昭和58年(1983)に京都市無形民俗文化財に登録された「五山送り火」。京都三大祭(葵祭、祇園祭、時代祭)にひとつ加えて、京都四大行事とも言われています。お盆を締めくくる伝統行事で、家に帰ってきたお精霊さんが再び浄土、死後の世界へ帰っていくのを送るという意味があります。迷わず冥界へと戻れるようにと夜空に灯す祈りの炎です。
今回は五山の送り火のうち、4つも見える西陣織会館からの景色を中心に、京都在住のカメラマン・佐々木がレポートいたします。
「大」の文字の意味は、魔除けの五芒を表すという説や、弘法大師が人体をかたどって大の字形に護摩壇を組んでいたことに由来するなど、様々な説があります。