皆さん、最近”つらら”を見ましたか?
筆者の年齢がバレますが、昔は冷凍庫内や、真冬のお風呂の蛇口でも見ることができました。最近は、温暖化の影響もあり、めっきり目にすることが少なくなりましたね~。
さて、その”つらら”ですが、漢字では「氷柱」と書くのに、何故 “つらら” と読ませるのか?
これは、古来、氷など表面がつるつるして光沢のあるものを呼んでいたとされる「つらつら」と言う言葉から来ていると考えられています。また、漢字では「連連(つらつら)」となり、「氷が途切れることなく,ずっと遠くまで連なり続いている」という意味もあるそうです。
(参考:「日本語ふしぎ辞典」など)
そんな”つらら”ですが、とんでもない規模で見られる場所があります!
「あしがくぼの氷柱」
まるで映画の世界に迷い込んだと錯覚しそうな真冬のファンタジー。それが、毎年1月上旬から2月下旬に埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ヶ久保で開催される「あしがくぼの氷柱」です。秩父三大氷柱の一つにも数えられる冬の風物詩で、週末の夜にはライトアップもされ、より一層、幻想的な世界を演出します。
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「いやいや、これって”つらら”の域を超えてるじゃん!」
「というか、”つらら”って上から下に伸びていくものじゃないの?」
ツッコミ有り難うございます。そう、そうなんです。実は、氷柱は読み方によって、その意味も変わります。”つらら”は「軒などから滴る水滴が凍って、棒状に垂れ下がったもの」を意味しますが、”ひょうちゅう”と読むと「角柱形の氷」という意味に変化するそうです。ですので、「あしがくぼの氷柱」は「あしがくぼのつらら」ではなく「あしがくぼのひょうちゅう」と読むのが正しいですね。
(参考:「デジタル大辞泉(小学館)」など)
散々、”つらら” の読みで引っ張っておきながら、”ひょうちゅう”かよ! とツッコまれそうですが、こちらについてはクレームは受け付けませんのであしがくぼ。もとい、あしからず。
それはさておき、「あしがくぼの氷柱」、夜はライトアップもされ、無茶苦茶キレイですよね! 映えまくり必至です。このような場所に、池袋から特急電車で最短68分で到着できてしまうんですよ。機会がありましたら、ぜひ足を運んでみてください。