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藤堂高虎と「津まつり」~藤堂高虎と徳川頼宣の鷹狩り~

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三重県の前身・伊勢津藩の初代藩主である藤堂高虎。次々と主君を変えるものの藩主に上り詰めた生き様は地元で愛され、「津まつり」では「高虎時代絵巻」という武者行列も行われている。
築城の名手としても知られる高虎はどんな人物で、どんな行列だったのか? 前回の記事「武功の鬼・藤堂高虎」に引き続き、歴史家・乃至政彦さんに伺いました。

合理の人か情緒の人か

藤堂高虎を祀った高山神社 写真/フォトライブラリー

藤堂高虎といえば、七度も主君を変えたことで、合理性ある冷徹な現実主義であるかのように見られることが多いが、寛永2年(1625)8月2日、世子・高次へ伝えた訓戒書に「孔子之道を心に懸」けるよう説いている。「孔子之道」の参考書は『論語』であるから、高虎の愛読書に『論語』のあったことが読み取れる。 ...

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