寺社を参拝した証である御朱印。季節限定の御朱印をいただくと、後から見返したときに参拝時の行事や情景や天気などもよみがえってきて、感慨もまたひとしおです。
季節限定の御朱印には、その季節を端的に表すモチーフがよく描かれますが、中でも「花」はとても人気があります。
「百日紅」は「さるすべり」と読み、夏を代表する花の一つ。鮮やかなピンクの花が華やかで、夏限定の御朱印のモチーフにも選ばれています。
百日紅が描かれている御朱印5選
百日紅は、色鮮やかなフリルのような小花が枝先に集まって咲く落葉樹で、形が整いやすく手入れも楽にできるため、庭木だけでなく街路樹としても人気があります。
百日紅の名のとおり開花期は7月~10月までと長く、さるすべりという和名は、猿でもすべって木から落ちるほど樹皮がなめらかでスベスベしていることからきているのだそう。
では、そんな百日紅が描かれた御朱印と寺社を5つご紹介します。
※一部、例年の情報を参考にご紹介しています。最新の詳しい状況については各寺社からの情報をご確認ください。
毎月4種類!カラフルで愛らしい大聖寺の月替わり御朱印
茨城県の土浦大師不動尊 大聖寺では、龍神様、お地蔵様、羽黒権現様をメインのモチーフにして、年中行事や季節の風景を描き入れた4種類の御朱印を月替わりで頒布しています。
百日紅の御朱印は今年の7月に登場。3本足のヤタガラスにまたがって微笑む羽黒権現様をやさしく見守るかのように、頭上に揺れている様が描き込まれています。
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写実的な花々で季節を写し取る大法寺の御朱印
長野県の上田郊外にある大法寺では、寺内に残る日本最古の鯱(しゃちほこ)や、重要文化財の十一面観音などの御朱印が拝受できます。
それとは別に用意されている季節限定御朱印は、桜や紫陽花など境内に咲く四季折々の植物をモチーフにしており、1年で5種類あります。百日紅の御朱印は8月~9月に頒布される予定です。
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直書きは郵送対応、書き置きも豊富な大蔵院の御朱印
群馬県桐生市にある大蔵院では、御朱印の受け渡し時の感染防止に特に配慮しています。
書き置きの御朱印を多数用意するほか、直書きで出来上がりまで時間がかかるものは、御朱印帳を預けておくと記帳後に郵送で送ってもらえます。
百日紅の限定御朱印は、昨年の8月に「窓口でちょっと待ったら書けます」という直書きタイプとして登場。百日紅の花の下で、お地蔵さんたちの笑顔がゆれる、和風でありながらもポップでかわいい仕上がりになっています。
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日々の風景もモチーフに!多彩な太子堂八幡神社の御朱印
東京都世田谷区にある太子堂八幡神社は、季節の風物詩や年中行事をカラフルなはんこで表現した多種多彩な御朱印が人気です。
中には境内の一コマを切り取ったものもあり、百日紅の花の蜜を集めに来た日本ミツバチの姿の御朱印もありました。グラデーションになった百日紅の押印がとてもきれいです。
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毎月最終金曜日にいただける三輪山真長寺の特別御朱印
岐阜県内には、毎月最終金曜日のプレミアムフライデーに「金の御朱印」を授与する寺社がいくつもあり、岐阜市の三輪山真長寺でもこの日には特別な御朱印を頒布しています。
毎月、中央の「釈迦如来」が金文字で書かれた御朱印と、季節の花が添えられた御朱印が用意されますが、昨年8月には季節の花として百日紅が選ばれました。鮮やかな色彩がとても目をひく百日紅が描かれています。
まとめ
百日紅は夏から秋まで開花する落葉樹ですが、咲き始める7月や8月に合わせた夏限定御朱印としてモチーフに採用する寺社が多いようです。
また、神社やお寺で植えているところも多く、境内で咲き誇っている美しさを御朱印に写し取り、私たちに伝えてくれているようにも思います。
花の色は濃いピンクや紫、白など様々なものがありますが、夏の空にむかってふわふわとボリュームのある華やかな花を咲かせている様子には目を奪われます。
もし、夏に寺社へ参拝する機会があったら、百日紅と、百日紅が描かれた御朱印を探してみてはいかがでしょうか。