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2023年は開催多数!今年こそ行きたい全国の「ひな祭り」12選

2023年は開催多数!今年こそ行きたい全国の「ひな祭り」12選

いよいよ3月3日の桃の節句が近づいてきましたね。すでに雛人形を飾っているお家も多いかと思います。

例年この季節には日本の各地で、観光施設や街中にたくさんの雛人形を飾ったり、縁起物の布細工を繋いだ「つるし雛」を飾ったり、神社では雛流しなどの儀式が行われ、その美しい光景を見るために多くの人が訪れます。

コロナ禍では中止が相次いでいましたが、日常が取り戻されつつある今年はどうでしょうか?この記事では、今年開催されるひな祭りの行事の中から、地域の特色があらわれているものや人気のものを厳選してご紹介。ぜひ早春のお出かけの参考になさってください。

鴻巣びっくりひな祭り【埼玉県】

【鴻巣びっくりひな祭り】エルミこうのすに設置される日本一高いピラミッドひな壇写真撮影:obaq

埼玉県北部の鴻巣市では、江戸時代の中頃の約380年前から、人形作りが盛んに行われてきました。おもに旧中山道沿いの人形町で職人が丹精込めて作った「鴻巣びな」は広く知られるようになり、鴻巣で雛人形を売る市は「関東三大ひな市」の一つに数えられるまでになったのだそうです。

鴻巣びっくりひな祭りは2005年にスタート。ひな壇の高さは31段で、約7メートルもあります。2012年には「日本一ネット」において「ひな人形で飾る日本一高いピラミッドひな壇」に認定されました。

■開催日時:2月17日(金)~3月4日(土)10~21時※最終日は15時30分まで(メイン会場)
■メイン会場:エルミこうのすショッピングモール(1階セントラルコート)
※詳細は鴻巣びっくりひな祭り公式サイトでご確認ください

ビッグひな祭り【徳島県】

徳島県勝浦町で開催されるのは、全国の元祖ともいわれ今回で35回目となる「ビッグひな祭り」。全国から家庭で飾られなくなった雛人形を集め、供養し、展示しています。

会場中央にそびえ立つのはピラミッド型の100段、約8mの雛壇。加えて周辺には300段の雛壇と、合計約3万体もの雛人形が並び、その光景はまさに圧巻です。例年は地元特産品などを即売する「ひな市」や阿波人形浄瑠璃の上演、阿波踊りなどのイベントも行われます。

■開催日時:2月25日(土)~3月31日(金)9時~16時
■会場:人形文化交流館(勝浦郡勝浦町大字生名字月ノ瀬35-1)
■入場料:大人 300円、団体(10人以上) 200円、子供 100円
※詳細は徳島観光情報サイト「阿波ナビ」の案内ページなどからご確認ください

かつうらビッグひな祭り【千葉県】

徳島県の勝浦町からおよそ7,000体の雛人形を里子として譲り受けたものを活用し、2001年から開かれている「かつうらビッグひな祭り」。開催期間中は、遠見岬神社、中央商店街などを中心に約4,000体のひな人形が飾られます。

4年ぶりの開催となる今年は、期間中の土・日限定で、吊るし雛を飾る御宿町間との海岸道路をオープントップバスが無料で運行。豪華景品が当たるスタンプラリーも行われます。また、同じく土・日限定で新宿から勝浦行きの臨時特急も運行され、アクセスも抜群です。

■開催日時:2023年 2月24日(金)~3月3日(金)9時~19時
■メイン会場:遠見岬神社 周辺(*雨天時はひな人形の飾り付けは行わず、パネル展示になります。)
※詳細は勝浦市公式サイト「2023 かつうらビッグひな祭り」案内ページでご確認ください

笠間のひなまつり ~桃宴~【茨城県】

写真撮影:スージー小江戸

陶芸が盛んな地域では、焼きもので作った雛人形「陶雛(とうびな)」がとてもポピュラー。焼きものの町である茨城県笠間市では、笠間焼の販売店や飲食店を中心に町のあちこちに陶雛を展示する「桃宴(とうえん)」が例年行われています。

期間中は、おもてなし特典がある店舗や、陶雛人形制作のワークショップを実施する窯元も。今年は笠間焼の生誕250周年ということで、より盛大に「見て・作って・食べて楽しめる」笠間のひなまつりが開催中です。

■開催日時:2023年1月25日(水)~3月3日(金)
■開催場所:笠間市内協賛店 ※下記のサイトから展示場所の地図と参加店舗の一覧がダウンロードできます
※詳細は笠間観光協会公式サイトでご確認ください

可睡斎ひなまつり【静岡県】

室町時代に開山、600年の歴史を持つ静岡県袋井市の禅寺「可睡斎」。今年注目を集める徳川家康が、幼少期に教育を受けた仙隣等膳(せんりんとうぜん)和尚を浜松城に招いた際、昔話に花を咲かせるうちに居眠りを始めた和尚を見て、微笑みながら「和尚、睡る可し(ねむるべし)」と言って許したという故事が寺名の由来です。

例年、広大な敷地内に建てられた重要文化財の瑞龍閣(ずいりゅうかく)で「可睡斎ひなまつり」は開催されています。一番の見どころは大広間に飾られた日本最大級の32段・1,200体のお雛様。他にもひなまつりに関連した多種多様な展示や、室内ぼたん庭園では約15品種、50鉢の華麗に咲くぼたんを鑑賞することもできます。

■開催日時:1月1日(日・祝)~3月31日(金)午前8時~午後5時閉館
■会場:可睡斎 瑞龍閣
■拝観料:500円(小学生以下無料)※室内ぼたん庭園・諸堂拝観を含む
※詳細は可睡斎公式サイトでご確認ください

日野ひなまつり紀行【滋賀県】

写真撮影:佐々木美佳

滋賀県日野町は、「買い手よし、売り手よし、世間よし」の「三方よし」の精神で活動した近江日野商人のふるさと。漢方薬や漆器を関東で売り、雛人形をお土産に買って帰ったため、今でも関東のお雛様が飾られます。

そんな日野町の商家に飾られた雛飾りを古き良き町並みとともに楽しめるのが、2008年から始まった「日野ひなまつり紀行」です。

写真撮影:佐々木美佳

日野の家々の塀には「桟敷窓(さじきまど)」があり、毎年5月の日野祭の時には中庭に見物用の桟敷席を設け、この窓から祭りを見物します。日野ひなまつり紀行の期間中は、桟敷窓に緋毛氈(ひもうせん)や御簾を飾り、外から家の中にある雛飾りを見て回れるようにしているのです。

飾られる場所は家々のほか「日野まちかど感応館」など150か所以上。元禄雛や享保雛など貴重な江戸時代の雛人形も見られるほか、竹にお雛様が描かれた竹筒飾りや、「ほい飾り」と呼ばれる花の飾りなどがあふれ、町中が桃の節句と春の彩りに包まれます。

■開催期間:2月12日(日)~3月12日(日)
■会場:日野まちかど感応館・近江日野商人館・ふるさと館他、大窪ギンザ商店街から馬見岡綿向神社までの町並み一帯
※詳細は日野観光協会公式サイトでご確認ください

雛のつるし飾りまつり【静岡県】

日本一の118段「素盞鳴神社雛段飾り」 伊豆稲取温泉にて3月10日まで開催

雛壇に人形を並べる飾りに次いで各地で多いのが「つるし雛」飾りです。親や親戚が生まれてきた女子の幸せを願い、手持ちの布で縁起がよい人形を縫って吊るしたのがその始まり。鶴や亀には長寿、猿には災いが去る、巾着はお金に困らないように、手まりには心豊かで円満な一生を、唐辛子には悪い虫がつかないように…など、それぞれに願いを込めた飾りの種類は100以上ともいわれます。

なかでも伊豆稲取は、つるし飾りの発祥の地と言われ、柳川のさげもん、酒田の傘福とともに「日本三大つるし飾り」に数えられています。例年行われる「雛のつるし飾りまつり」は今年で26回目。メイン会場の「文化公園 雛の館」では、何と6,000個以上もの人形がついた「ジャンボつるし飾り」と17段からなるジャンボ雛壇が圧巻です。

素盞鳴(すさのお)神社では、稲取と海を見守るお雛様として、118段の階段に雛人形とつるし飾りが展示されます。

■開催日時
・文化公園 雛の館:1月20日(金)~3月31日(金) 9時~17時(16時30分 受付終了)
・素盞鳴神社:2月18日(土)~3月12日(日) 10時~17時 ※雨天中止
■会場:文化公園 雛の館、素盞鳴神社ほか
■料金
・文化公園 雛の館:入館料 500円
・素盞鳴神社:施設運営管理協力金 300円
※詳細は稲取温泉旅館協同組合公式サイトでご確認ください

柳川雛祭り「さげもんめぐり」【福岡県】

福岡県柳川地方では、つるし雛の飾り物を「さげもん」と呼びます。一番の特徴は、鮮やかな糸で巻き上げた「柳川まり」が、縁起物のつるし雛と組み合わせて飾られること。毎年1月を過ぎると市内の各所にカラフルなさげもんが登場します。

さげもんめぐりの開催期間中には様々な催しが行われますが、最大の見どころは「おひな様水上パレード」です。公募で選ばれた人がお雛様に扮し、かわいい稚児たちとともに柳川名物のどんこ舟に乗って川下りします。子どもたちの艶やかな晴れ姿と、川面に映るさげもん飾りが水郷・柳川を華やかに彩る雅なひな祭りです。

■開催日:2月11日(土・祝)~4月3日(月)※おひな様水上パレードは3月21日(祝・火)開催
■会場:柳川市内の観光施設、商店街、各店舗 ※一部有料の施設あり
※詳細は柳川市公式サイトでご確認ください

湊町酒田の傘福【山形県】

山形県酒田地方のつるし雛は、ぐるりと布をめぐらせた傘の下に縁起物の人形を吊り下げるのが特徴で、「傘福」と呼ばれます。発祥の由来には「傘には魂が宿る」という説や、酒田祭り(山王祭)に登場する亀傘鉾の形から来ているなど諸説があります。

傘福は、旧料亭で国の登録有形文化財の「山王くらぶ」を会場に11 月まで展示されています。2階の106畳の大広間に、大小さまざまな傘福が並ぶ光景は壮観です。

■開催日時:2月26日(日)~11月5日(日) 9時~17時(最終入館 16時30分)
■会場:山王くらぶ
■料金:特別入館料… 一般 800円、高校生 200円 、小中学生 120円
※詳細は山王くらぶ公式サイトでご確認ください

もちがせの雛送り【鳥取県】

ひな流しは、平安時代頃に中国から伝来し、ひなまつりの原点とも言われる行事です。紙などで作った人形に罪や身の穢(けが)れを移し、川などの水に流すことでお祓いして1年の無病息災と子供の成長を祈願しました。

この古くからの風習が現在によく引き継がれているのが、鳥取県用瀬町で行われる流しびなの行事です。毎年、旧暦3月3日にあたる日に、花を添えた男女一対の紙雛を桟俵(さんだわら)にのせ、無病息災の願いを込めて千代川に流します。

■開催日時:4月22日(土)
■会場:流しびなの館(鳥取県鳥取市用瀬町別府32-1)の周辺
※詳細は鳥取市観光コンベンション協会公式サイトでご確認ください

淡嶋神社・ひな流し【和歌山県】

淡嶋神社のひな流し

女性の病気回復や安産・子授けの神様で知られる和歌山県加太市の淡嶋神社。人形供養でも有名な神社で、全国各地から奉納された雛人形と願い事を書いた形代(かたしろ)を3隻の白木の小舟に乗せ、宮司のお祓いののち、海に流す神事を行っています。

全国に1000社もある淡嶋系統の総本社で、全国で行われているひな流しも全部、最終的にはこの淡嶋神社に流れ着くとも言われています。女性が担いだ船が境内を出たら、小さな波止場で人形たちに祈りを込めて流し送ります。

■開催日時:3月3日(金) 正午~
■会場:淡嶋神社
※詳細は和歌山市観光協会公式サイトでご確認ください

上賀茂神社・桃花神事【京都府】

京都の上賀茂神社では毎年3月3日の桃の節句に、桃花神事(とうかしんじ)が行われます。桃花神事は、無病息災と子供の成長を祈念するひな祭りです。祭典の後、境内に流れる「ならの小川」において、願い事を書いた短冊をひな人形と一緒に小川に流します。

■開催日時:3月3日(金) 10:00~
■会場:上賀茂神社
※詳細は京都市観光協会公式サイトでご確認ください

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