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2023年も静岡・尊永寺「万灯祭」は幻想的!ステージショーにほおずき市と寄席で楽しむ「四万六千日」!

2023/7/5
2023/7/5
2023年も静岡・尊永寺「万灯祭」は幻想的!ステージショーにほおずき市と寄席で楽しむ「四万六千日」!

2023年7月9日、10日、静岡県袋井市の尊永寺で「万灯祭」が行われます。

この記事では2019年の開催レポートとともに、2023年の開催情報をお届けします。

「万灯祭」で幻想的な空間を楽しもう!

静岡県の袋井市にある「法多山 尊永寺(はったさん そんえいじ)」。

高野山真言宗の別格本山でもあるこのお寺は歴史が古く、奈良時代の高僧「行基上人(ぎょうきしょうにん)」が聖武天皇の勅命を受けて探した聖地がこの法多山と言われています。

そんな法多山では、毎年7月9日と10日に「万灯祭」と呼ばれるお祭りが催されます。

このお祭りは1年を通した祭りの中でも最もご利益のある日と言われており、ホームページにはご利益が「4万6千日分」と書かれていました。

4万6千日という数字がどんなものか計算してみますと、その日に参拝するだけで実に「約126年分にあたるご利益」が得られる計算になります。

 

本当かよ……

万灯祭すごい……

 

……というかこの設定めちゃくちゃ過ぎるでしょ!!

 

お祭りに行く前にこのあたりの疑問を解消しておかないと、なんだかモヤモヤしてしまいそうです。

そこで法多山に問い合わせてみたところ、なんとインタビューさせていただけることになりました。

前半はお寺へのインタビュー、後半は万灯祭の体験レポートをまとめましたのでぜひご一読くださいませ!

【インタビュー】万灯祭に参拝すると「4万6千日分」のご利益があるって本当ですか?

今回は、法多山で広報やイベント企画・運営に携わる奈須様にお話をうかがうことができました。

万灯祭に参拝するとなぜ「4万6千日分」もご利益があるのか、しっかり確認したいと思います!


▲インタビューをお受けいただいた奈須様

〈聞き手=ハマ〉

−−取材をお受けいただきありがとうございます。法多山は法要だけでなく、「風鈴まつり」や「お化け屋敷」など、一般客向けのイベントを多くやっていますよね。それはなぜですか?

奈須様:「お寺」っていうと、ちょっと近寄りがたい雰囲気を感じる人もいると思います。なので、法多山の住職は「皆さんが集う場所として、安心してお参りして、楽しく帰ってもらう」ということをとても大切にしているんですね。その想いがイベント開催につながっていると思います。

−−素敵なお考えですね。やっぱりイベントがあるとお寺にも行きやすいですし、親しみが湧いてきますよね。それでさっそく万灯祭についておうかがいしたいのですが、万灯祭は数ある縁日の中でどのような位置付けなのでしょうか。

万灯祭は観音様をおまつりするお寺において、「功徳日(くどくにち)」に開かれることが多いです。

−−「功徳日」とは何ですか?

功徳日はその日に参拝すればいつもの日に増してご利益があると言われている日です。法多山では「お茶湯日」とも呼ばれていて、雨の日だろうが風の日だろうがその日だけは参拝を欠かさない方もいらっしゃいます。

功徳日は万灯祭の他にも毎月1つずつあって、それぞれご利益が決まっているんですね。法多山では万灯祭が1年の中で最もご利益のある功徳日とされています。

【法多山の功徳日一覧】
1月1日:100日分
2月28日:90日分
3月4日:100日分
4月18日:100日分
5月18日:100日分
6月18日:400日分
7月10日:46,000日分
8月24日:4,000日分
9月20日:300日分
10月19日:400日分
11月7日:6,000日分
12月19日:4,000日分

−−やっぱり万灯祭のご利益が異常に高すぎませんか!?なぜこんなにご利益がもらえてしまうのでしょうか?

万灯祭のご利益については諸説あるのですが、一説として「一升マスに入る米粒の数に相当する」と言われています。「一升」を「一生」にかけて一生分のご利益がいただけるという説です。

−−なるほど、そんな意味が込められていたとは……ちなみにこの日に参拝すれば4万6千倍のご利益が得られるということでいいんですよね?

そのように言われております。

−−1,000円のお賽銭が4,600万円分になるということだから、それだけお布施すれば大抵の願いは叶いそうですよね……。実は「新R25」というメディアで取材するのが夢なんですがこれは叶うでしょうか?

それは……(苦笑)

これからの仕事に対しての取り組み方次第ではないでしょうか。

−−ですよね!

* * * * * * * *

奈須様からは他にも貴重なお話をうかがったのですが、今回はページが限られているのでご利益に関する部分に絞ってまとめさせていただきました。奈須様、お忙しい中インタビューへのご対応ありがとうございました!

ということで、7月10日の万灯祭に参拝すれば4万6千日分のご利益が得られることが確認できました。そしてこのご利益は「一升マスに入る米粒の数」が由来になっているようです。

法多山では万灯祭の他にも季節の催しがたくさんありますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。ホームページも素敵ですので、あわせてチェックしてみてください!

それでは、万灯祭の体験レポートにいってみましょう!

灯篭が幻想的な美しさを演出。万灯祭はインスタ映えも抜群!

万灯祭の魅力は、何と言っても闇夜に揺らめく灯篭の美しさです。

近年は「インスタ映え」するとして、若い観光客も多く訪れています。そんな万灯祭でどのような写真が撮れるのかは、実際に僕が撮った写真を参考にしてもらえれば幸いです。

法多山の本堂に向かうまでには、入り口にある仁王門から歩いて約15分かかります。階段もあるので途中「だんご茶屋」で休憩しながら向かうのもおすすめです。

この季節は「風鈴祭り」も開催されており、万灯祭と一緒に楽しめるのでうれしいですね。

さらに万灯祭では「厄除ほおずき市」も開かれていて、色鮮やかな「ほおずき」が販売されていました。

ちなみにお祭り2日目の夜には売り切れていたので、ほおずきが欲しい方はできるだけ早めに行きましょう。

本堂に向かうと、いよいよ灯篭が見えてきます。

本堂周辺に灯された1,000を超える灯篭たちは圧巻の美しさです。

万灯祭に参拝するなら「献灯」がおすすめ

灯篭の美しさに目を奪われて、肝心の参拝を忘れないでくださいね。

万灯祭では「献灯」といって、多くの人が灯篭を奉納します。

献灯用に用意されている灯篭は1,500基で、1基あたり1,000円。基本は予約での受付ですが、当日用としても200基ほど用意されているとのことです。

僕は今回、献灯を忘れていたので通常のお賽銭で参拝しました。

1,000円のお賽銭がご利益パワーで4,600万円分注:個人の見解です)に……そう思うとお札を持つ手が震えます。

無事にお賽銭を投げ入れることができ一安心しました。

これで近いうちに僕の夢が叶うのは間違いないでしょう!やったね!!

万灯祭へのアクセスや駐車場の料金・利用方法について解説

 

万灯祭へのアクセスは基本的に車のみとなっています。最寄りは愛野駅ですが、袋井駅や掛川駅からも十分アクセスが可能です。

当日は近隣の有料駐車場を利用します。

駐車場の入り口には誘導係の人も立っているので「駐車場がわからない」という心配はないでしょう。

ただし駐車場の料金はお寺からの距離によって差があります。

ざっと料金を見て回ったところ、こんな感じでした。

【駐車場の料金目安】
・お寺の入り口から100m圏内:500円

・お寺の入り口から100m〜300m圏内:300円

お寺付近では渋滞も発生しやすいので、「ちょっと歩いてもいいから渋滞は避けたい」という方は300円の駐車場がいいかもしれません。

万灯祭の参拝客は10日に集中する!混雑を避けるのであれば9日もおすすめ

僕は今回9日と10日の両日とも参拝したのですが、やはり10日は参拝客が圧倒的に多かったです。

9日と比べると、軽く10倍以上の人がいたのではないでしょうか。

車でのアクセスも、9日は渋滞なくお寺まで行けましたが、10日はお寺の手前3kmくらいから渋滞が発生。時間も15分〜30分余計にかかりました。

もちろん7月10日が「4万6千日分のご利益のある日」ですから、その日に参拝客が集中するのも当然でしょう。

念のため、9日に参拝した方がおすすめな人をあげてみますね。

【9日の参拝がおすすめな人】
・人混みを避けたい
・ご利益には興味がない
・写真を撮るのが1番の目的

9日は人が少なく写真が撮りやすいです。僕が今回の記事で使っている写真も、実はほとんどが9日に撮影したものなんですよね。僕の他にも一眼レフを持って写真を撮っている人がたくさんいました。

法多山の万灯祭を訪れて、美しい夏の思い出を残そう!

今回は静岡県袋井市にある法多山 尊永寺の「万灯祭」についてお伝えしました。

7月10日の功徳日に参拝すれば4万6千日分のご利益が得られるのは何とも魅力的です。

献灯された灯篭の美しさは目を見張るものがあり、これまでに経験したことが無いほど幻想的な空間でした。加えて「風鈴まつり」や「厄除ほおずき市」などが一緒に楽しめるのもうれしいところですよね。

フォトスポットが至るところにあるので、夏の思い出づくりにおすすめです。ぜひ1度、万灯祭を訪れてみてくださいね!

〈取材・文・写真=ハマ〉

2023年の開催情報!

【開催日】

2023年7月9日(日)、10日(月)

【場所】

法多山 尊永寺(静岡県袋井市豊沢2777)

【スケジュール】

7月9日(日)

宵祭法要 18:00~19:oo

万灯点火 18:00~21:00

厄除ほおずき市 9:00~21:00

<ステージイベント> 16:30頃~21:00

【場所】共楽園ステージ

・「Mr.シャチホコ、THEまねリーマン」ものまねライブ

・「創作太鼓童衆 希宝」エイサー太鼓パフォーマンス

・「matatapia」ライブ

・「THE LAB ダンススタジオ」ダンスパフォーマンス

・「プリンセスメロンズ」エアロビック

※ステージイベントの内容は予告なく変更となる場合がございますのでご了承ください。

7月10日(月)

四万六千日法要 8:30~ 9:00

万灯点火 6:00~21:00

厄除ほおずき市 6:00~21:00

<ステージイベント>  18:00頃~21:00

【場所】共楽園ステージ

・「HIRO」「依田隆」ギター、サックス、コラボ&ソロライブ

・「Amateras」ベリーダンスショー

・「若義会」迫力ある三味線ライブ

・「fennel」アコーディオン

・「しょーぞー」弾き語り

※ステージイベントの内容は予告なく変更となる場合がございますのでご了承ください。

<第23回ほおずき寄席>

【場所】持仏堂

7月10日(月)

17:30~ 券の販売(500円チャリティ) 販売場所 持仏堂前にて

18:00~ 開場

19:00~ 寄席開始

 

【アクセス情報】

・無料送迎バス

7月9日・10日両日のみ無料の送迎バスを袋井駅と法多山間で運行いたします。

【献灯のご案内】

・献灯ご奉納料 一灯 1000円

※予約分は終了、当日販売あり

7日9日(日)

【受付時間】8時30分~ ※なくなり次第終了

【受付場所】本堂祈祷受付窓口

7月10日(月)

【受付時間】6時00分~ ※なくなり次第終了

【受付場所】本堂祈祷受付窓口

※献灯された方には四万六千日功徳札がお授けされます。

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