「建国記念の日」は日本書紀で神武天皇が即位したとされる紀元前660年の旧暦1月1日 を、明治に入り新暦に換算した日。1966年(昭和41年)に、2月11日は国民の祝日となり、翌年1967年(昭和42年)から適用されたとのことです。全国の多くの団体による奉納渡御の迫力と、最終地点である神宮大前での圧倒的な和太鼓演奏の数々、とても魅力的なパレードのハイライトの一部をお伝えいたします。
「奉祝パレード」初代天皇が御即位された建国記念の日
毎年2月11日の建国記念の日、東京の神宮外苑銀杏並木通りから原宿表参道を通り明治神宮の大前まで「奉祝パレード」が実施されます。全国から参加者がおり、ブラスバンド・チアリーディング・御神輿等がパレードを盛り上げます。「建国記念の日」とは初代神武天皇が日本を建国し、御即位された日とされてますが、どのような祝日なのか見てみましょう。
『日本書紀』と建国記念の日について
奈良時代に成立した最古の正史を扱う歴史書「日本書紀」。その中に紀元前660年に初代天皇が即位されたことが確認でき、それから王朝が1度も滅びることなく存続していたという意味で、現存する最古の国として日本はギネスブックにも載っています。ただあまりにも古すぎることや、正確な起源の確認が難しい等の理由から、他国のように建国記念日ではなく、建国されたことを祝う日として、日本書紀を基に毎年2月11日に建国記念「の」日としてお祝いをしています。
ちなみに他の国を見てみると、フランス革命がはじまった7月14日がフランスの建国記念日、映画にもあったインディペンデンスデイ(独立記念日)7月4日がアメリカの建国記念日(独立記念日)です。意外ですが、イギリスは法律で定められた建国記念日(祝日)が無いようです。
神宮大前 奉納渡御と壮大な和太鼓
神宮大前での清瀬上和太鼓保存会の和太鼓演奏の様子です。今までお祭りで数々の和太鼓演奏を見て来ましたが、本当にすごい演奏でした。動画で生の臨場感を皆さんにお伝えできないのが残念ですが、渡御の盛り上がりの中に鳴り響く和太鼓と銅鑼が更に場を盛り上げ、とんでもない迫力でテンション爆上げでした。
渡御も含め、パレードの参加者には若い男女や海外からの参加者もおり、日本の魅力を体感してもらい、そして参加者として世界に発信できる、とても貴重な機会だと思いました。日本全国、そして海外からの建国記念の奉祝パワーが一挙に集まる力場となっていました。
明治神宮鎮座百年大祭 まごころを継ぐ永遠の杜を目指して
明治神宮は明治天皇と皇后の昭憲皇太后をおまつりする神社であり、全国から献木された約10万本を植栽し、「永遠の杜」を目指して造成された人工林です。皇室の弥栄(いやさか)と日本の隆盛、世界の平和をお祈りしており、明治神宮は2020年11月1日に鎮座百年祭を迎えます。COVID-19の影響で予定が色々と変更になっているようですが、犠牲になった方々への追悼と終息に対するお祝い等の意も込めた今後の開催に期待です。
明治神宮鎮座百年大祭 https://www.meijijingu.or.jp/enshrined100/
<参考>
・日本の建国を祝う会 http://kenkoku.web.fc2.com/parade.htm
・明治神宮 https://www.meijijingu.or.jp/
・国民の祝日に関する法律 https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=323AC1000000178