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鑑賞するだけではない?市民参加で地元愛も育む「山代大田楽」の魅力に迫る

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山代大田楽の歴史は始まりから26年とまだ日は浅い。しかし、地元の中学一年生が学校の授業の一環で、この大田楽の踊り手を務めるほど、地域の方々には馴染み深い芸能となっている。なぜ、地元民に親しまれる芸能になったのだろう?と思ったことをきっかけに、大田楽についてもっと知りたくなった。今回は、石川県加賀市山代温泉で、2021年10月30・31日に行われた山代大田楽の様子とその魅力についてお伝えする。

山代大田楽とは?

田楽と聞くと、中世の芸能を思い浮かべる方も多いだろう。田楽は貴族や民衆などの身分や年齢、性別などにかかわらず参加することができ、日本中で大流行した芸能である。ただ、それも猿楽という観劇が流行し始めた室町時代には姿を消してしまった。

この芸能をもとに1990年、狂言師の五世野村 ...

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