暑い毎日に、涼を感じる代表的なアイテムといえば「風鈴」。夏の風物詩として、全国各地の寺社では様々な素材やデザインの風鈴が揺れる「風鈴まつり」が開催されます。縁結びや疫病退散に魔除けなど、その願いやねらいは様々ですが、なかには気に入った風鈴を買って帰れるところも。
そこでこの記事では、全国で開催される風鈴まつりを厳選して7か所ご紹介。過去の現地からの詳しいレポートもまじえつつ2022年の開催情報もお伝えしますのでどうぞご参考に!
※ご紹介する風鈴まつりは、新型コロナウイルス感染症の拡大状況により日程・内容等が急遽変更となる場合があります。お出かけの際は、事前に最新情報を公式サイトや主催者あてご確認、お問い合わせくださるようお願いいたします。
目次
大本堂の前で奏でられるシンフォニー「西新井大師風鈴まつり」
東京都足立区の西新井大師では、1999年から盛夏に涼を届ける「西新井大師風鈴まつり」が開催されています。本堂前に設置されたテント内では、全国から集められた数百の風鈴が、境内を吹き抜ける風に合わせて一斉に個性豊かな音色を奏でます。
2022年は7月16日〜7月31日(22日はお休み)まで、10時〜16時の間、西新井大師境内にて開催。限定の牡丹風鈴をはじめ全国各地の音色が楽しめます。日曜日には地元太鼓団体による演舞も。詳しい情報は公式ページにてご確認ください。
涼やかな風鈴の音が願いを運ぶ…川越氷川神社「縁むすび風鈴」
埼玉県川越市にあり、縁結びの神社として名高い川越氷川神社。2014年から開催されている「縁むすび風鈴」は、今では数十万人もの人々が訪れるイベントとなりました。境内の小川の底に光を灯す「光る川」や「風鈴回廊」など、カップルのデートにも最適なイベントが盛りだくさん。また、神社への道中にある川越の蔵造りの街並みを散策すれば1日中楽しめますよ。
2022年は7月2日~9月4日の日程で開催され、風鈴に願いごとを書いた短冊を掛けたり、日没から午後8時まではライトアップされた風鈴回廊を歩けます。また、今年も数量限定で9色の江戸風鈴の頒布が行われますが、各色ともに無くなり次第終了となりますので、詳しい情報は公式ページにてご確認ください。
厄除だるま風鈴で疫病退散「川崎大師風鈴市」
神奈川県川崎市にある川崎大師で例年行われているのが「川崎大師風鈴市」です。昨年より新型コロナウイルスの影響で分散型の店舗巡り形式の風鈴市となっていますが、期間も1か月に延長されお出かけしやすくなっています。川崎大師の表参道や仲見世通りの協力店舗が色とりどりののぼりや風鈴で飾られ、訪れた人を楽しませてくれます。
2022年は7月1日~8月7日、10時~16時まで開催。今年は風鈴展示会場が設置され、以前のような特設会場の雰囲気が少し味わえるようになっています。詳しい情報は公式ページにてご確認ください。
1,500個の風鈴に限定御朱印も!西教寺「風鈴参道通り抜け」
滋賀県大津市にある西教寺で2021年から始まったのが「風鈴参道通り抜け」です。本堂前の参道には、疫病退散の願いを込めた色とりどりの風鈴が飾り付けられ、風とともに音色を奏で、涼しさを運んでくれます。
2022年は6月25日~9月19日の日程で開催中です。8月には拝観時間が22:00まで延長され、19時~22時の間「夕涼み 夏のライトアップ」が行われます。その他にも、親子で楽しめる「ガラス風鈴絵付け体験」や期間限定特別御朱印「風鈴参道 特別印」の頒布が行われるなど、この時期だけのイベントも開催されています。詳しい情報は公式ページにてご確認ください。
風鈴の音とかき氷で暑さも和らぐ「おふさ観音風鈴まつり」
奈良県橿原市(かしはらし)にある寺院「おふさ観音」で例年開催される「おふさ観音風鈴まつり」。全国各地の風鈴イベントの中でも高い知名度を誇るのがこちらです。境内には素材もデザインも様々な風鈴が約2500個吊るされ、透明感のある音色を響かせます。また、境内にある茶房では山盛りのかき氷も堪能できます。
2022年は7月1日~8月31日の日程で開催中です。期間中、全国各地の風鈴が買える即売会や、寺宝の特別公開も行われます。詳しい情報は公式ページにてご確認ください。
邪気を祓い、幸せ運ぶ夏の音色「『招福の風』風鈴と風車の広場」
大阪府三島郡本町にある水無瀬神宮。こちらでは例年夏になると「『招福の風』風鈴と風車の広場」が開催されます。社殿には水無瀬神宮をイメージしたと思われる水色の短冊をかけた透明な風鈴が約1000個吊るされています。その他にも、ピンクや黄色、水色などきれいな風車が境内を彩ります。
2022年は7月1日~9月9日の日程で開催されています。水無瀬神宮では短冊へは「願い」ではなく、恋人や家族、友人へ向けた「感謝」の言葉を綴り、「感謝の言霊(ことだま)」を掛けます。詳しい情報は公式ページにてご確認ください。
厄除け・魔除けは京都の風鈴寺「正寿院 風鈴まつり」
京都府綴喜郡(つづきぐん)宇治田原町にある正寿院は、鎌倉時代の仏師・快慶作の不動明王座像や、災いを除き福を招くハート形の猪目窓で有名な寺院ですが、実は風鈴寺としても有名です。例年「正寿院 風鈴まつり」が開催され、境内のあちこちでチリンチリン、シャラシャラ…という音色が響きます。また、「叶紐(かのうひも)」と呼ばれる縁起物を結んだり、「私の花手水」では自由にカラフルなお花を飾ることもできます。
2022年は6月1日~9月18日の日程で開催中で、期間中は風鈴の絵付け体験ができます。中に花の入った風鈴を吊る「花風鈴小径」も人気で、7月初旬~8月は「ひまわり風鈴」、9月は「こすもす風鈴」が飾られます。詳しい情報は公式ページにてご確認ください。