3年ぶりの「ふるさと祭り東京」が東京ドームで連日盛大に開催中です!迫力満点のお祭り、優美な踊りが全国から集結するなか、1月19日からお待ちかねの「秋田竿燈(かんとう)まつり」が登場しています。
ここでは写真と動画とともに見どころを紹介!観客のみなさんのSNSでの感想も交えてお届けします。1月22日の最終日まで毎日登場しますので、ぜひ会場を訪れる際の参考にしてくださいね。
目次
竿燈が通りを埋め尽くす!秋田の夏の風物詩
祭りの会場である秋田駅近くの竿燈大通りの様子
毎年8月3日から6日の4日間開催される秋田竿燈まつりは、青森ねぶた祭、仙台七夕まつりと並ぶ「東北三大祭り」のひとつ。2017年には130万人以上の来場者が訪れた全国的にも有名なお祭りです。
「竿燈」とは格子状に組んだ竹竿にたくさんの提灯を吊ったもの。お祭り当日は38町から280本もの竿燈が勢ぞろいし、「差し手」が手のひらや肩、腰などで巧みにバランスを取りながら竿燈を高く掲げます。
提灯の合計は1万個以上にのぼり、まさに圧巻。夜には提灯にろうそくの火が入れられ、美しく幻想的な光景が秋田の街を包みます。
祭りのルーツは、青森ねぶた祭や仙台七夕まつりと同様に、稲作文化に根ざした旧暦の七夕時期に行う行事にあるといわれています。それは、真夏の暑さからくる眠気や病魔を払うため、ねむの木や笹竹に願い事を書いた短冊をつけて川や海で水に流した「眠り流し(ねぶりながし)」というものです。
やがて江戸時代の1700年代になり、秋田の久保田城の城下町で、ろうそくの普及やお盆に門前に掲げる高灯籠などが組み合わさって、現代の竿燈の形になったといわれています。
今回のふるさと祭り東京には、秋田から10本の竿燈がやってきて、差し手の皆さんの技の数々をすぐ目の前で見ることができます!
お囃子にのって大きな「稲穂」が立ち上がる!
はじめは水平に置かれている竿燈。これが垂直に立ち上がって空高くに掲げられるかと思うとワクワクしてきます!
今回、秋田観光レディーのお二人が「ドッコイショー、ドッコイショ」の掛け声を担当。コロナ対策のため、観客は声を出さず掛け声に合わせて手拍子で応援します。
太鼓と笛によるお囃子が始まり、秋田市竿燈会の加賀屋会長の合図で10本の竿燈が一斉に空に向かって立ち上がる、この瞬間が第一の見どころです!
その後、竿燈を差し上げている背後から別の差し手が1.2mほどの「継ぎ竹」を持ってきて足し、竿燈はどんどんその高さを増していきます。
大人用の竿燈「大若」は重さが50キロ、高さが約8m。継ぎ竹を何本も足していくと17~8mにもなり、ビルの3階~4階建てぐらいまでに達するそうです。
東京ドームの天井に着くのでは…?と思うほど高くなっていきます。
竿燈は提灯を「米俵」、竿灯全体を「稲穂」に見立てていて、豊作祈願の意味が込められているのだとか。なるほど、そういわれると何本もの竿燈が並ぶ様子は、風に揺れる稲穂のように見えてきますね。
竿燈を絶妙に操る差し手の5つの技
巨大で重い竿燈を差し手たちはすべて片手で掲げるわけですが、その技には5種類あります。
まず一つ目の技は「流し」。竿燈を掲げ上げて握るようにし、竿燈を安定させたり、次の差し手に交代するときなどに基本となる技だそうです。
次は「平手」という技。手のひらだけで固定して、力技で一番高いところまでさし上げる華やかな技です。
皆さん集中しながらも涼しい顔をしているように見えましたが、竿燈のてっぺんまで見上げてみると、どうしてこんなことができるのか「凄い!」の一言です。
3つ目が「額」。眉間のちょっと上の、おでこの中心部にのせるのだそうです。
もはや手を使わず、額だけで支えています。
次は「肩」で、首の付け根の辺りにのせる技です。
最後は高難易度の「腰」。帯の結び目の上の辺りにのせるのですが、目線から離れるので非常にバランスがとりにくく、ベテランにならないとなかなかでできない技なのだそうです。
腰と腰の共演!みなさん、果敢にチャレンジしているというより、楽しんでやっているように見えたのが印象的でした。
実際、互いに「額」や「肩」を繰り出しながら近づいていき、竿燈が触れそうになるくらい近づいたのは驚きました。
少しでもバランスを崩したらあわや…と思ってハラハラしたのですが、どうやらお互い竿燈を寄せ合うという、これも1つの技だったようです。動画をぜひご覧ください。
#ふるさと祭り東京 7日目にお待ちかね #秋田竿燈まつり が登場!下から見上げるも良し、スタンドからは目の前の高さにまで竿燈が上がります♪
4つの竿燈が…わわわ、ぶつかる!?と思いきや、何と寄せ合って回転!!差し手の皆さんの超絶技巧、ぜひ会場に目撃しにきてください! pic.twitter.com/CBshntomZv— オマツリジャパン (@omatsurijapan) January 19, 2023
灯りが点った竿燈は幻想的!
夕方以降の回は、提灯に灯りが点されとても綺麗です!
実際の秋田竿燈まつりは屋外なので、ろうそくを使い本物の火を灯すそうですが、今回は東京ドームの屋内のためLEDを使っています。それでも、昼間とは全然違う竿燈の雰囲気を味わえました。
照明の演出とも相まって、様々な色調と表情を楽しめます。これは屋内ならでは、ふるさと祭り東京ならでは、といえるかもしれませんね。
中にはとてつもなく、しなっている竿燈も!
よく見てみると「額」を披露しています。両手は離し、右手は扇を広げていました!
このような妙技が、そこかしこで繰り広げられているので、ぜひ会場で見てほしいです。
#ふるさと祭り東京 の #秋田竿燈まつり は夕方以降の回は提灯に灯りが点ってとても綺麗です!
実際のお祭りは外なのでろうそくを使い、今回は屋内のためLEDとのことですが、昼間とは全然違う竿燈の雰囲気を味わえます♡ pic.twitter.com/NO17HGQpZu— オマツリジャパン (@omatsurijapan) January 20, 2023
ふれあいタイムで竿燈と差し手に接近!
「ふれあいタイム」ではお祭りひろば内に入ることができますので、ぜひ竿燈に近づいてみましょう。もちろん撮影OKです。
提灯の表には「町紋」というそれぞれの町のマークが描かれていますが、気になる提灯をじっくり間近で見ることもできます。
例えばこちらは「柳町」の竿燈。町名を表す柳の木と枝が描かれています。赤い丸は「手まり」とのことですが、由来は諸説あり不明だそう。それでも代々大切に受け継がれている町紋です。
差し手さんの半纏もとても粋でいなせです。こちらも町ごとにデザインは異なりますが、色は「茄子紺」で統一されているのだそう。
近くで竿燈の迫力や差し手の皆さんのカッコよさを感じたら、今年の夏こそ秋田で竿燈まつりを見に行きたくなりますね!
観客のみなさんの感想は?
やはり人気のお祭りだけあってSNSの投稿もたくさん。観客のみなさんの興奮と感動を少しご紹介しましょう。
連日東京ドームへ。今夜は秋田竿燈祭りを観た。お囃子の調子にも痺れるし、50kgある竿燈をそれを感じさせないほど自在に操る姿が本当にカッコよかった。どっこいしょー、どっこいしょ!#ふるさと祭り東京 pic.twitter.com/f7MSmU0bfZ
— 唐獅子牡丹海老。 (@karajishi_botan) January 20, 2023
この投稿をInstagramで見る
秋田竿燈まつりカッコ良すぎる
めちゃくちゃ秋田に見に行きたいし久しぶりに秋田の竿燈の博物館みたいなとこも行きたい!!!!! pic.twitter.com/W6dt5SVVrZ— しろん (@white_n_returns) January 19, 2023
秋田竿燈まつり、先程誤字したので夜の部も見たのでもう一回投稿。ホントすごいから一度は生で見た方がいい。秋田まで行けないなら東京ドームで見た方がいい #ふるさと祭り東京2023 pic.twitter.com/4A999rEfgr
— はは (@east_haha) January 20, 2023
「ふるさと祭り東京」と「秋田竿燈まつり」の出演は1月22日まで。この妙技の数々を東京で体感できるチャンスを、お見逃しなく!