地名の由来となった白山神社
東京の文京区白山の地名はエリア内に白山神社が建造されたことによると伝わります。都営地下鉄三田線「白山」駅のA3出口の北に接する道を約3分歩いた突き当たりに鳥居を構えています。神社の境内から白山公園の敷地内を埋め尽くすように、あじさいが植栽され例年6月上旬から中旬には季節の彩りに包まれます。2021年の「文京あじさいまつり」は新型コロナウイルス感染防止のため中止となりました。例年のようにイベントを楽しむことはできませんが、6月中旬には旬を迎えるあじさいを鑑賞することができます。(記事公開時の情報です。必ず最新の公式情報をご確認ください。)
この記事は2020年に公開されたものを再編集しています。2021年6月2日 編集部更新)
古くから歴史を刻む白山神社
白山神社は948年に、加賀の白山比咩神社からの勧請を受けて創建されたと伝わります。江戸時代には第5代将軍徳川綱吉や、その生母桂昌院の手厚い保護を受けました。明治時代には祖国を離れ日本に暮らした孫文が、辛亥革命の成功を心に誓いながら腰をかけた座石が境内に残されています。
白山神社の境内を埋め尽くす約3,000株のあじさい
「文京あじさいまつり」は「文京花の五大まつり」の一つに数えられています。メイン会場への入口となる白山神社の鳥居を潜ると、早速あじさいの花が出迎えてくれます。
鳥居を潜り正面に見える手水舎は、あじさいの花に埋め尽くされています。
手水舎の北の本殿では、祭神の菊理姫命、伊弉諾命、伊弉冊命が祀られています。
本殿の正面には石畳の道が設けられ、この道を歩いていると左右からあじさいの花が語りかけてくるようです。
駐車場や神社の南の坂下にもあじさいの花が咲き、敷地内ではあじさいの姿が消えることはありません。
神社の境内から白山公園に溢れ出すあじさいの花
白山地区のあじさいは神社に留まらず、北に接する白山公園にも溢れ出しています。
富士塚を立体的、重層的に装飾するあじさいの花
そして、「文京あじさいまつり」の会場の中で最大の見どころは、白山公園の東に接する富士塚です。小高い丘の中央に文京区の保護樹木に指定されたイチョウの巨木が育ち、その周囲をあじさいの花が隙間なく覆い尽くすのです。立体的、重層的に重なり合うあじさいの花に圧倒されることでしょう。
文京区白山の地名の由来となった白山神社には約3,000株のあじさいが植栽されています。例年6月上旬から中旬にかけて豊かな彩りの花を咲かせ、「文京あじさいまつり」が開催されています。敷地内の富士塚ではイチョウの巨木をあじさいの花が隙間なく囲み、立体的、重層的に装飾します。