしょうか。
私にとっては、
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン!」
そう、阿波踊りです!
初めて見た阿波踊りに衝撃を受け、翌年には踊り始めてしまった私が、
「初心者にも分かる、ベーシック阿波踊り講座」
をお届けします。
豪快な男踊り、優美な女踊り。
「難しそう・・・」「キツそう・・・」そんな印象を持つ方もいるかもしれません。
しかし!!!!
「手を挙げて、脚を運べば阿波踊り」
とも言うんです。
徳島で発祥し、全国に広がる阿波踊り。その阿波踊りのチームを「連」と言います。阿波踊りは、場所によっては飛び入りで観客が参加できる時間もあり、これを「にわか連」と言います。
奥深いけれど、入り口は簡単な阿波踊り。これを読めば、この夏の観覧&参加が百倍楽しく!さあ、今年はぜひ、踊る阿呆デビューしてみませんか?
1.「みぃぎ、ひぃだり、みぃぎ、ひぃだり」のリズムで。簡単!阿波踊り
阿波踊りの基本構成は、
- 男踊り:法被や裾を短く絡げた浴衣。腰を落として力強く踊ります。女性が踊る場合もあり、「女法被」と呼ばれます。
- 女踊り:浴衣、編み笠、二枚歯の下駄。手を高く上げ、優美に踊ります。
の二つ。
二つに共通するのが、
- 両手を挙げて、腰を少し落とし、前傾姿勢で準備。
- (基本は)チャンカチャンカ、チャンカチャンカというスタッカートのきいた2拍子のバウンスビートである
- 右手と右足、左手と左足が一緒に出る(「なんば歩き」といって、帯刀したお侍さんの動きと言われます)。
では、実際の動画を見て踊り方を勉強しましょう。
これは、私が阿波踊りを始めたときに死ぬほど見た、神動画。もう、その通りやってください。
【男踊り】
【女踊り】
ね、簡単でしょう。
初めて踊るときは混乱するので「みぃぎ、ひぃだり、みぃぎ、ひぃだり」と頭の中で歌うとリズムが取りやすいです。
このとき、ちょっと気を付けたいのが、
- 手を「振り下すこと」と、
- 「高く上げた手に集中すること」。
初めて踊る方は、「阿波踊りってこんな風かな?」とイメージする踊りをやってみましょう。
手を振り上げてひらひらしていませんか?まず、このイメージを変えるのが最初のステップ。
この美しい踊り子さんたち。彼女たちの手の動きは「振り下されている」のです。
これは、漁師さんが網を投げる動作に由来するとも言われます。なので、「パ!」っと投げて止める!
そして、気を付けたいのが②「高く上げた手に集中すること」。どうしても下す動作が気になってしましますが、残った手をピーンと高く上げる!すると、まあ不思議!玄人っぽい踊りに変わります。
飛び入りでこうやって踊っている人を見つけたら、きっとどこかで踊っている人です。仲良くなってみてくださいね!
2.憧れ!カッコいい踊り手コレクション
さあ、基本がわかったところで、「踊りの動き」という視点で、私がかっこいいと思う踊り手を探してみました。もう、個人的な趣味でしか見てません。だから、許して~。
【男踊り】
来たぁぁぁぁ!この低い姿勢で、這うように攻める姿!この気迫!
こりゃ、腹筋割れるわ~。
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そしてジャンプ!やっぱり男踊りは力強さ。跳べ!高く跳べ!
女法被の魅力は、一糸乱れぬ動きと色っぽさ。元気なのにエレガント。ぴしっと高さの揃った低い姿勢の踊り子が、何十人も波のように連なって動く姿とは、見る者を圧倒します。
【女踊り】
まずは指先!ね、ピーンと上に伸びているでしょう。疲れてくると腕が曲がって広がってしまう。こうなるとカッコ悪いんです。なので、腕を編み笠に添わせるように気を付けて踊ります。
ああ、美しい。
そしてこの蹴り脚!足がお尻にぶつかるくらい蹴り上げるんです。「蹴り脚したら、マイナス5歳!」そう信じて、私は頑張ります。
さらに前傾姿勢!阿波踊りは、下半身は後ろに蹴り、上半身は前に倒すのに、腕は上にあげるという、なんとも理不尽な姿勢を取るんです。これがキツイ!
しかし、見て、この腰つき!これが女性の艶を表現するのです。
3.「ヤットサー!」って何?掛け声でコール&レスポンスを楽しもう!
踊りの魅力が分かったら、今度は掛け声を出してみましょう。
阿波踊りの掛け声と言えば・・・?
聞こえましたか?
そう、「ヤットサー」「ヤットヤット」です。
これは鹿児島弁の「おやっとさ」=「お久しぶりです」「お元気ですか?」というような意味。藍染により交易が盛んだった、阿波の国徳島にはいろいろな地方の文化が入ってきた、その名残です。
つまりは、「ワッツアップ?」「ヨゥ、メーン」ってノリです。
お祭りに参加する一番簡単な方法は、声を出すこと!
踊り手の「ヤットサー!」が聞こえたら、「ヤットヤット!」で答えてみてください。
他にも先ほどの動画の0:40頃、何か歌が聞こえませんか?彼女たちが歌っているのは
「1かけ、2かけ、3かけて、しかけた踊りはやめられぬ。5かけ、6かけ、7かけて、やっぱり踊りはやめられぬ♪」
今度はライムだ、ラップだYo!
他にもいろんな唄が聞こえます。
「瓢箪ばかりが浮きものか、私の心も浮いてきた、浮いて踊るは阿波踊り♪」
「お先の人にお負けなや、わたしゃ負けるの大嫌い。負けてお顔がたつものか♪」
「まだまだだ、これからだ。まだまだだ、これからだ」
ああ、もう楽しいの。コール&レスポンスに参加すれば、踊り手との一体感も倍増!
踊り手もさらに盛り上がり、パワーあふれる演舞に繋がるのです。
エブリバディ、セイ、ヤットサー!
いかがでしたか?阿波踊りは400年前から続く「インタラクティブエンターテインメント」。
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン!」
これ、ほんとです。
そして何より、魅力的な踊り手とは・・・
そう、笑顔!思い切り体を動かし、声を出し、楽しんでください。
「浮いて踊るは阿波踊り」
この夏は、踊る阿呆デビューをしてみませんか。
それでは、演舞場で会いましょう!
<阿波おどりとは?踊り方・楽しみ方は?阿波踊りを現役の連メンバーが完全解説!>の記事はコチラ
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